日本語パートナーズ派遣事業の短期派遣プログラムは、派遣先ごとのニーズに対応するため、地域・対象者等を限定して募集を行っており、派遣先とつながりのある地域等の協力を得て実施しています。
今回は、札幌市の(公財)札幌国際プラザと連携し、同プラザでのボランティア活動の経験のある方を含む8名を、約10日間、ベトナム短期日本語パートナーズ(以下、NP)として派遣しました。
国際交流基金(JF)は、その帰国報告の場として、2023年8月27日(日)、(公財)札幌国際プラザにて「ベトナムとの交流を話す会」を実施し、約30名の方にご参加いただきました。
本会は、ベトナム短期NPが現地での活動を報告するとともに、札幌在住のベトナム人の方に日本とベトナムの生活や文化の違い等をお話しいただき、参加者同士で両国の交流について意見交換いただくことで、異文化理解や多文化共生について考えるきっかけとすることを目的に実施しました。
当日は第1部として、ベトナムで活動した短期NPに、現地で実施した活動や、参加した学生の反応、今回の活動の経験を今後どのように生かしていくか等をお話しいただきました。写真や動画も用い、活動内容のほか、一人ひとりの所感も発表いただきました。
第2部では、札幌在住の3名のベトナム人の方に、日本や札幌で暮らす中で文化の違いで戸惑ったこと、両国に住むことで感じた価値観の違い等についてお話しいただきました。参加者のみなさまからは笑い声も漏れるなど、終始和やかな雰囲気でお話しをお聞きいただきました。
最後の第3部では、参加者のみなさまとの交流の時間として、ベトナム短期NPや札幌在住ベトナム人の方と自由に懇談いただきました。ベトナム料理に関する話や短期NPのベトナムでの活動に関する話など、さまざまな話題で会話が弾んでいました。
終了後のアンケートでは、参加者のみなさまから「日本に来てどんなことに戸惑うのか、それに対して私達ができることは何か?を、よりリアルに考えるきっかけになりました」「価値観の違いについて知れたのが面白かった」「海外からの移住者との共存は必要不可欠であり、今日のような機会を今後も設けていただきたい」等のお声をいただきました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。