フェスティバル/トーキョー16 「アジアシリーズ vol.3 マレーシア特集」

日本

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)アジアセンターと、日本最大級の国際舞台芸術祭フェスティバル/トーキョー(以下、F/T)は、2014年より、同時代のアジアの舞台芸術を紹介する「アジアシリーズ」を共催しています。「アジアシリーズ」は、アジア地域から毎年1カ国を選定し、その国の舞台芸術を中心とするアートを特集するシリーズで、F/T16では、第3弾として「マレーシア特集」を開催します。

急速な経済成長を遂げるマレーシアでは、舞台芸術分野もめまぐるしい変容を見せています。マレー系・中華系・インド系を中心に多数の民族が共存し、各々の言語・宗教・生活習慣・食生活の混在する中から生まれた独特な文化は、アートシーンにも反映されています。このたびの「マレーシア特集」ではベテランから若手まで、異なるバックグラウンドを持つアーティストを招へいし、世代を超えたアーティストたちの演劇、ダンス、ゲーム作品を取り上げるほか、トークも行い、現代マレーシアの日常と社会における葛藤を浮かび上がらせます。


F/Tトーク『多民族国家マレーシアにおけるアートプロジェクト』

若手アーティストが語る「都市」「コミュニティ」

マレーシアのマルチメディア・アーティストのファイルズ・スレイマンと、現代美術家ロスリシャム・イスマル(イセ)。それぞれのアプローチで都市を捉え、さまざまな地域で先駆的なアートプロジェクトを展開し、注目を集める彼らを招き、都市やコミュニティに焦点をあてつつ、同国におけるアートシーンやカルチャーの現状について聞く。

▲ ファイルズ・スレイマン
▲ ロスリシャム・イスマイル(イセ)
登壇者 ファイルズ・スレイマン (ビジュアル、マルチメディア・アーティスト)
ロスリシャム・イスマイル(イセ) (アーティスト)
聞き手:小川 希 (Art Center Ongoing 代表/TERATOTERAディレクター)
開催日時 2016年10月22日(土)15時~
会場 東京芸術劇場 アトリエイースト
東京都豊島区池袋1-8-1  >>アクセス
入場料 500円(予約優先)
言語 英語(日本語逐次通訳付)
詳細情報URL http://www.festival-tokyo.jp/16/program/talk/

レクチャー編

ASWARA –マレーシア国立芸術文化遺産大学 『BONDINGS』

サッカーならマレー系?スポーツに見る「壁」と「絆」

若手劇作家スリ・リウがサッカー、バドミントンなどのスポーツをモチーフに描いた家族の絆の物語を、マレーシアの文化・社会についてのレクチャーや観客との意見交換の場とあわせて送るプログラム。マレーシア唯一の国立芸術大学ASWARAで教鞭をとる演出家ウォン・オイミンが学生たちとつくりあげた本企画では、民族をめぐるステレオタイプのイメージや社会的分断が多面的に検証され、より深い相互理解が目指される。

コンセプト BONDINGSクリエイティブチーム
スリ・リウ
講師・演出 ウォン・オイミン
開催日時 2016年11月4日(金)19時30分~
5日(土)14時~★
6日(日)14時~※各日とも実演後、レクチャーと意見交換を行う時間を設けます。
★終演後、ワールドカフェあり
(参加:要予約/無料 詳細はF/Tウェブサイトへ)
ワールドカフェとは…カフェにいるようなリラックスした雰囲気の中で行う創造的な話し合いの方法のこと。作品を通して感じたこと、考えたことを言葉にしてみると、新しい発見があるかも。ワールド・カフェで感想をシェアして作品体験を深めましょう!どなたでも無料でご参加いただけます。(要予約)
会場 森下スタジオ
東京都江東区森下3-5-6 >>アクセス
参加費 自由席(整理番号つき)
一般前売2,500円/当日3,000円、学生1,600円、各種割引有
言語 マレー語(一部中国語、タミル語、英語)、日本語字幕
詳細情報URL http://www.festival-tokyo.jp/16/program/bondings/

 

 『POLITIKO』(ゲーム)

カードで操れ!マレーシア政治のオモテとウラ

『POLITIKO』は、参加者自身が政党となって、民族や居住地、政治的立場の異なる支持者を奪い合うカードゲーム。今回は、クリエイターのムン・カオのトークと、約90分(予定)のプレイタイムを通じ、多民族国家マレーシアならではの複雑な社会背景を立体的に伝える。「政党再編」などの戦略、「ガソリン補助金」「水道の無料化」といった政策、時には「セックススキャンダル」「メディアコントロール」といったブラックな手札も駆使して、勝利を目指そう?!

