第7回カンボジア国際映画祭にて
国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の連携事業の一環として、日本を含むアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するアジア・オムニバス映画製作シリーズ第一作目として2016年に完成、第29回(2016)東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映された『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』。ブリランテ・メンドーサ、行定 勲、ソト・クォーリーカーの3監督による本作が、3月8日(水曜日)にカンボジア国際映画祭の特別ガラ上映作品として、3月9日(木曜日)にはシナグ・マニラ映画祭のオープニング作品として上映され、上映に伴い、主要キャストとスタッフ、東京国映画祭アジアの未来部門プログラミング・ディレクターの石坂健治が再集結し、各上映後の質疑応答時に登壇し、満席の映画ファンの前で挨拶をしました。
日本を含むアジアの監督 3名が、「アジアで共に生きる(Living Together in Asia)」を共通のテーマとしてオムニバス映画を共同製作する東京国際映画祭初の映画製作プロジェクト「国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭 co-produce アジア・オムニバス映画製作シリーズ「アジア三面鏡」」第2弾は今年の10月25日(火曜日)~11月3日(金曜日・祝日)に開催予定の第30回東京国際映画祭にて詳細が発表される予定です。
3月8日(水曜日)カンボジア国際映画祭、3月9日(木曜日)シナグ・マニラ映画祭での質疑応答でのコメント
ソト・クォーリーカー監督(『Beyond The Bridge』監督)
クメール・ルージュを描こうと思ったのは、いつも私よりも上の世代からクメール・ルージュについて聞く時に、彼らが決して詳細を語ってくれなかったからです。過去のことについて話すのは彼らにとって苦痛を伴うものだからです。ですから、その時のことを誰にもちゃんと伝えられていないのです。若い世代に何が我々の国であって、当時の人がどのように生きていたのかを伝えるには、映画を通して語りかけ何があったのかを見せるのが一番いいと思います。また自分たちの歴史を理解し、カンボジア人であることを恥じることのないよう、若い世代とこの歴史を分かち合いたかったのです。
加藤雅也(俳優・『Beyond The Bridge』主演)
初めて台本をいただいた時、カンボジアの日本橋については全く知りませんでした。ですから非常に感銘をうけ、日本とカンボジアの歴史を知るいい機会にもなると思い、是非この役を演じてみたいと思いました。また今回は私にとってカンボジアのスタッフと初めて仕事をする機会でしたので、カンボジアの文化やカンボジアの人たちを知る大変良い機会でした。ですから今回の撮影は本当に楽しかったですし、沢山のことを学ばさせていただきました。
チュムヴァン・ソダチヴィー(女優・『Beyond The Bridge』主演)
本作でラブシーンを演じたのは監督を信じ、また主演の加藤さんがどうやったらスムーズにできるかを教えてくださったからです。ですのでこの役を演じられるという自信がつき、まるで自分自身ではなくミリア役になりきることができました。勿論とても緊張しましたが。