国際交流基金アジアセンターでは、ASEAN10か国から様々な分野の文化人を招へいする「アジア・文化人招へいプログラム」を実施しております。
この度、同プログラムにおいて、ミャンマーよりマ・ティーダ氏(Ma Thida)をお招きし、「良心の囚人 —独房から心を解き放つ—」と題した講演会を上智大学との共催で12月4日(月曜日)、上智大学にて開催いたします。
ミャンマーは、50年余りに渡って続いた軍事政権から、2011年の民政移管と、その後の政権交代を経て、大きな変動の中にあります。この間、言論人として社会的・文化的発言を通じて世論に影響を与えてきたマ・ティーダ氏をお招きし、1993年から6年近くにわたる投獄体験を通じて、独房という知性も精神も無きものにされてしまう環境の中で、自身がいかにして心を解き放ち、肉体的にも精神的にも自由を獲得しえたのかを語っていただきます。
講演(抄録)は、アジアセンターのwebサイトに『ASIA HUNDREDS』として後日掲載いたします。
登壇者
マ・ティーダ Ma Thida(ミャンマー)
外科医、人権活動家であり作家。1993年に「公共の安寧の侵害、非合法結社との接触、違法文献の配布」により懲役20年を言い渡され、6年近く投獄、そのほとんどの期間を独房で過ごした。処女作は、1999年の『The Sunflower』で、当時、国際出版は禁じられていたため、ミャンマー国内でのみ発表された。2012年に発表した『The Roadmap』は、1988年から2009年までのミャンマーでの政治的な史実に基づいて描かれている。ミャンマー語で発表された彼女の半生の回想録『Sanchaung, Insein, Harvard[幼少期、投獄期、米国留学期]』は、2016年に英語に翻訳され『Prisoner of Conscience: My Steps Through Insein』として出版されている。
司会
根本 敬
上智大学総合グローバル学部(Faculty of Global Studies)教授。 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授等を経て、2007年4月から現職。ビルマ(ミャンマー)の近現代史を専門とし、大学教育では歴史学を軸に東南アジア地域研究を担当。主な著作は、『抵抗と協力のはざま―ビルマ近代史のなかのイギリスと日本』、『ビルマ独立への道―バモオ博士とアウンサン将軍』、『物語ビルマの歴史―王朝時代から現代まで』、『アウンサンスーチーのビルマ―民主化と国民和解への道』、『アウンサンスーチー政権のミャンマー―民主化の行方と新たな発展モデル』(共編著)など。
イベント詳細
プログラム
15時15分~15時30分:開会ご挨拶
15時30分~16時30分:講演 マ・ティーダ氏
16時30分~17時00分:質疑応答
アジア・文化人招へいプログラム
日時 | 2017年12月4日(月曜日)15時15分~17時(14時45分開場) |
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会場 |
上智大学 2号館1702国際会議場 アクセス 東京都千代田区紀尾井町7-1 google map |
参加費 | 入場無料(事前申込制)定員150名 |
言語 | 日英(同時通訳あり) |
申込方法 | 以下をご明記のうえ、メールにてお申込みください。 件名:「マ・ティーダ氏講演会申込」 (1)お名前(ふりがな) (2)ご所属 (3)参加人数 (4)どのように講演会について知ったか お申込み先メールアドレス:asiacenter_lecture@jpf.go.jp |
主催 | 国際交流基金アジアセンター 上智大学 |
問合せ | 国際交流基金アジアセンター 文化事業第2チーム 工藤 TEL:03-5369-6025(平日9時30分~18時) Eメール:asiacenter_lecture@jpf.go.jp |