日本最大級の国際舞台芸術祭フェスティバル/トーキョー2019で、新シリーズ「トランスフィールド from アジア」を共催します。
「トランスフィールド from アジア」は、2014年以来実施してきた国別の特集シリーズである「アジアシリーズ」を、国や分野の境界が融解するアジア全体の状況を取り上げるものとしてアップデートしたフェスティバル/トーキョー2018「トランスフィールド」での出会いや協働作業での経験をさらに深めるものです。国や文化の混ざり合っていく現在進行形のアジアの舞台芸術やアートパフォーマンスを紹介し、また、東南アジアで活躍するゲストを多方面から迎えたトークイベントも開催します。
これからのアジアの文化を築く原動力となる場を目指していきます。
イベント詳細
日時 |
トランスフィールド from アジア 2019年10月25日(金曜日)から11月10日(日曜日)まで |
---|---|
会場 | 東京芸術劇場、シアターグリーン ほか 会場一覧 |
主催 | フェスティバル/トーキョー実行委員会 豊島区/公益財団法人としま未来文化財団/NPO法人アートネットワーク・ジャパン/東京芸術祭実行委員会(豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、アーツカウンシル東京・東京芸術劇場(公益財団法人東京歴史文化財団)) |
共催 | 国際交流基金アジアセンター |
チケット | 【発売日】 先行割引:8月28日 (水曜日)午前10時から31日(土曜日)午後7時まで(電話受付は午後5時30分まで) 一般:9月1日(日曜日)午前10時から 【取扱い】 そのほかチケットに関する詳細は、以下をご覧ください。 |
公演詳細
『Sand(a)isles』(サンドアイル)/アートプロジェクト
演出・設計:JK・アニコチェ×山川陸
マニラを拠点に活動するパフォーマンス・メイカーのJK・アニコチェと、若手建築家の山川陸が、マニラ、ビエンチャン、クアラルンプール、東京でのリサーチを経て、体験型のパフォーマンスを展開します。どこかへ向かうための「通路」で構成される日本の都市空間。そこに停泊や逗留ができる「島」を見出し、形づくろうとする二人のプロジェクトは、見慣れた都市の風景をどのように変え、どのように過ごすヒントを与えてくれるでしょうか。
日程:10月28日(月曜日)から11月10日(日曜日)まで(11月5日(火曜日)は休演日)
※参加無料(予約不要・先着順)
会場:豊島区内各所
言語:日本語・英語
公演の詳細は以下でご確認ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/sand-aisles.html
ファンラオ・ダンスカンパニー『Bamboo Talk』『PhuYing』/ダンス
振付:ウンラー・パーウドム、ヌーナファ・ソイダラ
伝統舞踊とヒップホップのテクニックを共存させたクリエーションのみならず、ワークショップの開催やフェスティバルの主催などを通じ、ラオスのダンス・シーンを牽引するファンラオ・ダンスカンパニー。初めての来日公演となる今回は、ブレイクダンスや伝統武術、伝統音楽モーラムを用いラオス南部の文化を伝える男性デュエット作『Bamboo Talk(バンブー・トーク)』と、女性ダンサー3名が伝統舞踊とヒップホップを織り交ぜ、現代ラオス女性のリアルを伝える『PhuYing (プニン)』の2作品を紹介します。「ファンラオ」とは、ラオスに耳を傾けるの意。急速な経済成長、近代化の波の中で、人々は何を感じ、暮らしているのか。その素顔とあらたに紡ぎ出されつつある独自のダンス文化の一端が、ここに描き出されます。
日時:
10月25日(金曜日)午後7時30分から
10月26日(土曜日)、10月27日(日曜日)午後2時から
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
上演時間:60分(予定)
チケット:一般前売3,500円、当日4,000円、学生 2,300円ほか(全席自由席・整理番号つき)
公演の詳細は以下でご確認ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/fanglao.html
『To ツー 通』(ツーツーツー)/レクチャーパフォーマンス
企画・出演:オクイ・ララ×滝 朝子
