国際交流基金アジアセンターでは、日本とアジア各国、各地域の間で、 相互理解と交流、未来への基盤を築くことを目的として、海外の文化人や研究者との対話を多数実施しています。
第4回目となる本シンポジウムは、「アジアで民主主義が育ち、発展してきた背景には何があるのか」を議論いたします。
アジアにおいて共有されている価値観があるのか、あるとしたらどのような価値観なのか、その価値観を土台として民主主義がどう根付いていったのかについて、アジア各国から政治指導者・宗教家・研究者を招き、「アジアの価値観と民主主義」を探ります。
日時:2018年7月5日(木曜日)12時50分から18時30分(開場 12時20分)
会場:ホテルオークラ東京
国際政治・アジア・民主主義などにご関心をお持ちの方は、こちらのURLから詳細やお申込み方法をご確認ください。
公式サイト https://events.nikkei.co.jp/4268/
これまでに開催された過去のシンポジウムは こちらをご参照ください。
https://asiawa.jpf.go.jp/culture/events/asianvalue_democracy/
プログラム
開会式・謝辞・基調講演
- バンワリラール・プロヒト タミル・ナド州知事(インド)
- アルヴィンド・グプタ ヴィヴェーカナンダ国際財団 所長(インド)
- グロリア・マカパガル・アロヨ フィリピン共和国 元大統領(フィリピン)
- 前田專學 中村元東方研究所 理事長(日本)
- スワミナサン・グルムルティ ヴィヴェーカナンダ国際財団 副会長(インド)
第1セッション:「アジアの価値観と伝統」
- S.R.バット インド哲学研究評議会 委員長(インド)
- イエニー・ワヒッド ワヒッドインスティテュート 所長(インドネシア)
- 釈 悟震 中村元東方研究所 理事(日本)
- 金 鍾瑞 ソウル大学 名誉教授(韓国)
- 孫 晶 中国社会科学院哲学研究所 教授(中国)
- アルボムッレ・スマナサーラ 日本テーラワーダ仏教協会 長老(スリランカ)
モデレーター:丸井浩 中村元東方研究所 常務理事・事務局長
特別報告:「日本とアジア文化交流の成果と課題~未来の協働に向けて~」
- キティ・プラサートスック タマサート大学 副学長(タイ)
- アンベス・R・オカンポ アテネオ・デ・マニラ大学 准教授(フィリピン)
第2セッション:「アジアの解放と民主化の経験~ガンジーが遺したもの~」
- ホルヘ・V・ティグノ フィリピン大学政治学部 教授(フィリピン)
- 陳 婉宜 財団法人台湾民主基金会 副執行長(台湾)
- ペマ・カンドゥ アルナチャル・プラデシュ州首相(インド)
- スジート・ダッタ ヴィヴェーカナンダ国際財団 シニアフェロー(インド)
- トゥンク・ザイン・アル・アビディン・ムフリズ 民主主義・経済問題研究所 会長兼共同創設者(マレーシア)
- 兼原信克 内閣官房副長官補(日本)
モデレーター:渡部恒雄 笹川平和財団 上席研究員
閉会式
注:本シンポジウムのプログラムは詳細が変更になる場合がございますので、その旨、ご了承願います。
開催概要
日時 | 2018年7月5日(木曜日) 12時50分から18時30分(開場12時20分) |
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会場 |
ホテルオークラ東京 アクセス |
参加費 | 無料 |
定員 | 350名(応募多数の場合は抽選) |
申込方法 | こちらからお申込みください。 締切:6月25日(月曜日) |
言語 | 日英同時通訳あり |
主催 | 日本経済新聞社 |
共催 | 国際交流基金アジアセンター ヴィヴェーカナンダ国際財団 中村元東方研究所 |
後援 | 外務省 |
協力 | 国際仏教連盟 |
お問い合わせ | 「アジアの価値観と民主主義」事務局 asianvalue@nikkeipr.co.jp |
登壇者プロフィール
バンワリラール・プロヒト(Banwarilal Purohit)
タミル・ナド州知事
