国際交流基金アジアセンターは、これまで、国境を越えて移動し、人と人がリアルに交流する形で様々なプロジェクトを数多く行ってきました。2020年現在、新型コロナウイルス感染症拡大のため、これまでのやり方では、同じように事業を続けるのが難しい状況に直面しています。しかしながら、国際交流基金のミッションである「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ」ことは、新しいやり方でも可能だと確信しています。むしろ、これまでできなかったことに挑戦し、アジアの皆さんと、こういうときだからこそ一層、文化・言語・対話を通じて、人と人の心をつなぐ場を作っていきたいと思い、「オンライン・アジアセンター寺子屋」を開始しました。
2021年度
第8回「マジカル・イスラーム ~作家が語るインドネシアの社会と宗教~」
国際交流基金アジアセンターでは、東南アジアの若手ムスリムとの交流を通じて同地域の文化やイスラームの理解を促進する交流事業「東南アジア・ムスリム青年との対話 Talk with Muslims(TAMU)」を実施してきました。
2021年9月24日に配信した「マジカル・イスラーム ~作家が語るインドネシアの社会と宗教~」では、作家のフェビー・インディラニ氏が登壇し、インドネシアで顕在化する宗教的不寛容への違和感や危機感を、ユーモアあふれるフィクションで世に問う意味について語りました。セミナー後半では4名のコメンテーターが参加し、インドネシアのイスラームの特殊性や他のイスラーム世界との共通点について議論すると同時に、多様な信仰実践を尊重する大切さ、特定の文脈を超えて共感を呼び起こす小説の力など、インディラニ氏の作品が発信する普遍的なメッセージについて議論を深めました。
【抄録記事】
作家が語るインドネシアの社会と宗教
【アーカイブ映像】
第7回「日本映画をアジアへ届けたい ~Japanese Film Festival(JFF)のこれまで~」
2016年に日本映画の総合プラットフォーム構築を目指して発足した「JFF(Japanese Film Festival)アジア・パシフィック・ゲートウェイ構想」。各国における日本映画祭の開催とオンラインによる発信を通じて、根強い日本映画ファンを確実に増やし、現在は対象国を14か国に拡大して「JFFネットワーク」として実施しています。
2021年8月4日に配信した「日本映画をアジアへ届けたい ~Japanese Film Festival(JFF)のこれまで~」では、過去に各国の日本映画祭に参加した皆さんをお招きし、JFFでのエピソードを語っていただくとともに、JFFをともに作ってきた海外の共催団体の声も交え、日本映画を通じたアジアの人々との交流の意義と可能性を探りました。また、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により可視化された課題と、この時代だからこそ可能な映画を通じた国際交流、文化交流のあり方について議論を深めました。
【アーカイブ映像】
2020年度
第6回「岐路に立つ民主主義 ~コロナ危機が問いかける、新たな時代に向けた選択~」
2020年12月18日に配信した「岐路に立つ民主主義 ~コロナ危機が問いかける、新たな時代に向けた選択~」では、第5回に引き続き、学術、国際交流、ジャーナリズムなどの分野で活躍する識者をお招きし、コロナ禍で見えてきた民主主義が直面する諸課題について議論しました。日本、東南アジア、インドの事例に触れながら、国家間や国家と国民の間の信頼関係の希薄化、格差や分断の拡大、市民社会スペースの縮小、紛争地域に対する関心の低下などついて解説いただくとともに、私たち一人ひとりが現下の状況をどのように受け入れ、前に進むべきなのかについても考えました。
【抄録記事】
いま、アジアの30年を振り返る意味とは
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第5回「アジアにおける知の交流 ~冷戦終結後30年のあゆみと展望~」
国際交流基金アジアセンターでは、アジアにおける市民社会のネットワーク作りを目的として1996年から2018年まで実施したグループ招へい事業、アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム(ALFP)の活動を振り返る報告書を発行しました。
2020年12月9日に配信した「アジアにおける知の交流 ~冷戦終結後30年のあゆみと展望~」では、報告書でも紹介したアジアにおける知識人や市民社会の交流について、この30年のアジアの変化を振り返りながら俯瞰しました。多様な担い手によって積み重ねられてきた知的交流の意義と、その歴史のなかで変化してきた日本とアジア諸国の関係性、そして相互の学び合いが中心となっていくこれからのアジア交流など、各界からお招きした5名の識者が示唆に富んだ議論を交わしました。
【抄録記事】
いま、アジアの30年を振り返る意味とは
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第4回「日本とアジアのサッカーのこれから ~サッカー指導者の長期派遣事業から考える~」
2014年より、国際交流基金アジアセンター、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が進めてきた、東南アジアとのサッカー交流事業「ASIAN ELEVEN」。これまでに日本からの指導者派遣、東南アジア各国からの選手・指導者・リーグ関係者の招へい、国際親善試合など数々の事業を実施してきました。
2020年11月6日に配信した「日本とアジアのサッカーのこれから ~サッカー指導者の長期派遣事業から考える~」では、「指導者長期派遣」事業に携わり、現在も日本国内およびアジア各国の第一線で活躍している5名のサッカー指導者を迎え、JFAが目指すアジア戦略や、海外派遣指導者の現地における実際の活動などについてお話しいただくとともに、「日本とアジアのサッカーのこれから」について議論しました。
【抄録記事】
日本とアジアのサッカーのこれから~サッカー指導者の長期派遣事業から考える~
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第3回「コロナ時代における映画制作の課題 ~日本、インドネシア、中国の現場から~」
第3回「コロナ時代における映画制作の課題 ~日本、インドネシア、中国の現場から~」では、アジアセンターと東京国際映画祭が共同で製作したアジアの気鋭監督3名によるオムニバス映画『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』にあわせて、日本、インドネシア、中国から同作品の監督3名をお招きしました。コロナ時代における各国の映画制作の課題や展望についてお話いただき、この時代に「映画だからできること」「映画の持つ可能性」について視聴者とともに考えました。
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第2回「今、サッカーだからできること~Jリーグ各クラブによる東南アジアでの活動から~」
国際交流基金アジアセンターでは、2014年より「サッカーを通じた市民青少年の相互理解の促進」を目的に、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と連携しながら、東南アジア地域とのサッカー交流事業を実施してきました。
2020年7月28日に開催した、第2回「今、サッカーだからできること~Jリーグ各クラブによる東南アジアでの活動から~」では、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本も東南アジア各国も苦しい状況にある中、「サッカーの魅力」「サッカーやクラブチームにできること」とは何なのか、Jリーグ関係者を迎え、事例紹介を交えながら議論しました。
【抄録記事】
今、サッカーだからできること~Jリーグ各クラブによる東南アジアでの活動から~
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第1回「コロナの時代でも国境を越えて人は繋がる ~新しいかたちの国際文化接触の可能性~」
2020年7月8日に開催した、オンライン・アジアセンター寺子屋シリーズ第1回目となる「コロナの時代でも国境を越えて人は繋がる ~新しいかたちの国際文化接触の可能性~」では文化、芸術の分野で国際的に活躍する4人を登壇者に迎え、文化や文化交流の果たす役割は何なのか、日本、英国、シンガポールの試みを中心に議論が行われました。
【抄録記事】
コロナの時代でも国境を越えて人は繋がる ~新しいかたちの国際文化接触の可能性~
【アーカイブ映像】