国際交流基金アジアセンターは、「ダイバーシティをはぐくむEYESプロジェクト」の一環として、日本を含むアジアで多文化共生に取り組む実践者によるフォーラムを開催いたします。第1部は、日本の事例や取り組みについて、また、2019年度プログラム「ダイバーシティをはぐくむEYESプロジェクト:多文化共生とアート」について報告を行います。第2部は、アジアの多文化共生事例について、アジア各国から招へいしたEYESプロジェクトフェローより現場の声を聞く機会とします。
現在アジアを取り巻く人の移動(mobilization)の最新動向と、アジア各国における多文化共生への取り組みについて多角的な視点で知り、相互に考えあう機会です。第1部のみ、第2部のみのご参加も可能ですので、ぜひお越しください。
イベント詳細
日時 | 2019年10月20日(日曜日) 第1部:13時~14時15分 公開ディスカッション「多文化共生をデザインする」 第2部:14時30分~16時30分 公開セミナー「多文化共生:アジアの視点から」 ※終了後、登壇者との交流の機会があります。(30分程度) |
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会場 | 東京ミッドタウン・デザインハブ インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター アクセス 東京都港区赤坂9丁目7−1 ミッドタウン・タワー5F Google map |
言語 | 日本語、英語(日英同時通訳あり) |
入場 | 無料、定員80名(申込順) |
申し込み | 要事前申込。以下のいずれかの方法でお申し込みください。
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問合せ | 国際交流基金アジアセンター 文化事業第2チーム(担当:工藤) TEL:03-5369-6045 E-mail:Maki_Kudo@jpf.go.jp |
主催 | 国際交流基金アジアセンター |
イベント詳細
※プログラム内容は、変更の可能性もございます。
第1部 公開ディスカッション「多文化共生をデザインする」
13時~13時5分:ご挨拶・趣旨説明(国際交流基金)
13時5分~13時25分:「日本における外国人受け入れの現状」/徳永智子氏(筑波大学助教)
13時25分~13時40分:「アートを通じた多文化共生取り組み事例紹介」/海老原周子氏(一般社団法人kuriya 代表理事)
13時40分~13時50分:「労働人材送り出し国フィリピンの現場」(EYESプロジェクト報告)
13時50分~14時:「外国人受け入れ国日本の取り組み」(EYESプロジェクト報告)
14時~14時15分:Q&A、ディスカッション
第2部 公開セミナー「多文化共生:アジアの視点から」
14時30分~14時45分:フィリピンの事例
14時45分~15時:インドの事例
15時~15時15分:マレーシアの事例
15時15分~15時30分:タイの事例
15時30分~15時45分:インドネシアの事例
15時45分~16時:ミャンマーの事例
16時~16時30分:Q&A+トークセッション
第1部登壇者
徳永智子(筑波大学助教/EYESプロジェクト2019アドバイザー)
筑波大学人間系教育学域助教。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学、米国メリーランド大学カレッジパーク校より博士号(教育学)取得。専門は教育社会学・教育人類学。日本とアメリカで移民の若者の居場所づくりやエンパワメントの研究・実践を行っている。複数の文化や言語のはざまを生きる子ども・若者の力や強さが発揮できる教育支援・社会のあり方を模索している。
海老原周子(一般社団法人kuriya 代表理事)
ペルー、イギリス、日本で多様な文化に囲まれて育つ。慶應義塾大学卒業後、国際交流基金・国連(IOM国際移住機関)で勤務。2009年に移民の子ども・若者を対象としたアートプロジェクトを立ち上げ、写真や映像など、これまで100回のワークショップを実施し、多文化なコミュニティづくりを行う。2016年、一般社団法人kuriyaを設立し、移民の若者を対象に、定時制高校での居場所づくりを通じた中退予防やキャリア支援に取り組んできた。2016年「Global Cultural Leadership Programme」日本代表に選抜。2019年より文部科学省 日本語指導アドバイザーを務める。
