国際交流基金アジアセンターは、東南アジアと日本のキュレーターの協働キュレーション・プロジェクト「Condition Report」を、東南アジア各国で開催します。
本プロジェクトは、東南アジアの4つの都市――ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク――での大型協働展と、14のローカル展で構成されています。
この「Mode of Liaisons」は、4番目の協働展としてバンコクで開催します。
イベント詳細
タイトル | Condition Report: Mode of Liaisons |
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会期 | 2017年3月31日(金曜日)から7月2日(日曜日) ※3月30日(木曜日)にはオープニングセレモニーを開催します。詳しくはこちら(英語/タイ語) |
会場 | バンコク芸術文化センター >>アクセス(英語/タイ語) |
主催 | バンコク芸術文化センター
国際交流基金アジアセンター |
キュレーター | ピチャヤー・エイム・スパワーニット(タイ) |
コ・キュレーター | アウン・ミャッ・テイ/アーティスト、キュレーター(ミャンマー)
バユ・ゲニア・クリシュビー/インドネシア国立美術館アシスタント・キュレーター(インドネシア) 中村史子/愛知県美術館学芸員(日本) |
出品作家 | コラクリット・アルナーノンチャイ(タイ)
オウ・ソウイー(マレーシア) ユニヴァース・バルドーサ(フィリピン) ホー・ルイ・アン(シンガポール) ミヤギフトシ(日本) ロスリシャム・イスマイル[イセ](マレーシア) アルバート・サムレス(米国) ウクリット・サグワンハイ(タイ) シンディカット・チャンプルサリ(インドネシア) 田村友一郎(日本) マーク・テ(マレーシア) リクリット・ティーラワニット(タイ/米国) ザイ・クーニン(シンガポール) |
関連サイト | バンコク芸術文化センター 展覧会ページ (英語/タイ語) |
■本プロジェクトの全体概要パンフレット(PDF/4.62MB)■
[キュレーターからのメッセージ]
展覧会は、「方法としてのハイブリディティ(異種混合性)」という概念をキュレーションの方法論として捉えます。様々な領域――アカデミックな分野、表現媒体、美的言語――を迂回し、介在し、翻訳し、交渉することによって生まれる、社会における思考、表現、創造などの様式を探ることを目的としています。ある出発点に立った時、それらは様々なコミュニティや個人に関わる具体的な社会的文脈に応答します。その方法は弁証法的なプロセスによるものです。個々の文化を比較し、それらがどのように接触し、交わることで、どのように変容し、不調和と同じだけの突破口や希望を伴いながら衝突するのかに着目しています。
本展でいうハイブリディティとは方法として機能し、また、差異と接し、それを組み込むという終わりのないプロセスを持つ人類学的視点からの焦点です。それは、全ての文化において基本的な条件であり、あらゆる干渉や単一のアイデンティティを否定するものです。よってハイブリディティは、東南アジアという文脈において、芸術のコンテンツとなり、また、キュレーションの道具となるのです。
(スパワーニット)