国際交流基金アジアセンターは、複合音楽イベント「Asian Meeting Festival 2016(アジアン・ミュージック・フェスティバル)」の一環として、トークセッションを2月4日(木)と14日(日)に東京にて開催します。
「アンサンブルズ・アジア」事業のプロジェクトのひとつ、アジアン・ミュージック・ネットワークは東南アジアの各地域で商業主義や伝統的な価値観に捉われずに独自の音楽性や表現を追求するアーティストを探し、日本に紹介するとともに、新しい創作活動につながるようなネットワークやノレッジ・ベースを作り上げることを目指して2014年より始まりました。
しかし、実際に現地を訪れてリサーチや演奏をしてみると、ネットでの情報やメイントスリームのメディアでは知り得ない形でそれぞれの都市や地域で政治・階級・民族・宗教 ・検閲など様々な要素が複雑に絡み合いながらインディペンデントな音楽文化やコミュニティーが形成されていることがわかってきました。
トークセッション#1 「東南アジアの実験的音楽とその交流の可能性」では、そうした現地でのリサーチや活動を通じて見えてきたことを中心に話をします。アーティスティック・ディレクター大友良英はインドネシアやベトナムでの非音楽家による音楽のためのリサーチやワークショップ。プロジェクト・ディレクターでシンガポール出身のユエン・チーワイは数週間に渡る日本ツアーで体験した各地方のアンダーグラウンド・ミュージックの現状と東南アジアの音楽シーンとの比較。そしてもう一人のプロジェクト・ディレクター、香港在住のdj sniff(水田拓郎)はインドネシアでの伝統文化やメタル、パンクなどとの融合によって生まれつつある新しい実験音楽についてなど。また、ディレクターがそれぞれ考える音楽交流の可能性についてディスカッションをする予定です。
トークセッション#2 「新しいアジア圏音楽のネットワークをイメージする」では、アジアン・ミーティング・フェス2016を振り返るとともに、音楽ライターの大石始氏と磯部涼氏を迎えて、両氏が追ってきたマージナルなダンスミュージックや マイナー音楽に触れつつ、様々な背景を持つローカルな音楽がいかにグローバルなコミュニティーとつながってゆき受容されてゆくのか、そしてそこから見えてくる新しいアーティスト・ネットワークがどのようなものか模索していきます。
リサーチと活動から見えてきたアジアの音楽を語り合う、トークとディスカッションをぜひ一緒にお楽しみください。
「アンサンブルズ・アジア」公式サイト:https://ensembles.asia/
「アジアン・ミーティング・フェスティバル」公式サイト:http://asianmusic-network.com/amf/
「Asian Meeting Festival 2016」パンフレット:PDF
トークセッション
#1 東南アジアの実験的音楽とその交流の可能性
日時 | 2016年2月4日(木) 19:30~ |
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会場 | 国際交流基金JFICホール「さくら」 (東京都新宿区四谷4-4-1) |
報告と鼎談 | dj sniff、ユエン・チーワイ、大友良英 |
料金 | 無料(予約優先) |
予約フォーム | http://amf2016talk.peatix.com/ |
#2 新しいアジア圏音楽のネットワークをイメージする
日時 | 2016年2月14日(日) 18:30~ |
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会場 | UPLINK FACTORY(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階) |
出演 | dj sniff、ユエン・チーワイ、大友良英 +大石始(ライター・編集者・DJ)、磯部涼(音楽評論家)、Asian Meeting Festival 2016出演者も参加予定 |
ライブ | dj sniff、ユエン・チーワイ、大友良英 |
料金 | 1,000円(1ドリンク付) |
※出演者のプロフィールは公式ウェブサイト(http://asianmusic-network.com )をご覧ください。