国際交流基金アジアセンターは、京都大学東南アジア研究所及びアジア映画研究会と共催で、東南アジアの若手映像作家から短編ドキュメンタリーを公募し、入選した作品を上映する“Visual Documentary Project”を実施します。

事業概要

東南アジアは、多様な民族、宗教、文化で構成されています。その多様性を共存させつつ、地域全体としては経済的な前進を遂げ、人、モノ、カネ、情報の流れのハブとなっています。しかし、同時に、熱帯林の減少や生物多様性の危機、災害、疫病、高齢化、民族や宗教の抗争、経済的階層化と貧困など、多くの問題をも抱えています。

このような多様性の中で、人々はどのように共存し、社会の持続性を維持しているのでしょうか。人々の日々の生活を支える地域の社会基盤を、どうすれば公的な資源にできるのでしょうか。そして、それらを既存のガバナンス・システムと組み合わせて諸問題の解決につなげるには、どうすればよいのでしょうか。

“Visual Documentary Project”は、これらの疑問への答えを東南アジアの現状に即して見いだすために、2012年、京都大学東南アジア研究所が開始したプロジェクトです。

Visual Documentary Project 2014 -People and Nature in Southeast Asia-
東南アジアにおける人と自然

詳しくはこちらから

参考　：Visual Documentary Project 2012/ 2013　アーカイブ

2012年

2013年

上映会情報

初年度の2012年の「ケア」、2013年の「多文化共生」に続き、今年度は「人と自然」をテーマに作品を公募しました。京都・東京での上映会では、9カ国60作品の中から選ばれた入選5作品の上映の他、入選作品の監督を交えたディスカッションを実施します。

京都

東京

「2015地球環境映像祭in横浜」にて上映

今週末横浜で開催される「2015地球環境映像祭in横浜」にてVISUAL DOCUMENTARY 2014の選出作品２本が上映されます！

上映作品１　沈黙の夏　The Silence of the Summer（ベトナム）
監督：Mai Dinh Khoi

繁忙期であるはずのセミの声が聞こえない夏の公園。殺虫剤や除草剤の影響で自然が奏でる生命の声が聞こえない田園地帯。実験室で、近い将来の絶滅を怖れてセミやコオロギなどの標本を集める昆虫学者。ベトナムの風景の中で起きている変化を鮮明に映し出すドキュメンタリー作品。

上映作品２　命を守るマングローブ　More than a Tree（ミャンマー）
監督：Philip Danao, Khin Myanmar

ミャンマー北西部に位置するラカイン州の海岸部の村落は、洪水とサイクロンの被害に毎年さらされてきた。そんな同州シットウェの２つの村に、2008年から2011年にかけて10,000本のマングローブが植樹・育成され、今では5,000人以上の命を守っている。災害のリスクを軽減する手段としてのマングローブ林修復の重要性、その共同体を守る重要な役割を果たす村の女性たちの姿が描かれている。

「2015 地球環境映像祭 in 横浜」サイト：
http://www.gef.or.jp/activity/media/earth_vision/index.html

「一般財団法人　地球・人間環境フォーラム」フェイスブック：
https://www.facebook.com/gef.environment

関連リンク

VISUAL DOCUMENTARY PROJECT ウェブサイト