劇団「青年団」主宰、劇作家・演出家の平田オリザ氏の代表作の1つである『東京ノート』は、これまで14か国語に翻訳され、世界各国で上演されてきました。また、『ソウルノート』『台北ノート』などアジアの各都市に翻案した作品も発表されています。東南アジア地域では、まずタイにおいて、国際交流基金バンコク日本文化センターとチュラロンコーン大学文学部演劇学科の共催により、2017年11月に『バンコクノート』が上演されました。次に、フィリピンにおいて、国際交流基金マニラ日本文化センター、劇団タンハラン・フィリピノ、フィリピン文化センターの共催により、2018年11月から12月に『マニラノート』が上演されました。
2019年度は、これまで国際交流基金が主催した、バンコク・マニラの両公演の俳優の一部に加えて、日本、台湾、韓国、アメリカ、ウズベキスタンの俳優も参加した、東京ノート各国翻案版の集大成となる『東京ノート・インターナショナルバージョン』が上演されます。
2019年度
平田オリザ『東京ノート・インターナショナルバージョン』
第0回豊岡演劇祭における公演
日程 | 2019年9月6日(金曜日)から9月8日(日曜日)まで |
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会場 | 城崎国際アートセンター ホール |
主催 | 豊岡演劇祭実行委員会 |
企画制作 | 青年団/有限会社アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 |
制作協力 | 国際交流基金アジアセンター |
公演詳細 チケット等 |
第0回豊岡演劇祭公式サイト |
シアター・オリンピックス2019における公演
日程 | 2019年9月14日(土曜日)、9月16日(月曜日) |
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会場 | 富山県利賀芸術公園 |
企画 | シアター・オリンピックス国際委員会 |
主催 | 公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議、シアター・オリンピックス2019実行委員会、文化庁、富山県、劇団SCOT |
共催 | 南砺市、黒部市、公益財団法人富山県文化振興財団 |
制作協力 | 国際交流基金アジアセンター |
公演詳細 チケット等 |
シアター・オリンピックス公式サイト |
2018年度
『マニラノート』
『東京ノート』の物語の舞台をマニラに翻案し、マニラで俳優陣のオーデションを行った『マニラノート』が2018年11月~12月にマニラで上演されました。この作品は好評を博し、11th Gawad Buhay Awardの6部門にノミネートされ、「Outstanding Ensemble Performance for a Play」を受賞しました。
日程 | 2018年11月30日(金曜日)から12月16日(日曜日)まで(計12回) |
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会場 | フィリピン文化センターLittle Theater |
制作 | 劇団タンハラン・フィリピノ、国際交流基金マニラ日本文化センター |
共催 | 国際交流基金マニラ日本文化センター、劇団タンハラン・フィリピノ、フィリピン文化センター |
2017年度
日タイ現代演劇共同制作『バンコクノート』
『東京ノート』の物語の舞台をバンコクに翻案した『バンコクノート』が日タイ修好130周年記念事業の一環として、2017年11月にバンコクで上演されました。この作品は、バンコクシアターフェスティバルにおいて上演されて好評を博し、最優秀作品賞を受賞しました。
日程 | 2017年11月2日(木曜日)から11月11日(土曜日)まで(計8回) |
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会場 | チュラロンコーン大学文学部演劇学科ソッサイパントゥムコーモン劇場 |
主催 | 国際交流基金バンコク日本文化センター |
『マニラノート』制作準備
2017年度において、マニラにおける演劇事情の調査と、平田氏が提唱する「現代口語演劇」の紹介のため、2017年7月に、平田氏によるワークショップとレクチャーが行われました。また、フィリピン人脚本家Rody Vera氏の協力を得て、『東京ノート』の台本のフィリピノ語への翻訳作業が行われました。
2016年度以前
『台北ノート』は、国際交流基金等4団体が実行委員会を組織する国際舞台芸術ミーティング in 横浜2017(TPAM)において、TPAM正式招待公演プログラムとして2017年2月に横浜美術館で上演されました。
平田オリザが語るTPAM『台北ノート』――今、社会における演劇の役割
2017年のバンコクノート公演に先立つ2006年、原作『東京ノート』が、青年団メンバーによる、東南アジア3か国巡回ツアー(タイ、マレーシア、インドネシア)の一環として、国際交流基金バンコク日本文化センター主催によりバンコクで上演されました。