1940年ラジャスターン州ジュンジュヌー生まれ。40年に渡りインド国内に影響を与え続けてきたインド政治最古参の一人。政治家としての顔の他、教育家、社会活動家、制度構築専門家、演説家、そして愛国者としての側面も持ち合わせる。ラジャスターン州で教育を受けた後、ナグプル大学で学士(経営学)を取得。1970年代にマハーラーシュトラ州ヴィダルバ地域の生活環境改善のため決起し政治活動を開始する。3期に渡りインド下院(ローク・サバー)議員を務めながら、インドで最も古い英字新聞の一つであるヒタヴァダ紙の編集長も務めてきた。2016年8月から2017年10月までアッサム州とメーガーラヤ州の知事を務め、2017年の10月より現職。
アルヴィンド・グプタ(Arvind Gupta)
ヴィヴェーカナンダ国際財団 所長
アルヴィンド・グプタ氏は、ヴィヴェーカナンダ国際財団の代表。インドの視点から外交政策、防衛、安全保障に関する問題の調査研究に焦点を当てた、デリーに拠点を置く独立系非党派型のシンクタンクである。2014年から17年まで国家安全保障担当副補佐官および、インド政府の安全保障理事会事務局長。また、2012年から14年にはニューデリーの防衛分析研究所所長、元外交官を務めた。チャンディーガルのパンジャブ大学・防衛および国家安全保障研究科の名誉教授でもある。インドの外交政策、安全保障、歴史、文化、文明に関心を寄せる。
グロリア・マカパガル・アロヨ(Gloria Macapagal Arroyo)
元フィリピン共和国大統領
2001年から2010年までフィリピンの大統領を務める。ディオスダド・マカパガル元フィリピン大統領の娘。ジョージタウン大学の外交政策大学院にて経済学博士号を取得。1992から1998年に上院議員を務めた際、フィリピンの最も重要な経済・社会法のうち50以上を起草あるいは主唱した。1998年には副大統領選で地滑り的勝利をおさめ、2001年に大統領就任。2004年に大統領に選出。大統領任期終了時には900万の雇用が創出され、貧困率は2001年の39%から26%に下がった。パンパンガ州第2区の選挙区代表として下院議員第3期目、最終任期を務める。
スワミナサン・グルムルティ(Swaminathan Gurumurthy)
ヴィヴェーカナンダ国際財団 副会長
学究的かつ著名な調査ジャーナリストであるスワミナサン・グルムルティ氏は、高い地位にある人々の腐敗や企業と政府の間の癒着に反対を唱えるキャンペーンで一般に広く知られている。逮捕と迫害の危険にさらされながらも試練に打ち勝ち、勝利を収めた。オーストラリアの著名なジャーナリストであるハミッシュ・マクドナルド氏は、グルムルティ氏の調査研究を「世界中の調査ジャーナリズムのうちでも最もパワフルな例である」と、評価している。 グルムルティ氏は、インド工科大学(IIT)ボンベイの経済・財政・経営学部客員教授であり、サストラ大学の著名な法人類学教授。公認会計士として、高水準なコーポレートアドバイザーでもある。メディアは、1990年から現在まで一貫して、氏をインドの50人の最も影響力のある人とした。ヴィヴェーカナンダ国際財団の創設者であり、その副会長も務めている。
前田專學(Sengaku Mayeda)
中村元東方研究所理事長
東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。同大学院修士課程修了後、ペンシルベニア大学大学院東洋学科修了。Ph.D. 文学博士。現職は(公財)中村元東方研究所理事長兼東方学院長・東京大学名誉教授、武蔵野大学名誉教授・史跡足利学校庠主など。専門は インド哲学・仏教学。日本学士院賞、勲三等旭日中綬賞、タイ国衆議院仏教学術功労賞、インド国・パドマシュリー勲章などを受賞。代表的な著書として A Thousand Teachings of Shankara、『ヴェダーンタの哲学』『ブッダ―その生涯と思想』などがある。
S.R.バット(S.R.Bhatt)
インド哲学研究評議会(ICPR)委員長
