2020年2月21日(金曜日)追記
【開催方法変更のお知らせ】
新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、参加予定のみなさまおよび関係者の健康面を考慮した結果、開催方法を一部変更することを決定いたしました。
当日はICCのYouTubeチャンネルを通じてライヴ配信いたします。開催日時の変更はございません。
会場にはご入場いただけませんので、あらかじめご了承ください。
ICC YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCc6CCp_Wig8hpX2p6lyR2MQ
本イベントを楽しみにしてくださっていたみなさま、既にお申込みいただいていたみなさまには誠に申し訳ございません。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
“アート&テクノロジー”がひらく、芸術文化の開かれた可能性。
国際交流基金アジアセンターは、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](以下、ICC)とともに、“アート&テクノロジー”をテーマとする第4回メディアアート国際シンポジウム「メディア文化のオープンネス――協働、ネットワーキング、文化交流に向けて」を開催します。
アジアセンターでは、メディアアートやデジタルクリエイティブ分野に関する芸術文化の創造・発信とネットワーク形成を目的とし、2016 年より「メディアアート国際シンポジウム」を開催してきました。
アジアにおける“アート&テクノロジー”の動向には、最新のテクノロジーと融合した表現を用いてグローバルな要請に技術的・芸術的に呼応していく方向性と、各国・各地域における歴史や文化にテクノロジーを取り入れることで新たな創造活動を導く方向性の、2つの方向性を見ることができます。近年、各国では、商業的な、あるいは様々な祝祭で求められるようなスペクタクルな表現が多く見られる一方で、オルタナティブなシーンや既存の美術制度に依らない新たなプラットフォームの整備も進んでいます。
最終回となる本シンポジウムでは、テクノロジーを用いた表現活動や、国を越えて活性化しているコラボレーションや協働プロジェクトの最新の取り組みを紹介することを通じ、グローバル化とネットワーク社会における芸術文化のあり方と、現在抱えている課題、そしてこれからの可能性を改めて考えます。本シンポジウムを通じ、“アート&テクノロジー”を人々がオープンにつながるためのひとつの方法として捉え直し、次世代における芸術文化の開かれた可能性を広く議論することを目指します。
※本シンポジウムは、2020年1月よりICCにて開催中の展覧会「開かれた可能性――ノンリニアな未来の想像と創造」の関連イベントとして実施するものです。
イベント詳細
日時 | 2020年2月22日(土曜日) 12時30分から17時30分 |
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会場 |
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] アクセス |
言語 | 日本語/英語(同時通訳付き) |
入場 | 無料(要事前申込・先着順)、定員250名 |
申込み | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] イベントページより必要事項をご記入のうえお申し込みください。 |
主催 | 国際交流基金アジアセンター、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (東日本電信電話株式会社) |
問合せ | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] Tel:0120-144-199、E-mail:query@ntticc.or.jp |
※出演者やプログラム内容は、変更・中止になる場合がございます。
タイムテーブル
[第1部]12時45分から14時15分
「メディア/アートがひらく環境と表現」
ボブ・エドリアン(「Instrumenta」キュレーター,ライター)[インドネシア]
キム・ソンヒ(舞台芸術キュレーター)[韓国]
梅田宏明(振付家,ダンサー,ヴィジュアル・アーティスト)[日本]
モデレータ:畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員)
[第2部]14時25分から15時25分
「協働とネットワークの先へ」
廣田ふみ(独立行政法人国際交流基金アジアセンター 文化事業第1チーム所属)[日本]
藤原ちから(批評家,アーティスト/orangcosong)[日本]
モデレータ:岩渕功一(モナシュ大学教授/メディア&カルチュラルスタディーズ)[日本/オーストラリア]
[第3部]15時35分から16時35分
「方法としてのトランスアジアとは」
メー/アーダードン・インカワニット(ウエストミンスター大学教授/シネマティック・アーツ)[タイ/イギリス]
岩渕功一(モナシュ大学教授/メディア&カルチュラルスタディーズ)[日本/オーストラリア]
モデレータ:畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員)
[ディスカッション(ラップアップ)&質疑応答] 16時35分から17時30分
登壇者
岩渕 功一(モナシュ大学教授/メディア&カルチュラルスタディーズ)[日本/オーストラリア]
トランスアジアな文化の流動・つながり・越境対話、多様性・多文化社会・文化シティズンシップを主に研究。社会における文化多様性の促進に向けて、メルボルンのイミグレーション・ミュージアムと協働するとともに、東アジアの多文化表現実践プロジェクトTEAM project(Trans-East-Asia Multiculturalism)も主宰。主要な著書に『トランスナショナル・ジャパン――ポピュラー文化がアジアをひらく』(岩波書店、2001/2016)、『多文化社会の“文化”を問う―共生/コミュニティ/メディア』(青弓社、2010)、『Resilient Borders and Cultural Diversity: Internationalism, Brand Nationalism and Multiculturalism in Japan』(Lexington Books、2015)がある。2020年4月から関西学院大学社会学部教授就任。
https://research.monash.edu/en/persons/koichi-iwabuchi
