
国際交流基金(JF)は、SPAC-静岡県舞台芸術センターとの共催により、日本と東南アジアの舞台芸術関係者を対象とした人的交流事業「BIOTOPE(ビオトープ)」の一環として、2026年4月25日(土曜日)~5月7日(木曜日)にかけて、静岡で開催された「SHIZUOKAせかい演劇祭」へ、日本と東南アジアからの劇作家を招へいしました。本事業は、劇作家たちが交流しながら創作に取り組むインキュベーション・プログラムで、2026年から2028年までの3年間にわたり展開します。多様なバックグラウンドをもつ劇作家たちが、自身の創作に関する探究や互いの交流・対話を深めながら、新作創作へ取り組んでいきます。
今回は、SPAC-静岡県舞台芸術センターと連携し、多角的なプログラムを展開しました。現地リサーチでは、梅ヶ島でのワサビ栽培や神楽の視察、浜松市での多文化共生社会の調査、清水港での遠洋漁業の現場訪問など、静岡独自の歴史や社会課題に深く触れました。
また、「SHIZUOKAせかい演劇祭」の作品鑑賞に加え、宮城聰氏をはじめとする舞台芸術専門家や海外フェスティバルのプログラマーとの対話を通じて、専門的な知見を深めました。さらに、宿舎では自主的に互いの作品を紹介し合う交流も生まれ、参加した劇作家同士が国境を越えて深い信頼関係を築く機会となりました。
今回のプログラムにおける最大の成果は、目に見える短期的な成果を求めない環境を整えたことで、劇作家たちが自身の表現活動の本質を問い直す豊かな時間を共有できた点にあります。参加した劇作家からは「プレッシャーのない環境だからこそ、純粋に創作プロセスに集中し、自身の表現をゼロから問い直す時間になった」との声がありました。
また、劇作家たちの真摯なまなざしは、受け入れ側である地域住民にとっても、自らの文化的価値を再発見する契機となり、新鮮な刺激をもたらしました。さらに、一般向けの公開イベント「せかいの劇作家がふるまうランチ会」の参加者からは、「劇作家の思い出のエピソードを聞きながら美味しい料理を食べることで、まるで演劇の世界にいるかのように身近に感じられた」「料理をきっかけに広がるストーリーに感激した」といったコメントが寄せられました。






せかいの劇作家がふるまうランチ会
概要
| 実施期間 | 【静岡】 2026年4月25日(土曜日)~5月7日(木曜日) 【ジョグジャカルタ】2026年7~8月 |
|---|---|
| 実施国(都市) | 日本(静岡)、インドネシア(ジョグジャカルタ) |
| 参加者 | 参加アーティスト: Adriana Nordin Manan/アドリアーナ・ノルディン・マナン(マレーシア) Guelan Varela-Luarca/ゲラン・ヴァレラ・ルアールカ(フィリピン) Jaturachai Srichanwanpen/チャトゥラチャイ・シーチャンワンペン(タイ) Jean-Baptiste Phou/ジャン・バプティスト・プー(カンボジア) Kaori Nishio/西尾佳織(日本) Kyle Yamada/山田カイル(日本) Shohifur Ridho’i/ショヒフル・リドイ(インドネシア) ※名前アルファベット順 スタッフ: ディレクター:石神夏希(日本) プロデューサー:前原拓也(日本) コラボレーター:マルコ・ヴィアナ Marco Viaña(フィリピン) コラボレーター:ムハンマド・アベ Muhammad Abe(インドネシア) ファシリテーター:山口惠子(日本) |
| 主催 | 国際交流基金(JF)、SPAC-静岡舞台芸術センター |
| 関連イベント | せかいの劇作家がふるまうランチ会 日時:2026年5月2日(土曜日)12:00-13:30 クレジット: スピーカー/参加アーティスト 主催/国際交流基金、SPAC-静岡舞台芸術センター (広場トーク)シンポジウム 「劇作家が集まるとどんな「せかい」が生まれる?」 日時:2026年5月4日(月曜日)16:30-18:00 クレジット: 登壇者/マルコ・ヴィアナ、ムハンマド・アベ、 石神夏希 モデレーター/前原拓也 主催/国際交流基金、SPAC-静岡舞台芸術センター |
| お問い合わせ | 国際交流基金(JF)文化事業部舞台芸術チーム |