S.R.バット教授は、インド政府人的資源開発省の哲学研究会議議長であり、またインド哲学会議およびアジア哲学会議の議長を務める。デリー大学哲学学部で学部長および教授を務めた後退官。古代インドの文化、仏教、ジャイナ教、およびヴェーダーンタの権威として世界的に有名である。研究分野は、インド哲学、論理学、認識論、倫理学、価値論、教育哲学、宗教哲学、比較宗教、社会・政治思想等にわたる。世界中の数多くの大学や研究機関で講義を行い、50以上の国内・国際会議、セミナー、ワークショップを開催してきた。これまでに21冊の本を執筆・編集しており、出版された研究論文は150以上。多数の国際雑誌の編集委員会にも名を連ねている。
イェニー・ワヒッド(Yenny Wahid)
ワヒッドインスティチテュート所長
世界の平和と持久力の促進を目指して活動する社会・政治活動家。約8000万人の成員を抱える最大のイスラム教徒組織NU内での影響力を活用して、草の根レベルで力を発揮してきた。シドニー・モーニング・ヘラルドおよびジ・エイジ・メルボルンの記者、スシロ・ユドヨノ元大統領の特別スタッフ、インドネシア最大のイスラム系政党である民族覚醒党(PKB)事務局長等を経験。曽祖父はNUを創設者で今日まで人気を保ち続け、祖父はスカルノ内閣の閣僚、父はインドネシアの第4代のワヒッド大統領。インドネシアでも突出した政治王朝の一員として、イェニー氏もいつの日かその足跡をたどると予想される。現在、ハーバード卒業生である彼女は草の根レベルの仕事に専念することを好み、基盤であるワヒッド・インスティテュートを通じて、社会から取り残された女性たちに力を与えるべく奮闘している。
孫 晶(Sun Jing)
中国社会科学院哲学研究所教授
四川大学哲学部、中国社会科学院卒業後、東京大学文学部インド哲学研究室にて研究に従事。
1986 年中国社会科学院哲学研究所準教授、1993年同研究所副教授を経て、1997年より同研究所教授。
国際易学連合会総会長、国際儒学連合会理事を兼職。
金 鍾瑞(Kim Chongsuh)
ソウル大学名誉教授
キム・ジョンソ氏は、ソウル大学の名誉教授であり、本年韓国で開催される第5回ワールドヒューマニティーズフォーラム(WHF)運営委員長を務めている。 ソウル大学で学び、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で宗教学博士号を取得。韓国学中央研究院教授、ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校、東京大学等の客員研究員として、豊富な学術経験を持つ。ソウル大学大学院の副学長および学部長、韓国宗教学協会会長を務めるほか、韓国の人道・文化大統領委員会の会長も務めた。
釈 悟震(Shaku Goshin)
中村元東方研究所理事
駒澤大学仏教学部卒業。同大学院人文科学研究科仏教学専攻修士課程および博士課程満期修了。博士(仏教学)。東京大学東洋文化研究所協力研究員。東京大学講師を経て、現職は(公財)中村元東方研究所理事・中村元記念館東洋思想文化研究所副所長・スリランカ国立ペラデニヤ大学客員研究員など。専門はインド仏教学・東アジア仏教。中村元東方特別賞など受賞。編著に『インド的共生思想の総合的研究―思想構造とその変容を巡って』『インド宗教思想の多元的共存と寛容思想の解明』などがある。
アルボムッレ・スマナサーラ(Alubomulle Sumanasara Thero)
日本テーラワーダ仏教協会長老
テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で仏教伝道と瞑想指導に従事する。他にNHK教育テレビ「心の時代」出演、朝日カルチャーセンター講師などを務める。『ブッダの幸福論』『無常の見方』『怒らないこと』(和文)『Freedom from Anger』(英文)など著書多数。
丸井 浩(Marui Hiroshi)
中村元東方研究所常務理事事務局長
東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。同大学院修士課程修了、博士課程単位取得退学。文部省給費留学生としてインド・プーナ大学留学。博士(文学)日本学術会議第20-22期会員。現職は (公財)中村元東方研究所常務理事・武蔵野大学特任教授。専門は インド哲学。中村元東方学術賞、インド国 ICCR Distinguished Indologist Award 2017など受賞。 代表的な著書は『ジャヤンタ研究―中世カシミールの文人が語るニヤーヤ哲学』(2014年)『「ブッダ最後の旅」に学ぶ』(2016年)などがある。
