「SEAプロジェクト」ウェブサイトを更新しました

「SEAプロジェクト」は、東南アジアにおける80年代以降の現代美術の発展を読み返す展覧会プロジェクトです。国立新美術館・森美術館のキュレーターと東南アジアの新しい世代のキュレーターがともに、東南アジア各国を調査し各地域・分野の専門家との知的交流も深めながら、極めて多様な道をたどってきたこの地域の現代美術に迫ります。

今回、本プロジェクトのウェブサイトで更新したのは、ブルネイマレーシアミャンマーでの調査レポートです。ASEAN諸国の中でGDPが2番目に高いブルネイでは、海外のレジデンスや国際展へ参加した経験のあるアーティストにインタビューを行いました。また、多民族国家であるマレーシアでは、異なる環境にある2都市(クアラルンプール、コタキナバル)を訪れ、さまざまな形で展開されるアートスペースやアーティスト・コレクティブに出会いました。アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が歴史的な政権交代を果たした総選挙直前のミャンマーでは、ヤンゴンとマンダレーを訪問し、政治的変化への希望と不安をアーティストたちから垣間見ました。

調査を通じて見て感じたことを、国立新美術館の米田尚輝さん、森美術館の片岡真実さん、椿玲子さん、熊倉晴子さんの4人のキュレーターが紹介しています。キュレーターの目に映った3カ国の調査の様子を、ぜひお楽しみください。