マレーシア出身で、移民や移動、アイデンティティをめぐる事象に着目した創作と対話を続けてきたオクイ・ララ。多文化コミュニティにおける制作と作品発表を通して、人と表現の変化を探る滝朝子。共通の関心を持ちつつも異なる地域で、独自の活動を続けてきた二人が、互いに強い関わりを持つコミュニティを出会わせた、レクチャー・パフォーマンスを行います。日本には現在、外国にルーツを持つ人が260万人以上住んでいます。彼らが移動させるのは身体や言葉だけではありません。日本から「故郷」へ、「故郷」から日本へ、仕送り、生活用品、贈答品など、国際的な流通を通じ、海を越えてやりとりされる「モノ」。その背景には、かかわった人や文化などの物語が存在します。その一つひとつを紐解き、耳を傾けた、その先にはどのような眺めが広がるでしょう。
日時:
11月2日(土曜日)、3日(日曜日)、4日(月曜日・祝日)いずれも午後3時から
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
上演時間:60~90分
上演言語:日本語、英語、その他
チケット:一般前売3,000円、当日3,500円、学生 2,000円ほか(全席自由席・整理番号つき)
公演の詳細は以下でご確認ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/tototo.html
『やわらかなあそび』/映像・音楽・パフォーマンス
演出・出演:谷口暁彦
骰子(さいころ)を振るたび、過去に落ちた場所の風景が、面ごとに現れるリアルタイムシミュレーション『骰子一擲』(18)、巨大な3Dブラウザを、自らのアバターを操作させ閲覧させる『The Big Browser 3D』(16)など機知に富んだ作風で、現実と仮想空間の境界線を再定義し続けるメディア・アーティスト谷口暁彦。その初めての劇場作品が、F/Tで創作、上演されます。クッション素材でつくられた子供のための遊び場「ソフトプレイ」と、現実をシミュレーションするバーチャル空間とを重ね合わせるという本作。そこで自身が操作する谷口のアバターが披露するパフォーマンスとは−−? 特定の場所はもちろん、身体すら必要としない「上演」への取り組みは、どのような問いと可能性を私たちに投げかけるのでしょう。
日時:
11月9日(土曜日)午後1時、午後6時から(2回公演)
11月10日(日曜日)午後4時から
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
上演時間:75分(予定)
上演言語:日本語
チケット:一般前売3,000円、当日3,500円、学生 2,000円ほか(全席自由席・整理番号つき)
公演の詳細は以下でご確認ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/soft-play.html
トークイベント
東南アジアで活躍するゲストを多方面から迎え、国や分野の枠組みが混ざり合っていく〈トランスフィールド〉な現状について、参加者と共にシェアする場を設けます。
批評から見る〈トランスフィールド〉
日時:11月2日(土曜日)午後6時から8時(予定)
受付開始・開場は開演の30分前
会場:東京芸術劇場 シンフォニースペース(5階)
登壇者:小崎哲哉、ナビラ・サイード、椙山由香(アジアン・アーツ・メディア・ラウンドテーブル)
言語:日本語、英語(逐次通訳つき予定)
参加費:500円(予約優先)
アジアン・アーツ・メディア・ラウンドテーブル
アジアのアートシーンで言説を取り扱う批評家、編集者、ジャーナリストのためのプラットフォーム形成を目的とした国際ミーティング。東南アジアのアート、カルチャー情報を伝えるウェブサイトArts Equator(www.ArtsEquator.com)の呼びかけで、2019年5月にシンガポールにて初開催された。
小崎 哲哉
1955年、東京生まれ。ウェブマガジン『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。同大学舞台芸術研究センター主任研究員。2002年、20世紀に人類が犯した愚行を集めた写真集『百年の愚行』を企画編集し、03年には和英バイリンガルの現代アート雑誌『ART iT』を創刊。13年にはあいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当し、14年に『続・百年の愚行』を執筆・編集した。18年3月に『現代アートとは何か』を河出書房新社より刊行。
ナビラ・サイード
