大会概要
大会名
埼玉国際サッカーフェスティバル2018
期間
平成30年3月16日(金曜日)から18日(日曜日)
- 3月16日(金曜日)
日本文化体験(県立大宮武蔵野高校) - 3月17日(土曜日)
リーグ戦(男子・女子 各4試合)
海外チーム歓迎会(国際交流基金日本語国際センター) - 3月18日(日曜日)
リーグ戦(男女各2試合)表彰式
参加国
オーストラリア、ブラジル、日本、韓国、タイ(アジアセンター招へい)
大会目的
埼玉国際サッカーフェスティバルは埼玉国際サッカーフェスティバル実行委員会が主催し、国際交流基金アジアセンターが共催して開催する年に一回のサッカーの国際大会です。2年目となる今大会では、国際交流基金アジアセンターはタイ王国からU18女子代表チーム(選手18名、スタッフ3名)をお招きしました。 (1)日本への理解を深めてもらうこと、(2)海外の選手、そして日本の選手に国際交流の場を提供すること、そして(3)異なるサッカー体験を通してサッカーの技術力を向上させることをこの国際大会の目的として掲げています。
歓迎会:3月17日(土曜日)
大会初日に各国の選手を招いた歓迎会が国際交流基金日本語国際センターで行われました。各国の選手からも挨拶がなされ、日本女子代表の選手からは、「オーストラリアの選手はとても優しくて、タイの選手はいつも素敵な笑顔を投げかけてくれます。この機会を作って頂いた皆さんに感謝します」という印象的な挨拶もありました。
その後各国選手、実行委員会の間でプレゼント交換、記念撮影が行われ、自分の国の選手が壇上に立つと各国の選手から歓声が上がりました。
開会挨拶後、歓談の時間が設けられ、各国選手同士で写真撮影をしたり、会話をするなど、選手同士が積極的に交流する姿が見られました。
元日本語パートナーズでタイへ派遣された経験を持つ山本芳夫さん、ワッタナー美枝子さん、河合幸子さんがボランティアとして歓迎会に参加し、タイの選手を他国の選手と繋ぐ役割を果たしました。特に山本さんは、タイの国旗を持参し、またご自身の趣味である、ケーンというタイの楽器を披露するなど、積極的に会を盛り上げました。
大会当日:3月18日(日曜日)
ちふれASエルフェン埼玉マリ VS タイ王国U18女子代表
ちふれASエルフェン埼玉マリはチーム全体で良く声を出し、戦略的な戦いをしてタイ代表を圧倒。タイ代表はフィジカルの強い選手、スピードのある選手など、個人的に優れている選手はいるものの、ピッチ上でのコミュニケーションに課題があったようです。タイ代表がちふれASエルフェン埼玉マリの組織的な戦略を体験し、今後につながる良い試合となりました。
パルメイラス(ブラジル)VS 埼玉選抜
浦和レッズと大宮アルディージャの選手で構成される埼玉選抜は善戦。後半途中まで2―1とパルメイラスを凌駕する内容で試合を進めましたが、最後の10分で2点を許し、逆転負けとなりました。数少ないチャンスを活かしきったパルメイラスはチームとしての連携の良さを発揮しました。
試合結果
U16男子
- 優勝:パルメイラス(ブラジル)
- 準優勝:埼玉県A代表
- 3位:ヒュンダイ(韓国)
- 4位:埼玉県B代表
U18女子
- 優勝:埼玉県選抜
- 準優勝:ちふれ埼玉
- 3位:タイ王国U18女子代表(タイ)
- 4位:南オーストラリア州代表(オーストラリア)
尚、優秀選手賞に本大会でアジアセンターが招待したタイ王国U18女子代表のガンチャリヤー・ピンパッブット選手が選ばれました。
優勝した埼玉県選抜(U18女子)には国際交流基金カップが授与されました。
最後にはそれぞれの国の選手が集まって写真撮影を行い、互いの健闘を称え合いました。
今大会の成果
日本文化理解
タイの選手は埼玉県立大宮武蔵野高校を訪れ、日本の伝統芸道体験に参加しました。生け花を体験し、それぞれの気持ちを胸に花を生ける愉しさに触れました。また茶道体験では抹茶と和菓子を体験するなど、日本の伝統芸道に触れる機会となりました。
異文化交流
大会初日に行われた歓迎会では、国の異なる選手同士が記念撮影をしたり、英語で会話をするなど、積極的に交流する姿が見られました。特に国際大会の少ない女子のサッカー選手にとって貴重な国際交流、国際試合の機会となりました。また、伝統芸道体験のホストをしていただいた、県立大宮武蔵野高校の学生さんたちにも国際交流の機会を提供することが出来ました。
競技力の向上
プレイスタイルの異なる、他国の選手達とプレーする中で選手達の中にサッカー選手としての新たな気づきを起こす機会をつくりだしました。特にタイの選手達は、ハイレベルな日本の女子サッカーチームと試合をする中で、コミュニケーションが試合にもたらすメリットや、自分達、味方チームの戦術を理解することの大切さを学びました。