講師・コンセプト ムン・カオ
開催日時 2016年11月8日(火)~11日(金)各日19時~
12日(土)18時~
*トーク・プレイタイム含め所要時間120分程度
会場 森下スタジオ
東京都江東区森下3-5-6 >>アクセス
参加費 自由席
一般前売1,500円/当日2,000円、学生1,000円、各種割引有
言語 英語(日本語通訳付)、日本語表記
詳細情報URL http://www.festival-tokyo.jp/16/program/politiko/

公演編

インスタントカフェ・シアターカンパニー 『NADIRAH』(演劇)

Photo:Sesha Kalimuthu

母と娘が「宗教対立」?!可笑しくもリアルな多文化共生

民族間、宗教間に生まれる摩擦、緊張を、軽やかな笑いを交えて描く演出家、ジョー・クカサス。彼女が芸術監督を務めるインスタントカフェ・シアターカンパニーが、シンガポール新鋭作家、アルフィアン・サアットの家庭劇で初来日する。結婚を機にイスラム教に改宗した母と、ムスリムの学生団体の副代表をつとめる娘。ヤスミン・アフマドの映画『ムアラフ 改心』に触発され執筆された本作は、恋愛、結婚といった身近な題材を通じ、多文化共生の葛藤を浮かび上がらせる。

アルフィアン・サアット
演出 ジョー・クカサス
開催日時 2016年11月11日(金)19時~
12日(土)15時~★
13日(日)15時~
★終演後、ポストパフォーマンストークあり
ゲスト:ジョー・クカサス×滝口健(シンガポール国立大学英語英文学科演劇学専攻リサーチフェロー)
会場 にしすがも創造舎
東京都豊島区西巣鴨4-9-1 >>アクセス
チケット 自由席(整理番号つき)

一般前売3,500円/当日4,000円、学生2,300円、各種割引券あり

言語 マレー語・英語上演、日本語字幕
詳細情報URL http://www.festival-tokyo.jp/16/program/nadirah/

 

『B.E.D(Episode5)』(ダンス)

Photo:Wong Horngyih

マットレスとダンスのある風景。都市に生きる身体とは――。

実験精神にあふれた振付家、ダンサーとして注目されるリー・レンシン。その代表作で、「安心」「快適」を象徴するマットレスを用い、身体と空間との関係を探求するシリーズの最新バージョンがF/Tに登場する。2週間にわたる東京でのリサーチも踏まえた本作。パブリックとプライベート、移動と定住・・・・・・観客たちは、さまざまな場所に置かれたマットレスとダンサーたちが織りなす「場」をめぐりつつ、現代都市に生きる自らの身体のあり方をあらためて見つめることになるだろう。

構成・演出・振付 リー・レンシン
開催日時 2016年11月12日(土)12時~/15時~★1
13日(日)12時~/15時~★2
★終演後、ポストパフォーマンストークあり
1ゲスト:リー・レンシン×武藤大祐(ダンス批評家、群馬県立女子大学文学部准教授、振付家)
2ゲスト:リー・レンシン×冨永美保、伊藤孝仁(トミトアーキテクチャ)
会場 江東区某所
受付場所 SAKuRA GALLERY
東京都江東区常盤2丁目10-10 >>アクセス
チケット 一般前売2,000円/当日2,500円、学生1,300円、各種割引有
詳細情報URL http://www.festival-tokyo.jp/16/program/bed/

チケット 発売中!!

F/Tチケットセンター
電話予約:03-5961-5209 (受付時間12:00-19:00 定休日あり)
オンライン:festival-tokyo.jp (24時間受付)

*詳細は下記ウェブサイトをご確認ください。

http://www.festival-tokyo.jp/16/ticket/

ウェブサイト

各公演プログラム詳細については下記ウェブサイトをご参照ください。

http://www.festival-tokyo.jp/

本事業に関するお問い合わせ先 国際交流基金 アジアセンター(担当:青柳、山口)
Tel: 03-5369-6140 / E-mail: Rie_Aoyagi@jpf.go.jp
主催 フェスティバル/トーキョー実行委員会
アジアシリーズ共催 国際交流基金アジアセンター