日本とアジアの災害多発国において、防災の知識や技を「わかりやすいデザイン」を通じて集め、国境を越えて交流するプロジェクトです。クリエイティブな発想を通じて学びあった成果を展示します。
国際交流基金アジアセンターは、「響きあうアジア2019」プログラムの一つとして、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、NPO法人プラス・アーツ、インドネシア建築協会(IAI)、dia.lo.gueとの共催により、「Earth Manual Project "Disaster and Design: For Saving Lives"」展を開催します。
同展では、防災や建築・デザイン・アート部門で活躍する日本の専門家たちが、被災者への徹底的なインタビューをもとに、クリエイティブな発想で生み出した防災教育、災害対応、被災地支援の取り組みを紹介します。また、アジアセンターで実施している「HANDs!プロジェクト」に関する展示や、日本の取り組みに触発され、インドネシア、タイ、フィリピンなど東南アジア諸国で生まれた成果も展示します。
イベント詳細
日時 | 5月2日(木曜日)から5月26日(日曜日) 11時~20時 |
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会場 | dia.lo.gue(ディア・ロ・グエ) https://dialogue-artspace.com/ Jl. Kemang Sel. No.99A, Bangka, Mampang Prpt., Kota Jakarta Selatan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 12730 Googlemap |
料金 | 無料 |
主催 | 国際交流基金アジアセンター |
共催 | dia.lo.gue、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、NPO法人プラス・アーツ、IAI(インドネシア建築協会) |
展示作品例
- 「イザ!カエルキャラバン!」(日本)
子どもたちや若い親子向けの防災訓練プログラムとおもちゃ交換会「かえっこバザール」を組み合わせた防災イベント。ゲームの要素を盛り込み、子どもたちが楽しみながら遊びの延長で防災知識を身につけられるため、各地で人気を博し、各国で実施された。 - 「つくってまもろう」(日本)
NHKが制作した、新聞紙を折って作る食器や、段ボール箱によるベッドなど、災害後に必要とされる身の回り品の簡単な作り方を紹介する短い動画集。 - 「HANDs!プロジェクト」(日本+アジア8カ国)
東南アジアを中心とする9カ国の学生や若いクリエイター、NPOスタッフ、教師などが毎年集まり、被災地等を訪問し、防災および被災地支援についての優れた取り組みを共に学び合う人材育成事業。100名のフェローを輩出し、27の防災教育や被災地支援のプロジェクトが実施され、90,000名以上の人々に防災教育の種を届けている(2019年4月現在)。 - 「Roo Su Floodビデオ」(タイ)
水害の前後に起きる事象とその対策を楽しみながら学ぶことのできるアニメーション作品。 - 「避難所用間仕切りシステム(PPS4)」(日本)
避難所におけるプライバシーや個人スペースの確保のために、布と紙で作られた間仕切りシステム。建築家坂茂氏が考案。 - 「失われた街」(日本)
東日本大震災によって失われた街を1/500の縮尺模型で復元。被災からの癒しを企図し、被災者の手により屋根の色づけや建物の名前の書き込みが行われた。
「Earth Manual Project-This Could Save Your Life」展は、2013年にデザイン・クリエイティブ・センター神戸で初めて開催され、国際交流基金海外拠点によりフィリピンやタイを巡回してきました。2018年には、ニューヨークでも展示され、インドネシアでの開催は今回が初めてです。
「響きあうアジア2019」とは
国際交流基金アジアセンターは、日本と東南アジアの文化交流事業を幅広く紹介する祭典として「響きあうアジア2019」を開催いたします。国を超え共に創り上げた舞台芸術、映画から、東南アジア選手による混成サッカーチーム「ASIAN ELEVEN」と日本チームとの国際親善試合、“日本語パートナーズ”のシンポジウムまで、お互いの文化が刺激しあって生まれた珠玉のイベントの数々を楽しめる機会です。この祭典は、国際交流基金アジアセンターがこれまで5年にわたり行ってきた相互交流の成果を振り返るとともに、日本と東南アジアとの関係をさらに深めるための起点となることでしょう。
「響きあうアジア2019」は、東南アジアでも展開予定です。
本事業はbeyond2020の認証事業です。