10月9日~10月13日までセレッソ大阪の齋藤竜コーチと日髙欣弘コーチと共に、ジャパンハートヤンゴンが運営する養護施設ドリームトレインの皆様、ミャンマーサッカー連盟ナショナルトレーニングセンターの選手たち(国代表の練習生)に対してサッカークリニックを実施しました。
アジアセンター×Jリーグサッカー交流事業とは
国際交流基金アジアセンターは勃興する東南アジアと日本の人材の交流、そして交流を通した人材成長の機会を創出すべく、サッカーという言語を超えたツールを使った国際交流事業を行っています。Jリーグ各クラブから選抜されたコーチを東南アジアの国々に派遣し、約5日間のサッカークリニックを行います。昨年度(28年度)は総勢約400名の選手と50名のコーチの間でサッカーによる交流が生まれました。この交わりを通して各国についての異文化理解を深めるとともに、東南アジアの選手に対してはアジアトップレベルの指導を受ける機会、Jリーグコーチに対しては異文化での指導とリーダーシップを学ぶ機会づくりをしています。
ミャンマーでのサッカークリニック
今回のアジアセンター×Jリーグサッカー交流事業はセレッソ大阪の齋藤竜(さいとう りゅう)コーチと日髙欣弘(ひだか よしのり)コーチと共に2017年10月9日(月曜日)~10月13日(金曜日)の期間、(1)ジャパンハートヤンゴンが運営する養護施設ドリームトレインの皆様、(2)ミャンマーサッカー連盟ナショナルトレーニングセンター(ミャンマー代表の練習生)の選手の皆様に対してサッカークリニックを開催しました。
齋藤竜コーチ セレッソ大阪公式ウェブページ・プロフィールページ
日髙欣弘コーチ セレッソ大阪公式ウェブページ・プロフィールページ
ジャパンハートヤンゴン養護施設 ドリームトレイン公式ウェブサイト
ジャパンハートヤンゴン、ドリームトレインでのクリニック
ドリームトレイン施設敷地内(プレイグラウンド)でサッカークリニックを開催しました。齋藤コーチがこの施設を訪れるのは今回が3回目。選手たち(8歳~15歳)は前々回プレゼントされたセレッソ大阪のシャツを着て我々の到着を心待ちにしていてくれました。
齋藤コーチの指導のもと、サッカーの基礎となる「ファーストタッチ」(次の動きがしやすいような場所にボールをコントロールする技術)、そして「オフザボールの動き」(ボールを持っていないとき有利に動く技術)をポイントにゴールを取るためにどうするか考えることを意識付けする練習が行われました。その後、選手vs.コーチ陣+通訳+アジアセンター職員で試合! 結果は……コーチ陣惨敗でした……(それだけ、選手の皆さんのチームワーク、勝ちに対する気持ちは素晴らしかったです)。全体的に簡単で楽しいメニューから始め、その後人数を増やし、複雑にすることで実践に近づけていく手法はスムーズで練習目的が選手たちにしっかり伝わる有意義な指導でした。
ミャンマーサッカー連盟でのサッカークリニック
ミャンマーサッカー連盟人工芝グラウンドにて総勢150名の選手達(8歳~15歳)に3日間に渡るサッカークリニックを開催しました。中日となる12日には首都ネーピードーで前日行われていた日ASEANスポーツ大臣会合に訪れていた、文部科学省水落敏栄(みずおち としえい)副大臣もサッカークリニックの視察に訪れ、本事業の更なる発展を祈願していただきました。この際ミャンマーサッカー連盟会長であるU Zaw Zaw氏も来訪され、日本人関係者、ミャンマーサッカー連盟関係者、現地メディア等多くの人が集まり盛んな交流が行われました。
初の海外指導となる日髙コーチも副大臣の応援を受けクリニックに力が入ります。一対一(オフェンス対ディフェンス)の練習でオフェンスがディフェンスを抜き去るために
- 相手の裏を取ること
- そのために相手の動きを観察しながら動くこと
- 自分がどこでも動ける体の向き、ボールのコントロールをすること
等のポイントで高度かつ細かい指示が投げかけられ、選手たちは習ったことを必死に実践していました。
今回の収穫と今後について
ミャンマーサッカー連盟から推薦のあった将来有望な選手に対し指導を行い、日本のサッカーレベルの高さをアピールするとともに選手に新たな刺激を与えることができたこと、そしてセレッソ大阪によるドリームトレインでの三度目となるサッカー指導ができたことは今回の大きな収穫でした。
次回のアジアセンター × Jリーグサッカー交流事業は2017年11月17日(金曜日)~20日(月曜日)までラオスで大宮アルディージャのコーチ達と共にサッカークリニックを開催する予定です。