メー/アーダードン・インカワニット(ウエストミンスター大学教授/シネマティック・アーツ)[タイ/イギリス]
ライター、キュレーター、教員として活動。映画や映像、メディア技術や機器の系譜、そして同時代の芸術表現やキュレートリアルな実践にある発展性に注目。また、東南アジア域内を含む様々な地域の映像作品、美術、インディペンデント映画から、そこにある美学および循環を研究している。アーツ・アンド・メディア研究教育センターの共同ディレクターを務める。イギリス学士院のミッドキャリアフェローシップ(2018-19)を獲得し、キュレーションと出版のプロジェクト「アニミスティック・アパラタス」を2018年より実施。近年の主要論文に「Comedy of Entanglement: The Karrabing Film Collective」(『Afterall: A Journal of Art, Context and Enquiry』、2019)や、「Making Line and Medium」(『Southeast of Now: Directions in Contemporary and Modern Art in Asia』、第3巻、2019)がある。
http://mayadadol.info
梅田 宏明(振付家、ダンサー、ヴィジュアル・アーティスト)[日本]
2002年よりシャイヨー国立劇場(パリ)など世界各地に招聘され、公演。これまでの公演先は世界40ヵ国/150都市以上に上る。振付、ダンスだけでなくサウンド・映像・照明デザインも手がけ、テクノロジー・アートや音楽の分野などでも多く上演されている。近年は身体的感覚にフォーカスしたインスタレーションも制作。映像作品として、「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」(21_21 DESIGN SIGHT、東京、2018)が展示されたほか、ダンス作品を元に制作されたドーム型映像作品も世界のフェスティバルで上映されている。現在開催されている「オープン・スペース 2019 別の見方で」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 、2019-20)にて出展中。
http://hiroakiumeda.com
ボブ・エドリアン(Instrumentaキュレーター、ライター)[インドネシア]
インドネシア、バンドゥンを拠点に、芸術とメディアアートにあるサウンドに焦点を当て、執筆活動や研究を行う。「Intomedia」展(Galeri Soemardja、2017)や国際メディアアート・フェスティバルInstrumenta(インドネシア国立ギャラリー、2018、2019)をはじめ、これまでインドネシアの30以上の展覧会を手掛ける。サウンドと音楽のパフォーマンスとディスカッションのプラットフォーム「Salon」の共同設立者であるとともに、サウンド・アートと実験音楽を扱う「Audial Plane」におけるOrange Cliff Records部門ディレクターとしても活動。テルコム大学およびとバンドゥン工科大学ビジネス・経営学部で教鞭をとる。
キム・ソンヒ(舞台芸術キュレーター)[韓国]
韓国を拠点にインディペンデントの舞台芸術キュレーターとして活動。2001年から2005年まで、ソウル国際現代舞踊フェスティバル(MODAFE)のオーガナイザーおよびディレクター、2008年にはナム・ジュン・パイク・センターの開館記念フェスティバルStation 2の芸術監督を務めた。2007年には分野横断型の国際フェスティバルであるフェスティバル・ボムを創設し、芸術監督に就任(2013まで)。2013年には、アジア文化殿堂内アジア芸術劇場の初代芸術監督に就任した(2016まで)。現在は、韓国国立現代美術館(MMCA)舞台芸術部門プロジェクト・ディレクター。
畠中 実(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員)[日本]
1968年生まれ。多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。1996年の開館準備よりNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] に携わり「サウンド・アート――音というメディア」(2000)や「サイレント・ダイアローグ――見えないコミュニケーション」(2007)、「[インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティ」(2012)など、多数の企画展を担当。このほか、ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦、ライゾマティクス、磯崎新、大友良英、ジョン・ウッド&ポール・ハリソンといった作家の個展も手掛ける。
https://www.ntticc.or.jp
廣田 ふみ(独立行政法人国際交流基金アジアセンター)[日本]
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了。IAMASメディア文化センター研究員を経て、2008年より山口情報芸術センター[YCAM]にてメディアアートをはじめとする作品のプロダクション・企画制作等に携わる。2012年より文化庁文化部芸術文化課の研究補佐員としてメディア芸術の振興施策に従事。文化庁メディア芸術祭の海外・地方展開を含む事業を担当。同時期にメディアアート作品の修復・保存に関するプロジェクトを立ち上げる。2015年より現職。現在は、日本と東南アジアの文化交流事業の一環としてメディアアートの企画に取り組む。二松学舎大学都市文化デザイン学科非常勤講師。日本記号学会情報委員長。
藤原 ちから(批評家、アーティスト/orangcosong)[日本]
横浜を拠点に、批評家、アーティスト、さらにはキュレーター、メンター、ドラマトゥルクとして活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで創作・発表。「人の移動」に興味を持ち、パフォーマンスとして『港の女』(2017)や『HONEYMOON』(2018)を上演するほか、ADAM2017(台北)および台北芸術祭2018において『IsLand Bar』の立ち上げに関わる。セゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使(2017)。2019年、住吉山実里とアート・コレクティブorangcosongを結成。
https://orangcosong.com
本事業はbeyond2020の認証事業です。