ASIA center | JAPAN FOUNDATION

国際交流基金アジアセンターは国の枠を超えて、
心と心がふれあう文化交流事業を行い、アジアの豊かな未来を創造します。

MENU

映画分野の人材育成事業「タレンツ・トーキョー2019」講師・参加者決定! 10周年プログラムも実施

アジアの若手の映画監督やプロデューサーに、世界で活躍していくためのノウハウや国際的なネットワークを構築する機会を提供する、映画分野の人材育成事業「タレンツ・トーキョー2019」が、11月25日(月曜日)から11月30日(土曜日)までの6日間の日程(第20回東京フィルメックス会期中)で開催されます。このたび応募選考の結果、15名の参加者(タレンツ)が決定しました。また、メイン講師には、ブリランテ・メンドーサ氏(映画監督)、ジェームズ・リュー氏(プロデューサー)、セバスティアン・シェスノ氏(ワールドセールス)の3名を迎えます。

2010年に「ネクスト・マスターズ・トーキョー(Next Masters Tokyo)」として開始した本プログラムは、翌年から2013年まで「タレント・キャンパス・トーキョー(Talent Campus Tokyo)」、2014年から現名称で、ベルリン国際映画祭で開催されている人材育成プログラム「ベルリナーレ・タレンツ」のアジア版として開催されています。6日間のワークショップでは、第一線の映画人による講義を行うほか、参加者は自身の映画企画について彼らから直接アドバイスを受けてプレゼンテーションを行います。ここで築いたネットワークも生かされており、近年、世界の主要な映画祭において、修了生たちはめざましい活躍を見せています。

今年は、本プログラムの10周年を記念して、2010年に開催したネクスト・マスターズ・トーキョーからの10年間を振り返る、オープンキャンパス:「私たちの10年」(仮題)を11月28日(木曜日)に開催します。登壇者には、今年の東京フィルメックス コンペティション部門で作品が出品される、ニアン・カヴィッチ監督(TT2016修了)等、過去の修了生が参加予定です。

「タレンツ・トーキョー2019」参加者(タレンツ)

※国・地域名のアルファベット順

監督(10名)
Fei Pang WONG(香港)
Sinung Winahyoko(インドネシア)
古川原壮志(日本)
三澤拓哉(日本)
KANG Heayun(韓国)
Douglas SEOK(韓国/アメリカ合衆国)
Joseph Albert MANGAT(フィリピン)
CHIANG Wei Liang(シンガポール)
WANG Ping-Wen(台湾)
Ash MAYFAIR(ベトナム/アメリカ合衆国)

プロデューサー(5名)
XU Jianshang(中国)
ZHOU Xinyu(中国)
Suryo Wiyogo(インドネシア)
水野詠子(日本)
Carlo VALENZONA(フィリピン)

メイン講師

ブリランテ・メンドーサ(監督)

ブリランテ・メンドーサ監督の写真

フィリピン映画を代表する映画監督。フィリピン人で初めて3大映画祭にて受賞する。2007年ベルリン国際映画祭では、『どん底』がカリガリ賞を受賞。2012年には、『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』が同映画祭のコンペティション部門で上映される。2009年には、『グランドマザー』がヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞にノミネートされた。2012年には、『汝が子宮』がLa Navicella Venezia Cinema Awardを受賞。『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』が、2009年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞。その一年前には、『サービス』がパルムドールにノミネートされている。2016年には、『ローサは密告された』がカンヌで主演女優賞を受賞。同作は、2017年アカデミー賞のフィリピンエントリーになった。

ジェームズ・リュー(プロデューサー)

ジェームズ・リュー氏のプロフィール写真

30年のキャリアを持ち、自主映画のプロデューサーとして幅広い活躍を遂げる。2005年に、台湾自主映画の世界配給に特化したJoint Entertainmentを設立。2015年には、自主映画の製作とプロデュース業を受け持つJoint Picturesを設立。最新作では、タレンツ・トーキョー2013年修了生、チャン・チーウェイ監督の『Jang Gae』の製作に関わる。『Jang Gae』は2015年にネクスト・マスターズ・サポート・プログラムの企画開発ファンドを受賞した。
代表作には、園子温監督の『希望の国』(2012)、藤田容介監督の『福福荘の福ちゃん』(2014)、『十年台湾』(2018)、半野喜弘監督の『パラダイス・ネクスト』(2019)等がある。

セバスティアン・シェスノ(ワールド・セールス、Cercamonオーナー)

セバスチャン・シェズノー氏の写真

映画業界で20年以上活動する。これまでにFrance Télévisions Distribution、セルロイド・ドリームズ、Rezoで働く。2014年の終わりに、年間8本の映画を扱うワールド・セールス企業、Cercamonを立ち上げる。Cercamonとは、オクシタン語で世界の探求者を意味し、同社はメジャーなマーケットと映画祭を網羅する。担当した映画には、ダリボル・マタニッチ監督の『灼熱』(2015)(カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞)、カミラ・アンディニ監督の『見えるもの、見えざるもの』(2017)(ベルリン映画祭Kプラス長編映画作品賞受賞)、カーステン・タン監督の『ポップ・アイ』(2017)(サンダンス映画祭オフィシャル・セレクション、ロッテルダム国際映画祭ビッグスクリーンコンペティション最優秀作品賞受賞)等がある。

「Talents Tokyo 2019/タレンツ・トーキョー2019」開催概要

日時 2019年11月25日(月曜日)~11月30日(土曜日)
※オープンキャンパス「私たちの10年(仮)」は、11月28日(木曜日)13時から朝日ホールスクエアBにて開催。(12時30分開場予定)
会場 有楽町朝日ホールほか
主催 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、国際交流基金アジアセンター、タレンツ・トーキョー実行委員会(東京フィルメックス)
協力 ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター
提携 ベルリナーレ・タレンツ(ベルリン国際映画祭)
公式サイト Talents Tokyo
問合せ タレンツ・トーキョー実行委員会事務局
TEL:03-6258-0333