第29回東京国際映画祭(2016年)で好評を博した「CROSSCUT ASIA #03 カラフル!インドネシア」。この提携企画として、国際交流基金アジアセンターとアテネ・フランセ文化センターとの共催で、2016年11月のトークイベント「インドネシア怪奇映画の女王、スザンナ」に続き、特集上映「カラフル!インドネシア2」を2017年1月25日(水曜日)から28日(土曜日)に行います。
本特集では、エディ・チャフヨノ、ジョコ・アンワルなど注目の監督も紹介。加えて、カミラ・アンディニの短編最新作『メモリア』や、インドネシアの人気ネオ・アコースティックバンドWhite Shoes & The Couples Companyの音楽ドキュメンタリー、CROSSCUT ASIAでリメイクを上映した『三人姉妹』のオリジナル版、若手監督を中心とした短編傑作選まで、盛りだくさんの特集となります。
最終日の1月28日(土曜日)には、エディ・チャフヨノ(『SITI』監督)と、本特集のプログラミングにも携わったメイスク・タウリシアをゲストに迎え、「インドネシアの今を見つめる、映画に何ができるのか」と題したシンポジウムを行います。
また、CROSSCUT ASIA同様、映画をご覧になったお客様には、今回の上映のために新たに制作した特別冊子を無料配布します。
映画のお得な回数券もご用意していますので、この機会にぜひ足をお運び下さい。
イベント詳細
イベント名 | 東京国際映画祭CROSSCUT ASIA提携企画 カラフル!インドネシア2 |
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会期 | 2017年1月25日(水曜日)から28日(土曜日) |
会場 | アテネ・フランセ文化センター 千代田区駿河台2-11 アテネ・フランセ4階 (JR御茶ノ水・水道橋駅から徒歩7分) ≫アクセス Tel:03-3291-4339(13時から20時) |
入場料 | 一般:1,300円 / 学生・シニア:1,100円/3回券:2,700円/アテネ・フランセ文化センター会員:800円
※各回入替制。いずれも当日販売のみ。 |
主催 | 国際交流基金アジアセンター、アテネ・フランセ文化センター |
特別協力 | 東京国際映画祭 |
協力 | 福岡市総合図書館、逗子海岸映画祭 |
公式サイト | アテネ・フランセ文化センター 公式サイト |
チラシ | PDF版(4.27 MB) |
上映作品
詳細・スケジュールは、アテネ・フランセ文化センター 公式サイト をご参照下さい。
『三人姉妹』The Three Sisters (a.k.a. Three Maidens)
ウスマル・イスマイル/1956年/115分
「カラフル!インドネシア」で上映されたニア・ディナタの『三人姉妹』(2016年版)のオリジナル。インドネシア映画の父、ウスマル・イスマイルの代表作。
『9808-インドネシア民主化10年目のアンソロジー』9808 Anthology of 10th Year Indonesia Reform
ウィヌス・スルヤプラタマ、ウチュ・アグスティン、オッティ・ウィダサリ、スティーヴ・ピラー・スティアブディ、ハフィズ、ルッキー・クスワンディ、アングン・プリアムボド、イファ・イスファンシャー、エドウィン、アリアニ・ダルマワン/2008年/115分
1998年5月におきたジャカルタ暴動、そしてスハルト政権崩壊から10年の節目に、10人の映画監督、アーティスト、ミュージシャンなどの短編10本をまとめたアンソロジー。
『禁断の扉』The Forbidden Door
ジョコ・アンワル/2009年/115分
サスペンスを得意とするジョコ・アンワルのサイコホラー。インドネシアのベストセラー小説を映画化した。貴重な35mmプリントで上映。
プリント提供:福岡市総合図書館
『SITI』
エディ・チャフヨノ/2014年/88分
エディ・チャフヨノの長編2作目。献身的な妻と、徹底的にそれを受け入れない夫を描く。シンガポール国際映画祭を始め、多くの映画祭で上映、受賞した作品。
協力:逗子海岸映画祭
『White Shoes & The Couples Company in Cikini』
ヘンリー・ファウンデーション/2016年/84分
ジャカルタで2002年に結成されたポップグループのチキニでのライブを追ったドキュメンタリー。日本でもアルバムが発売されている。
≪インドネシア短編映画傑作選≫
カミラ・アンディニ最新作と、名だたる映画祭で上映された注目作を一挙上映
『マリアム』Maryam
シディ・サレー/2014年/17分
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で受賞。
『虎の衣を借る狐』The Fox Exploits the Tiger's Might
ルッキー・クスワンディ/2015年/25分
カンヌを始め、多くの映画祭で上映。
『申年』In The Year of Monkey
レガス・バヌテジャ/2016年/12分
カンヌ批評家週間でLeica Cine Discovery賞を受賞。
『恐怖の期限で』On the Origin of Fear
バユ・プリハントロ・フィレモン/2016年/12分
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で上映。
『メモリア』Memoria
カミラ・アンディニ/2016年/35分
東ティモールを舞台に、女性の自由を問いかける野心作。
シンポジウム詳細
日時 | 2017年1月28日(土曜日)18:10より(90分予定) |
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会場 | アテネ・フランセ文化センター(JR御茶ノ水・水道橋駅から徒歩7分) |
入場料 | 入場無料・予約不要 |
テーマ | 「インドネシアの今を見つめる、映画に何ができるのか」
『SITI』の監督エディ・チャフヨノと、本特集のプログラミングにも関わったプロデューサーのメイスク・タウリシアを招き、勢いあふれる現代インドネシア映画の今を切り取ります。 モデレーター:クリス・フジワラ(映画批評) 通訳:藤岡朝子(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事) |
登壇者
エディ・チャフヨノ(『SITI』監督)
インドネシア、ジョグジャカルタ生まれ。制作会社Fourcolours Filmの設立者の一人で、短編映画"Between Past and Present"が多くの賞を受け、注目を集めるようになった。長編第1作は"Let's Dance!"(2010)。『SITI』(2014)が長編2作目で、シンガポール、上海、ロッテルダム、ウーディネ、台北などの国際映画祭で上映された。
メイスク・タウリシア(プロデューサー)
プロデュース作は、エドウィン監督の『空を飛びたい盲目のブタ』(2008)、『動物園からのポストカード』(2011)、『舟の上、だれかの妻、だれかの夫』(2013/短編)、カミラ・アンディニ監督の『ディアナを見つめて』(2015)など。キノサウルスというイベントスペースを2015年12月にジャカルタにオープンし、週末には特集上映などを主催している。