音楽の響きあう時、奏であう場所~私たちの音楽とは何か、音楽教育の中で伝えていくこと~

日本

マレーシアの音楽教育専門家であるラモナ・モハメド・タヒール氏と、世界を舞台に活躍する箏曲家であり教育者でもある野坂恵子氏と沢井一恵氏、そしてモデレーターに邦楽ジャーナルの織田 麻有佐氏をお招きし、日本とマレーシアの音楽とその音楽教育についてのトークセッションを行います。

明治期以降、西洋音楽を基盤に発展してきた日本の音楽教育は、邦楽との距離を生み出してしまいました。一方ではるか昔より諸外国との重要な貿易地点となり、また後の時代には西洋諸国の支配を受けてきたマレーシアでは、様々な要素が混ざり合い伝統が息づきながらも多様な音楽文化を形成しているといわれています。

伝統と西洋音楽の関係性を見つめなおし、「私たちの音楽」とは何か、さらに音楽のすばらしさを伝えるための教育のあり方を語り合います。

イベント詳細

タイトル 国際交流基金アジアセンター主催 トークセッション
音楽の響きあう時、奏であう場所
~私たちの音楽とは何か、音楽教育の中で伝えていくこと~
場所 国際交流基金 JFICホール[さくら]
東京都新宿区四谷4-4-1 2F >>アクセス
*東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅から徒歩3分
出演者 ラモナ・モハメド・タヒール
(音楽教育専門家/マレーシア マラ工科大学音楽学部学学部長)
野坂恵子(箏曲家/桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授)
沢井一恵(箏曲家)
モデレーター:織田 麻有佐(邦楽ジャーナル)
*順不同、敬称略
開催日 2016年9月21日(水)
時間 19:00-21:00(18:30開場)
入場料 入場無料
*事前申込制(定員100名/先着順)
*日英同時通訳
お申込み

お問合せ

メールの件名を「トークセッション申込み」として、お名前(ふりがな)、ご所属、参加人数を下記担当者メールアドレスまでお送りください。

国際交流基金アジアセンター(青柳・渡邊)
Email: Rie_Aoyagi@jpf.go.jp
TEL:03-5369-6040

主催 国際交流基金アジアセンター
協力 邦楽ジャーナル

ゲストプロフィール

ラモナ・モハメド・タヒール(音楽教育専門家/マラ工科大学音楽学部学部長)
数少ないマレーシアにおける音楽教育を牽引する人物。
マレーシアで教育省傘下の大学組織の中ではもっともはじめに設立されたマラ工科大学の音楽学部長を務める傍ら、学生の活動の場の開拓、教育プログラムの立案に力を注いでいる。現在、マレーシア政府教育省にて音楽教育のアドバイザーを務めており、マレーシアで設立が検討されている芸術専門学校(日本での高校レベル)の設立プログラムに関与するほか、マレーシアヤマハ音楽グレード試験の審査員を務めている。
野坂 恵子(箏曲家/桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授)
写真:木之下晃
初代野坂操壽から手ほどきを受け、9才で加藤柔子氏に古典箏曲・地歌三絃を師事。東京藝術大学邦楽科専攻科程修了。1969:二十絃箏を開発。1991:二十五絃箏を開発・発表。2000:ミュージックペンクラブ最優秀コンサート・パフォーマンス賞(1999年伊福部昭作曲「琵琶行」初演に対し)。2002:芸術選奨文部科学大臣賞。2003:紫綬褒章、二代野坂操壽襲名。2006:中島健蔵音楽賞。エクソンモービル音楽賞。2011:日本藝術院賞。2015:文化功労者。古典の継承と同時に、二十五絃箏の為の委嘱初演を続けている。「野坂操壽×沢井一恵 変絃自在」の公演を全国各地で展開中。
現在、桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授、(公社)日本三曲協会常任理事。生田流箏曲松の実會主宰。
沢井 一恵(箏曲家)
8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。1979年沢井忠夫と共に沢井箏曲院を設立、現代邦楽の第一線で活躍する一方、求められればどこへでも行く全国縦断「箏遊行」や、作曲家の一柳慧、パーカッションの吉原すみれと結成した「トライアングル・ミュージック・ツアー」で日本各地70回にも及ぶ現代音楽コンサートを敢行。高橋鮎生、太田裕美、ピーター・ハミルらの参加アルバム制作、ジョン・ゾーン、高橋悠治プロデュースによるコンサートなど多彩な活動を展開。ニューヨークの BANG ON A CAN フェスティバル、ウイーン、メールズ・ジャズ・フェスティバル、パリ市立劇場などアメリカ、ヨーロッパ各地のフェスティバルより招聘を受け、KAZUE SAWAI KOTO ENSEMBLE で世界中のいろいろな音楽シーンに登場、ワールドツアーを展開している。邦楽とは無縁だったたくさんの人々に箏の魅力を伝えている。

モデレーター

織田 麻有佐(邦楽ジャーナル)
写真:ヒダキトモコ
兵庫県出身。幼少の頃より箏・三味線を嗜む。NHK邦楽技能者育成会第28期卒業。1990年(有)邦楽ジャーナルに入社、それまでの経験を活かして記者・編集活動を開始。1993年頃から津軽三味線の取材も始め、同社発行の津軽三味線と太鼓の専門情報誌「バチ2 BACHI-BACHI」編集長を2004年から3年間務める。また、日本音楽を紹介するイベントやコンサート、ワークショップなどの企画・制作も手がける。共著に「まるごと三味線」(青弓社)、「邦楽ディスク・ガイド」(音楽之友社)など。