国際交流基金アジアセンター × 第29回東京国際映画祭

日本

国際交流基金アジアセンターは、2014年度より東京国際映画祭を通じてアジアにおける映画交流事業を実施しています。東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年まで行われるこの取り組みを通じて、日本を含むアジアの人々がお互いのことをよく知り合い、共感や共生の意識を育んでいくことを目指し、映画祭をプラットフォームにしてアジアの才能を海外へ発信していきます。

第29回(2016年)東京国際映画祭における取り組み

(1)国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA #03 カラフル!インドネシア」

アジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当て、アジア映画の特集上映を行う「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)部門。第3弾は、究極の多様性を内包する国ともいわれるインドネシアの映画を特集します。

コモドドラゴン
(CROSSCUT ASIA #03 マスコットキャラクター)

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(2)国際交流基金アジアセンター特別賞

2015年「国際交流基金アジアセンター特別賞」受賞、デグナー監督作『告別』

東京国際映画祭のアジアの新鋭監督の登竜門である「アジアの未来」部門において、今後特に、文化の違いを超えて国際的に活躍していくことが期待される監督に「国際交流基金アジアセンター特別賞」を授賞。受賞監督には、トロフィーとともに、副賞として日本招聘旅行(日本人が受賞した場合は、アジア旅行)が贈呈されます。

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(3)東京国際映画祭でのアジア映画枠の拡充及びそのサポート

東京国際映画祭の「アジアの未来」「ワールド・フォーカス」部門で上映するアジア映画の枠を拡充するとともに、メイン部門である「コンペティション」を含む各部門で上映が決定したアジア映画に対する字幕制作費やゲスト招聘費をサポートし、アジア映画の紹介を促進します。

(4)国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭 co-produce アジア・オムニバス映画製作シリーズ「アジア三面鏡」

日本を含むアジアの気鋭の監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト。そのシリーズ第1弾作品『アジア三面鏡2016:リフレクションズ(Asian Three-Fold Mirror 2016: Reflections)』のワールドプレミア上映、その後世界の主要映画祭で上映していきます。

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(5)東京国際映画祭への映画人・ジャーナリストの招聘

アジアの中で映画に関わる様々な人々の交流を推進し、それぞれの間のネットワークを強め、交流の基盤を構築します。映画祭関係者、ジャーナリスト、評論家はじめアジア地域から要人を招聘し、自国映画の日本での紹介、日本映画の発掘、日本映画関係者との交流、自国での東京国際映画祭の認知促進等を行います。

(6)東京国際映画祭併設マーケット「TIFFCOM」へのバイヤー・セラーの招聘

映画バイヤー・セラーについても交流を促進します。アジア地域から訪日経験の少ないバイヤー及びセラーを「TIFFCOM」に招聘し、双方の映画の相互認知促進と関係者とのネットワーク形成を通じ、今後の日本映画のアジア各国での紹介とアジア映画の日本での紹介の双方向の推進をめざします。なお、東京国際映画祭開催中には、上記によりアジア各国から招聘している監督、俳優、映画祭関係者、ジャーナリスト、評論家、バイヤー・セラー等を一堂に集め、日本の関係者を招いて、交流の場を設け、アジア映画を通じた国際交流を促進します。

「第29回東京国際映画祭」開催概要

日程 2016年10月25日(火曜日)から11月3日(木曜日・祝日)
会場 六本木ヒルズ(港区)ほか
主催 公益財団法人ユニジャパン
公式サイト http://www.tiff-jp.net

【東京国際映画祭(Tokyo International Film Festival, TIFF)】

東京国際映画祭(以下、TIFF)は日本で唯一の国際映画製作者連盟 (*注1) 公認の国際映画祭です。 1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生したTIFFは、日本及びアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、アジア最大級の国際映画祭へと成長しました。いまや最も熱気溢れるアジア映画の最大の拠点である東京に、世界中から優れた映画が集まり、国内外の映画人、映画ファンが新たな才能とその感動に出会い、交流する場を提供します。

* 国際映画製作者連盟:世界の映画産業、国際映画祭の諸問題を改善、検討する国際機関。パリに本部を置き、世界29ヵ国(2015年5月現在)が加盟している。