第29回東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA #03 カラフル!インドネシア」では、中篇を含め、全11本(上映枠としては10枠)のインドネシア映画を上映します。
この提携企画として、アテネ・フランセ文化センターとの共催で、2つのインドネシア映画関連イベントを実施することとなりました。
11月11日(金)には、四方田犬彦氏の解説による、1980年代のインドネシアで一世を風靡した怪奇映画の伝説的ヒロイン、スザンナを深く読み解くトークイベントを実施。
さらに、2017年1月下旬には、CROSSCUT ASIAとは一味違った視点の特集上映とシンポジウムを行います(詳細は、後日アジアセンターHPで発表予定)。
東京国際映画祭CROSSCUT ASIAに続いて、まだまだインドネシア映画をご覧になりたいあなた。この貴重な機会をお見逃しなく。
イベント詳細
日時 | 2016年11月11日(金曜日)19時から(2時間予定) |
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概要 | 1980年代のインドネシアで一世を風靡した怪奇映画の伝説的ヒロイン、スザンナの魅力を、四方田犬彦氏が貴重な映画資料を用いて解説します(抜粋上映あり)。 |
講師 | 四方田犬彦(映画研究・比較文学家) |
会場 | アテネ・フランセ文化センター 千代田区駿河台2-11 アテネ・フランセ4階 (JR御茶ノ水・水道橋駅から徒歩7分)アクセス Tel: 03-3291-4339(13時から20時まで) |
入場料 | 一般1,100円 / アテネ・フランセ文化センター会員800円 ※当日18時40分よりチケット販売・開場予定。 |
主催 | 国際交流基金アジアセンター、アテネ・フランセ文化センター |
特別協力 | 東京国際映画祭 |
ウェブサイト | アテネ・フランセ文化センター 公式サイト |
四方田犬彦(映画研究・比較文学家)
本イベントに寄せて
貞淑な人妻から凶悪な魔女、そして海底の王国の女王まで、美女スザンヌはインドネシア映画界に突如、咲き誇った大輪の妖花である。海辺の洞窟で、巨大な卵を割って誕生する血まみれのスザンナ。黄金の衣装をつけ、これも黄金の馬車に乗って、空の彼方へと去ってゆくスザンナ。
もしクリスティン・ハキムがインドネシアの表の顔、聡明にして民族の歴史を担う、誇り高き顔であるとすれば、スザンナのそれは、現世で貶められ、ひとたび人間の共同体から排除されたものの、神秘の力を得て回帰してきた女神のそれである。
スザンナを通して、あの伝説のインドネシア怪奇映画の全貌が浮かび上がる。