インターンシップレポート:荒井滉平(青山学院大学国際政治経済学部)

国際交流基金では、大学とインターンシップの受け入れに関する協定を結び、多くのインターン(学部生・院生)を受け入れています。インターン制度は私たち基金スタッフにとっても、より多くの人に当基金の業務を身近に経験し、その趣旨と内容について理解を深めていただける、貴重な機会です。
今回は、アジアセンター文化事業第1チームでのインターンシップを終えた荒井滉平さんのレポートをご紹介します。

こんにちは、アジアセンター文化事業第1チームで2週間のインターンシップをさせて頂いた青山学院大学の荒井滉平です! アメリカ留学の経験から国際交流や日本の魅力の発信、日本語教育に興味を持ち、それらを主な事業としている国際交流基金について深く知りたいと思い、本インターンシップへ参加させて頂きました。

私が携わらせて頂いたのは、「国際交流基金アジア美術関連のアーカイブ事業」でした。国際交流基金では1990年以降に開催してきたアジア美術関連の展覧会やシンポジウムなどを紙媒体やテープ、ビデオなどで記録しており、それらをアーカイブ化することで今後の研究及び、日本・東南アジア間の相互理解の一助となることを目的として事業を行っています。私が担当した業務は写真資料の整理や音声テープの確認及び再録、アーカイブ用のリスト作成などで、30年に及ぶこれまでの基金の活動や、今まで知見のなかった芸術分野について知ることができたのは勿論、国際交流において芸術が持つ力も同時に知ることができました。

荒井さんのインターンシップレポート 30年間に及ぶ膨大な資料の山の写真
荒井さんのインターンシップレポート アーカイブ作成風景

今回学んだ一番のことは、国際交流の在り方でした。アジアセンターで大切にされていることは双方向的な交流です。私はこれまで日本の魅力を広めることにばかり注視していましたが、それは一方向的なものでしかありません。それでは相手に受け入れられにくいだけでなく、発信する側も成長できません。大事なことは双方向的、更には多方向的な交流であり、その中でこそ互いに学びあい、そこでの発見を通して文化的にも進化していくことができるのだと職員の方々との交流や業務を通して感じました。

また社内セミナーや他事業の報告会への参加、職員の方々とのランチなどを通し、様々な側面から国際交流について知ることができ、将来を考える上で非常に有意義な時間を過ごすこともできました。この場をお借りしてお世話になった方々にお礼を申し上げたいと思います。