シンガポール出身。劇作家、詩人、ArtsEquator編集者。The Straits Timesの芸術特派員と評論家を勤め、シンガポールの芸術文化部門でコミュニケーションの専門家として6年間活動。Esplanade.comとイギリスのWebサイトExeunt Magazineにもレビューや記事を提供。自身の演劇作品は、Teater EkamatraやThe Necessary stage、Bhumi Collectiveによって、シンガポールとロンドンで発表された。シアターコレクティブ、Lazy Nativeの共同創設者であり、シンガポールのマレー劇作家コレクティブ、Main Tulis Groupの創設者。自身の詩をMath Paper PressとEthos Booksから出版。ロンドン大学ゴールドスミス校で、パフォーマンス・ライティングの修士号を取得。
椙山 由香
身体と空間に着目しながら舞台芸術の理論と実践に携わる。ロンドン大学クィーンメアリー校パフォーマンス学修士課程修了。帰国後、Festival/Tokyoで、プログラムリサーチと海外演目を担当。2017年、Slow Labelでヨコハマ・パラトリエンナーレ2017のプロジェクトマネージャーを務めた。2018年、東南アジアと日本のインディペンデント・クリエーターによるコレクティブ、Karakoaを設立し、現在、理事を務める。ほか、演劇批評家の鴻英良氏の実験的な講義シリーズ「猿の演劇論」を主催する。
ブルネイのアートシーン
日時:11月3日(日曜日)午後6時から8時(予定)
受付開始・開場は開演の30分前
会場:GLOCAL CAFE Ikebukuro
登壇者:リサ・アフマド
言語:日本語、英語(逐次通訳つき予定)
参加費:1,000円(予約優先、ワンドリンク付)
リサ・アフマド
ロンドン・チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ卒業。ブルネイのアートの発展を目指して、カレイドスコープ・スタジオを立ち上げ、エージェント、現代アートのプラットフォームとして、あらゆるジャンルのアーティストをサポート。近年は展覧会や音楽イベントなども開催している。
東南アジアから見る〈トランスフィールド〉の未来
日時:11月9日(土曜日)午後6時から8時(予定)
受付開始・開場は開演の30分前
会場:GLOCAL CAFE Ikebukuro
登壇者:ササピン・シリワーニット(バンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)アーティスティックディレクター)
言語:日本語、英語(逐次通訳つき予定)
参加費:1,000円(予約優先、ワンドリンク付)
ササピン・シリワーニット
バンコク国際芸術ミーティング(BIPAM)アーティスティック・ディレクター。俳優、演出家、プロデューサー。チュラロンコーン大学在学中に演劇活動を始める。B-Floor Theatreのメンバーとして国内外で活動。2013年からは演出家として自身の作品を発表する。最近作はIATC2017最優秀女優賞を受賞した『OH! ODE』(17)。多くの国際プロジェクトに携わり、BIPAM 2018のボード議長も務めている。
トークイベント詳細は以下でご確認ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/tf-talk.html
関連イベント
ファンラオ・ダンスカンパニーワークショップ
フェスティバル/トーキョー19の主催プログラムとして上演される、ファンラオ・ダンスカンパニーによる『Bamboo Talk(バンブー・トーク)』『 PhuYing(プニン)』。初の日本公演となるこの機会に、振付・出演のウンラー・パーウドムとヌーナファ・ソイダラによるワークショップを開催します。
ダンス経験者向けとし、ラオスの伝統舞踊とHIPHOPを融合させたファンラオ・ダンスカンパニーのダンスに直に触れられる貴重な場となります。ぜひご応募ください。
日時:10月22日(火曜日)午後1時から午後4時15分まで
会場:東京都内スタジオ(参加者の方へ別途ご連絡いたします)
言語:英語(日本語通訳付き)
参加費:2,000円
定員:20名
参加条件及び応募方法については、下記をご覧ください。
https://www.festival-tokyo.jp/19/program/fanglao/ws.html
本事業はbeyond2020の認証事業です。