モデレーター
国際交流基金アジアセンター文化事業第2チーム長 鈴木勉
EYES(アイズ)プロジェクトとは
アジアにおける多文化共生社会のあり方を考える、全13日の研修プログラムです。参加者は各国でダイバーシティを推進する次世代リーダー。フィリピンと日本を研修地とし、文化的差異を包摂し豊かな社会の形成を目指す「多文化共生」を考えます。13日間の研修を通して、アジア域内における実務者間のネットワークを形成し、研修地両国における「人の移動」の実態(フィリピンにおける送り出し国の側面、日本における受入国の側面など)や「多文化共生」推進活動を理解するとともに、アートの手法を取り入れたワークショップを行うことで「多文化共生」社会を学び、推進します。
EYESプロジェクト2019フェロー
Meninaputri Wismurti(インドネシア)
BHINNEKA CIPTA SETARA (BCS)共同設立者
多文化社会における人権に携わる。インドネシアで初めてとなる人権に関する映画祭を開催している。
Maria Kariz Lucila Elfante Del Rosario(フィリピン)
Batis Center for Womenプログラムコーディネーター
日本に住むフィリピン人出稼ぎ労働者やJapanese-Philippino Childrenの一時帰国時のフィリピン国内でのサポート。働きながらジェンダースタディで修士課程に在籍中。
Raquitico, Raul JR. Lorenzo(フィリピン)
フリーランスアーティスト、グラフィックデザイナー、 Daloy Dance Companyダンサー
フィリピンのコンテンポラリーダンスの振り付けコンテストにおいてグランプリを受賞した。
Dr. Suwichan Phatthanaphraiwan(タイ)
シーナカリン・ウィロート大学地理文化管理助教、ミュージシャン
山岳少数民族カレン族(パカニョ)の出身。タイとミャンマーの国境近くのターク県で活動している。ミュージシャン、大学教授として働く一方、2005年よりタイとミャンマーの国境に住む移民などの子どもを対象として、権利の保護や教育、職業訓練を行う財団(TBCAF)に所属し、活動を行っている。
Sarawut Takham(タイ)
コミュニティベースツアーを企画する旅行会社職員
ツーリズムを通じた地域活性化に従事。カレン族のコミュニティで、ボランティアとして彼の持つビジネスマーケティングの知識を生かして活性化のための支援を行う。
Theimila MARCHANG(インド)
Shiksha Rathアソシエイトダイレクター
マスコミュニケーション修士号。Shiksha Rathにて、貧しい子どもへの教育支援を行う。
Shruti RAMLINGAIA(インド)
インディペンデントキュレーター
美術学修士(博物館学)、アート分野の専門性が豊富。コチビエンナーレ財団の主催するSutents‘ Biennaleの展示“Making as Thinking”共同キュレーター。
Siti Rahayu Binti Baharin(マレーシア)
ブク・ジャラナン・チョウキット代表
KL市内チョウ・キット地区の見捨てられた子ども達(多くはインドネシアやフィリピンからの出稼ぎ者の子女)の支援に従事している。
Htet Htet Aung(ミャンマー)
研修コンサルタント
社会的包摂、平和教育、社会調和などを課題とした研修を行う。
白幡 香純(日本)
An-Nahal 設立者、理事長
An-Nahal共同創業者。難民移民のキャリア開発や企業のダイバーシティ推進に従事。日本マレーシアを拠点として、国際機関やクリエイターなどマルチステークホルダーとの協働推進を行う。
橋爪 亜衣子(日本)
立命館アジア太平洋大学職員、フリーランスアートマネジャー
アートスペースでの国際交流事業、展覧会コーディネート、アートワークショップコーディネートなどに従事している。
柴田 シンシア(日本)
民間企業所属、調達・契約支援担当
(2020年1月より来日難民のリーガルサポートに従事予定。)
これまで、来日留学生の生活サポート、ガーナ自立支援イベントの企画、ハーフのアイデンティティを探る撮影プロジェクトの翻訳を通じ、異文化理解促進に関する活動に携わる。2020年1月より来日難民のリーガルサポートに従事予定。