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国際交流基金アジアセンターは国の枠を超えて、
心と心がふれあう文化交流事業を行い、アジアの豊かな未来を創造します。

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オンライン・アジアセンター寺子屋第5回「アジアにおける知の交流 ~冷戦終結後30年のあゆみと展望~」

日本

国際交流基金アジアセンターは、オンライン・アジアセンター寺子屋シリーズの第5回として、12月9日(水曜日)12時から「アジアにおける知の交流 ~冷戦終結後30年のあゆみと展望~」をYouTubeで配信します。

冷戦が終結した1990年代、権威主義的な独裁体制から民主化への道を歩み始めていたアジア諸国では、政治が解決できない多くの問題の担い手として、市民社会が台頭しました。この流れを牽引したのは、ダイナミックに変動する社会に、時代の先を読みながら積極的にコミットした知識人たちでした。当時、新たな時代の国際貢献のあり方やアジアとの未来志向の関係を模索していた日本もまた、政治、経済、文化等さまざまな領域でアジアとの関わりを深めてゆきました。

21世紀に入り、世界の潮流は相互依存の関係から分断へと傾きはじめ、その傾向は今回の新型コロナウイルス危機で一気に加速しています。世界の誰もが同じ難題を共有する現在の状況は、これまで多くの先人たちが点から線へ、線から面へと紡いできたネットワークの真価が問われる時と言えるのかもしれません。今回のセミナーでは、この30年のアジアの変化を振り返りながら、日本とアジア諸国との知の交流のあり様を俯瞰します。今世界が直面する未曽有の事態は域内の相互信頼や協力意識にどのような影響を与えるのか、また、日本がどのような役割を果たすことができるのかについても考えます。

イベント詳細

日時 2020年12月9日(水曜日)12時から13時30分
言語 日本語
登壇者
  • 小川 忠(跡見学園女子大学教授)
  • 竹中 千春(立教大学教授)
  • 利根 英夫(トヨタ財団 プログラム・オフィサー)
  • 藤谷 健(朝日新聞 編集担当補佐・ジャーナリスト学校デジタル推進担当部長)
  • ラム・ペンエ(シンガポール国立大学東アジア研究所上級研究員)
  • [司会]武田 康孝(国際交流基金アジアセンター文化事業第2チーム長)
視聴 無料
配信URL The Japan Foundation Live(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=mBof3ee_Fqc
主催 国際交流基金アジアセンター
問合せ 国際交流基金アジアセンター 文化事業第2チーム
Tel:03-5369-6045

登壇者プロフィール

小川 忠(跡見学園女子大学教授)

小川 忠さんの写真

1982年に国際交流基金入社。ニューデリー事務所長、 ジャカルタ日本文化センター所長等を歴任し、2017 年より現職。国際交流政策、アジア現代文化、比較宗教社会などを研究。著書に『インドネシア イスラーム 大国の変貌』(新潮選書、2016年)、『戦後米国の沖縄文化戦略』(岩波書店、2012年)、『テロと救済の原理主義』(新潮選書、2007年)、『インドネシア 多民族国家の模索』(岩波新書、1993年)など。

竹中 千春(立教大学教授)

竹中 千春さんの写真

明治学院大学教授などを経て2008年から現職。専門は国際政治、南アジア(インド)政治、ジェンダー研究。著書に『ガンディー 平和を紡ぐ人』(岩波新書、 2018年)、『盗賊のインド史』(有志舎、2010年)、『世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために』(CCCメディアハウス、2004年)など。

利根 英夫(トヨタ財団 プログラム・オフィサー)

利根 英夫さんの写真

2010年に公益財団法人日本国際交流センターに入所し、主に韓国とドイツとの二国間対話プログラムおよび世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)を支援する民間サポートグループであるグローバルファンド支援日本委員会事務局を担当。2014年にトヨタ財団に転職。アジアの共通課題と相互交流をテーマにする国際助成プログラムを担当。

藤谷 健(朝日新聞 編集担当補佐・ジャーナリスト学校デジタル推進担当部長)

藤谷 健さんの写真

19歳の時、「東南アジア青年の船」に参加し、ASEAN5か国(当時)の同世代の若者と2か月間、寝食を共にしたことが、アジアとの付き合いの始まり。その後、タイ北部の少数民族の村で井戸を掘ったり、フィリピン・ネグロス島のシリマン大学に留学し、マルコス大統領を失脚させた「ピープルパワー革命」を経験したりする中、アジア報道を志す。1987年に朝日新聞社入社。ローマ兼ベオグラード、ジャカルタ各支局長、アジア総局長、編集局長補佐などを歴任。北朝鮮やアフガニスタンなどを含め、モンゴルを除く、アジアのすべての国に足を運び、取材を重ねている。共著に『TSUNAMIをこえて―スマトラ沖地震とアチェの人びと』(ポプラ社)など。

ラム・ペンエ Lam Peng Er(シンガポール国立大学東アジア研究所上級研究員)

ラム・ペンエさんの写真

コロンビア大学で博士号を取得。著書に『アジアにおける日本の平和構築外交:積極的な政治的役割の模索』(Routledge、2009年)、『日本のグリーン・ポリティクス』(Routledge、1999年)、編著・共編著に『21世紀における日本の外交政策:継続と変化』 (Lexington Books、2020年)、『日本の対東南アジア関係: 福田ドクトリンおよびその後』(Routledge、2013年)など。日本とシンガポールを中心としたアジアの比較政治に関する論文も多数。日本国際政治学会誌『International Relations of the Asia-Pacific』、ソウル大学校・統一平和研究院機関紙 『Asian Journal of Peacebuilding』の編集委員を務める。

オンライン・アジアセンター寺子屋シリーズ

第1回「コロナの時代でも国境を越えて人は繋がる ~新しいかたちの国際文化接触の可能性~」

第2回「今、サッカーだからできること ~Jリーグ各クラブによる東南アジアでの活動から~」

第3回「コロナ時代における映画制作の課題 ~日本、インドネシア、中国の現場から~」

第4回「日本とアジアのサッカーのこれから ~サッカー指導者の長期派遣事業から考える~」