CROSSCUT ASIA #06 シンポジウム「ホラー女子会の秘かな愉しみ」

日本

国際交流基金アジアセンターは東京国際映画祭との共催で、アジア映画特集シリーズ「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA #06 ファンタスティック!東南アジア」の関連プログラムとして、アジアの女性映画監督3名を迎えて「ホラー女子会の秘かな愉しみ」と題したシンポジウムを10月29日(火曜日)に開催します。

「ファンタスティック!東南アジア」と題した本特集は、国際的に活躍する監督や人気俳優が監督したホラーやスリラー、SF、ファンタジー等、東南アジアの摩訶不思議な世界を多様な視点でとらえた9プログラム10作品を通じて紹介します。

シンポジウムのパネラーとして迎えるのは、「フィリピン・ホラーの女王」の異名を持つ女優、故リリア・カンタペイを主役に据えたモキュメンタリー『リリア・カンタペイ、神出鬼没』で長編デビューを飾ったアントワネット・ハダオネ監督、ラオス初で現在唯一の女性監督であり、最新作『永遠の散歩』がヴェネチア、トロントに出品されたマティー・ドー監督、そして北海道を舞台にした『キタキタ』に続いて異郷に暮らすフィリピン人のカップルの恐怖を描いたシーグリッド・アーンドレア P・ベルナード監督の3名。日本を含むアジアのホラー映画は大抵の場合、恨みを持った女性が死後に幽霊となり、(男性)社会に復讐するという伝統的な「定型」を持っていましたが、近年そうした定型が変わりつつあるという指摘もあるなか、このシンポジウムは、1.アジア・ホラーのそうした現在形を女性クリエーターたちはどのようにとらえて作品を創作しているのか、2.彼女たちが表現する「恐怖」は現実社会の何をあらわしているのか、といった興味深い問いをめぐって展開されるでしょう。
ぜひ、ご参加ください。

「CROSSCUT ASIA#06 ファンタスティック!東南アジア」作品一覧

登壇者プロフィール

アントワネット・ハダオネ監督/『リリア・カンタペイ、神出鬼没』

アントワネット・ハダオネ監督のプロフィール写真

1984年フィリピン、マニラに生まれる。脚本家、監督として活躍、現在のフィリピン映画界で最も認められている女性映画人のひとりである。『リリア・カンタペイ、神出鬼没』が初長編監督作。

マティー・ドー監督/『永遠の散歩』

マティー・ドー監督のプロフィール写真

1981年ラオスの難民一家に生まれ、ロサンゼルスで育った。これまで参加した国際映画祭の若手育成プログラムに、カンヌの「ラ・ファブリック・デ・シネマ・デュ・モンド(世界映画製作所)」、トロントの「ディレクターズ・ラボ」、ベルリンの「ベルリナーレ・タレンツ」、プチョン・ファンタスティックの「ファンタスティック・フィルム・スクール」がある。監督2作目の『Dearest Sister』(2016)が第90回アカデミー賞外国語映画賞の初のラオス代表作品に選出された。ラオス初の、そして現在、唯一の女性監督である。

マティー・ドー監督インタビュー:ラオス女性のリアルを描く

シーグリッド・アーンドレア P・ベルナード監督/『それぞれの記憶』

シーグリッド・アーンドレア P・ベルナード監督のプロフィール写真

フィリピン出身。北海道で撮影した『キタキタ』が2017年フィリピン映画の興行収入1位を記録し、大阪アジアン映画祭、あいち国際女性映画祭、サンディエゴ・アジアン映画祭でも上映された。その他の監督作、『アニタのラスト・チャチャ』(2013)『Lorna』(2014)『ミスターとミセス・クルス』(2018)は数々の国際映画祭で上映され、賞を獲得した。

※都合により、シンポジウムの内容が変更となる場合がございます。予めご了承ください。

イベント詳細

日時 10月29日(火曜日)15時40分~16時40分
(13時35分開演の『リリア・カンタペイ、神出鬼没』上映後)
会場

TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン9  アクセス
東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内 Googlemap

料金 一般1,600円、学生1,100円、学生当日500円(『リリア・カンタペイ、神出鬼没』上映およびQ&A含む)
※お席に余裕が有る場合のみ、シンポジウムからも無料でご参加いただけます。
参加方法 13時35分開演の『リリア・カンタペイ、神出鬼没』の上映をご覧いただいた方々は、そのままQ&Aとシンポジウムをご覧いただけます。また、お席に余裕が有る場合のみ、シンポジウムからも無料でご参加いただけます。

シンポジウムのみご参加をご希望の方は、15時35分までに劇場(スクリーン9)入口にお越し下さい。満員の場合はご覧いただけないことを予めご了承下さい。

※シンポジウムの開始時間が変更となりましたのでご注意下さい。

共催 国際交流基金アジアセンター、ユニジャパン(東京国際映画祭)
公式サイト 東京国際映画祭