アンベス・R・オカンポ(Ambeth R.Ocampo)
アテネオ・デ・マニラ大学準教授
アンベス・R・オカンポ氏はパブリックヒストリーを研究する歴史学者であり、19世紀後半のフィリピン、その芸術、文化、および国家の誕生に関わる人々を研究対象としている。
アテネオ・デ・マニラ大学の準教授であり、元史学科長である。また、国家文化芸術委員会会長(2005-2007)、フィリピン国立歴史委員会会長(2002-2011)を務めた。氏によるフィリピンの歴史と文化の普及は、フランス、スペイン、フィリピンなどの諸国の勲章を含む夥しい受賞により広く認められている。国際交流基金アジアセンターの諮問委員。
これまでに39冊の本を出版し、現在フィリピン・デイリー・インクワイアの社説面でコラムを執筆。話題のFacebookファンページも活用している。
キティ・プラサートスック(Kitti Prasirtsuk)
タンマサート大学副学長
キティ・プラサートスック氏は、タイのタンマサート大学東アジア研究所長を5年間務めた後、同大学において現国際問題担当副学長。タイ国防省戦略委員会委員および、国際交流基金アジアセンター顧問委員も務めている。
現在は、東アジアにおけるソフトパワー、米-タイ同盟、そして地方レベルでの日-タイ関係等を研究テーマとする。UCバークレー校の客員教授として「東南アジアにおける国際関係」を教え、北京大、ミュンヘン大、早稲田大、延世大、オーストラリア国立大学(ANU) 等でも講義を行った。 同氏はまたコロンビア大学、日経フォーラム、北京フォーラム、済州フォーラムなどの国際シンポジウムに定期的に招かれ、講演を行っている。
兼原信克(Nobukatsu Kanehara)
内閣官房副長官補
1981年東京大学法学部卒業、外務省入省。条約局法規課長、総合外交政策局企画課長、北米局日米安全保障条約課長、在アメリカ合衆国日本国大使館公使、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、総合外交政策局参事官、在大韓民国日本国大使館公使、内閣情報調査室次長、国際法局長等を経て、2012年より現職。2014年から国家安全保障局次長を兼務。著書に『戦略外交原論』(日本経済新聞出版社、2011年)、『論集 日本の外交と総合的安全保障』(共著、ウェッジ、2011年)がある。
トゥンク・ザイン・アル・アビディン・ムフリズ(Tunku Zain Al-'Abidin ibni Tuanku Muhriz)
民主主義・経済問題研究所会長兼共同創設者
トゥンク・ザイン氏はInstitute for Democracy and Economic Affairsの創設者。複数の財団の理事及び上場企業2社の社外取締役を務める。また、教育機関の後援者で、新聞3社のコラムニストであり、マレーシア国立大学のロイヤルフェローでもある。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを卒業後、英国議会、世界銀行、国際連合開発計画、リー・クアンユー公共政策大学院に勤務。
アイゼンハワーフェローとして、オーストラリア、フランス、EUのリーダーシッププログラムに参加し、若者に対する統率力とその影響力に関する賞を数多く受賞。国家建設、公共政策、歴史、文化、法律、企業倫理等について数多くの講演を行っている。
陳 婉宜(Ketty Wan-i Chen)
財団法人台湾民主基金会副執行長
