劇作家アルフィアン・サアットと演出家モハマド・ファレド・ジャイナル(シンガポール)による『マライの虎─ハリマオ』公演・関連プログラム

日本

国際交流基金(JF)は、SPAC-静岡県舞台芸術センターとの共催により、日本と東南アジアの舞台芸術関係者を対象とした人的交流事業「BIOTOPE(ビオトープ)」の一環として、2026年4月25日(土曜日)~27日(月曜日)にかけて、静岡で開催された「SHIZUOKAせかい演劇祭」にて、劇作家アルフィアン・サアットと演出家モハマド・ファレド・ジャイナルによる『マライの虎─ハリマオ』を上演しました。また関連プログラムとして、参加アーティストによるワークショップとトークを開催。

『マライの虎―ハリマオ』は、シンガポールの日本占領期に制作された同名のプロパガンダ映画を、舞台作品としてリメイクしようとするプロセスを描いた作品。ステージに設置された分割可動式のスクリーンには映画『マライの虎』が投影され、日本とシンガポールのマレー系・中華系の俳優たちは映像に合わせて演じながら、ときに映像を止め、一つひとつの場面にツッコミを入れたり疑問を投げかけたりします。コミカルな展開に観客は笑いに引き込まれつつも、「歴史はいかにつくられていくのか」という問いに思考を揺さぶられました。
アーティストトークやワークショップでは、『マライの虎―ハリマオ』制作のきっかけから創作過程までが丁寧に説明され、参加者との質疑応答も交えながら、作品への向き合い方をより深めることができました。また、参加者同士が小グループに分かれ、歴史的な記憶についてディスカッションを行いました。各グループには、「BIOTOPE―劇作家のためのキャンプ」に参加している東南アジア出身の劇作家らも加わり、翻訳アプリを駆使しながらも活発な意見交換が行われました。今回の交流を通して、「歴史への眼差しが少し変わった」「自分の歴史認識、今の日本社会の戦争との向き合い方を客観視することができた」といった声が寄せられました。

ステージ上で、上手の男性が下手の男性の肩に手を置いて嘆いている。手前にはその2人を撮影している男性がいる。
(c) SPAC Photo by Y. Inokuma
ステージ上で、女性2人が人形らしきものを手に取り合って微笑んでいる。
(c) SPAC Photo by M. Hirao
ステージ上で、右にいる男性が4人に向かって何かを話している。
(c) SPAC Photo by Y. Inokuma
ワークショップにて、テーブルに2名座って講義のようなことをしている。
(c) SPAC Photo by M. Hirao /
アルフィアン・サアット氏によるワークショップ

概要

日時 【公演】2026年4月25日(土曜日)、26日(日曜日)13:00開演
【トーク】2026年4月26日(日曜日)10:30~11:30
【ワークショップ】2026年4月27日(月曜日)10:00~13:00
実施国(都市) 日本(静岡)
クレジット (公演)
台本:アルフィアン・サアット
演出:モハマド・ファレド・ジャイナル
出演:シティ・カリジャ・ザイナル、ガフィル・アクバル、北川麗、杉山賢、ダレン・クォ
製作:テアター・エカマトラ
 
(トーク)
登壇者:アルフィアン・サアット、モハマド・ファレド・ジャイナル
モデレーター:滝口健
 
(ワークショップ)
講師:アルフィアン・サアット
主催 国際交流基金(JF)、SPAC-静岡舞台芸術センター
お問い合わせ 国際交流基金(JF)文化事業部舞台芸術チーム

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