ケティ・W・陳博士は、台湾民主基金会(TFD)の副会長。TFDの国際業務および一般管理部門の総監督を担当する。政治学者であり、オクラホマ大学で勉学、同大学で政治学博士号を取得している。専門分野は、比較政治学、民主化研究、国際関係、政治哲学である。また、政治学と国際関係の二つの学士号をオクラホマ大学で、政治学と心理学のデュアルディグリーをテキサス州ダラスの南メソジスト大学で取得。ウォールストリートジャーナル、AP通信、アルジャジーラ、LAタイムズ、ニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズ、ボイスオブアメリカ、BBCワールド、リベラシオン、ルモンド等を含む数多くの出版物および国際的メディアに登場している。2017年、台湾の社会運動に章を割いた博士の著書 “Taiwan's Social Movements Under Ma Ying-jeou (台湾馬英九政権下における社会運動)” および “Cities Unsilenced (沈黙しない街)”が出版された。現在、国民党の政治回復に関する著書を執筆中である。
ペマ・カンドゥ(Pema Khandu)
アルナチャル・プラデシュ州首相
1979年アルナチャル・プラデシュ州タワン生まれ。同州で教育を受け、2000年にデリー大学で学士を取得。2011年から同州の観光相、都市開発相、水源開発相等を歴任し、2016年7月より現職。仏教哲学に深く精通しており、Bodhi Language and Literature Promotional Society会長も務める。生まれ故郷であるタワンにおいて、植林活動、定期健診普及、そして教育関連等の社会活動を行う。現在はアルナチャル・プラデシュ州に活力と経済発展をもたらすために、同州内の地域・民族間融和の実現に向けて尽力している。政務を実行する盤石な組織構造をつくるために、州政府の構造改革にも前向き。
スジート・ダッタ(SUJIT DUTTA)
ヴィヴェーカナンダ国際財団 シニアフェロー
スジート・ダッタ教授はニューデリーに拠点を置く主要シンクタンク・ヴィヴェーカナンダ国際財団のシニアフェロー兼中国プログラム代表者。また、VIFより近刊予定の“National Security”編集者でもある。コンフリクト分析、現代中国、インドの外交政策と戦略思想、印-中関係分野の専門家である。
近年まで、ニューデリーのジャミア・ミリア・イスラミア中央大学でコンフリクト分析および平和構築研究専門の教授を務め、同大学ネルソン・マンデラ・平和と紛争解決センターのM.K.ガンディー・チェアも担当。ニューデリーの防衛分析研究所・東アジア研究プログラムの上級研究員兼代表でもある。
ホルヘ・ヴィラモール・ティグノ(Jorge Villamor Tigno)
フィリピン大学政治学部教授
ホルヘ・ヴィラモール・ティグノ氏は、フィリピン大学ディリマン校政治学部教授。同大学において行政学博士号を取得、フィリピン政治学会のメンバーおよびソーシャル・ウェザー・ステーションズのフェローでもある。現在台湾外務省(MOFA)を拠点とし、2018年7月末まで高雄市の文藻外語大学のフェロー。研究対象は、アジアの労働移民と移民政策比較研究、東南アジアにおける民主的な統合と移行、政治哲学、フィリピンにおける非政府組織と国家-市民社会関係、開発途上国における選挙・政治改革等の分野にわたる。
渡部恒雄(Tsuneo Watanabe)
笹川平和財団上席研究員
東北大学歯学部卒業後、米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1995年に米戦略国際問題研究所(CSIS)入所。客員研究員、主任研究員などを経て2003年より上級研究員として、日米関係、アジアの安全保障などを研究。2005年に帰国。三井物産戦略研究所主任研究員を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に移籍、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走-「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか』(共著、講談社)、『二〇二五年米中逆転―歴史が教える米中関係の真実』(PHP研究所)など。
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