2020年2月25日(火曜日)追記
【開催延期のお知らせ】
新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、開催を延期することを決定いたしました(次回の開催時期は未定)。
本イベントを楽しみにしてくださっていたみなさま、既にお申込みいただいていたみなさまには誠に申し訳ございません。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
国際交流基金アジアセンターでは、世界のムスリム(イスラーム教徒)人口のおよそ半数が東南アジアに暮らしていることに着目し、日本ではあまり知られていないイスラームについて、同地域の若手ムスリムたちとの交流を通じて理解を深める「東南アジア・ムスリム青年との対話事業(TAMU/Talk with Muslims)」を実施してきました。
2019年度は、東南アジアのムスリム社会や日本とイスラームの関わりをテーマとする講演会とシンポジウムを4回にわたり開催します。イスラームについての理解を深めながら、異なる文化や価値観を認め合える社会のあり方についても考える機会としたく、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
全4回の概要は下記ページをご参照ください。
東南アジア・ムスリム青年との対話事業(TAMU/Talk with Muslims)
↓クリックして全体をみる [JPEG:表3MB、裏3MB]
イベント詳細
第3回「多様なイスラームのすがたと日本の未来」(シンポジウム)
第3回は、多民族国家マレーシアの前教育大臣マスズリー・ビン・マリック氏、インドネシアのモデストファッション界を代表するデザイナーのジェナハラ・ナスティオン氏をはじめ、国内からも多彩な顔ぶれをお招きし、シンポジウムを開催します。東南アジアにおけるイスラームの歴史や特徴を振り返りながら 現代社会に表象されるさまざまなイスラームのすがたを、東南アジアと日本、ふたつの視点からみつめます。そしてその諸相のなかに、異なる文化や価値観を持つ他者との共生に向けたヒントを探ります。
日時 | 2020年2月27日(木曜日) 17時から20時(16時30分開場) |
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会場 | |
参加費 | 無料、要事前申し込み |
申込み | 以下のいずれかの方法でお申し込みください。
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言語 | 日本語、英語(同時通訳付き) |
プログラム |
(予定)※発表タイトルは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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主催 | 国際交流基金アジアセンター |
問合わせ | 国際交流基金アジアセンター文化事業第2チーム 担当:八木、安藤 Tel:03-5369-6045、Fax:03-5369-6141 |
関連企画 1 ※中止になりました。
当日会場にて、登壇者ジェナハラ・ナスティオン氏が展開するファッション・ブランド<JENAHARA>の作品を展示します。女性の美しさをたおやかに覆うファッションとして、また、その巨大な市場が今世界で注目を集めるモデストファッション。ジェナハラ・ナスティオン氏のモダンでスタイリッシュな世界をお楽しみください!会場ではヒジャブ(イスラームの女性が頭を覆うスカーフ)の試着もできます。
関連企画 2 ※中止になりました。
2月28日(金曜日)に早稲田大学にて、マスズリー・ビン・マリック氏が講演会 “MALAYSIA in 2020, WHAT’S NEXT?” に登壇します。奮ってご参加ください。
日時:2020年2月28日(金曜日) 14時から15時30分
会場:早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(早稲田キャンパス19号館)711室 アクセス
言語:英語
申込み:申し込みフォームよりお申し込みください。
主催:早稲田大学
登壇者プロフィール
マスズリー・ビン・マリック(前マレーシア教育大臣)※基調講演
英国のダラム大学行政・国際学部博士号(グッドガバナンス)。第19代マレーシア教育大臣(2018年5月~2020年1月)。マレーシア国際イスラーム大学助教授として約10年間教壇に立ち、技術主導型社会の到来を見据えて、学生のデジタル・リテラシー向上やグローバル社会における競争力強化に尽力。その後教育大臣としても官民協働によるSTEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野)を推し進めたほか、社会的弱者・少数派に対する教育機会の保障や、教育現場の持続的な改革にむけた学生・教員との密接な連携にも積極的に取り組む。客家系マレー人という出自は多様性重視の姿勢につながっており、多民族国家マレーシアの根幹をなす愛、幸福、相互尊重といった国家的価値観の醸成とそれを通じた国民融合を、教育を通じて体現することを目指してきた。
ジェナハラ・ナスティオン(クリエィティブ・ディレクター/モデストファッション・デザイナー)
インドネシアのモデストファッション業界を代表するファッション・デザイナー、インフルエンサーのひとり。2011年に自身のファッションブランド<JENAHARA>を創業以来、数々のファッションショーやコラボレーションに参加し、国内外で活躍。女性のエンパワメントにも積極的で、作品やSNSを通して、自分自身と家族を大切にし、よりよいコミュニティづくりに貢献しようというメッセージを発信し続けている。ムスリムファッションの新世代を代表するデザイナーと共に立ち上げ、現在国内各地で多くのムスリム女性たちが参加するグループ「ヒジャバーズ・コミュニティ」の初代会長。今後は、フィットネス、自然食品、美容関連といったウェルネス分野にも活躍の場を広げながら、ムスリム女性には多くの選択肢があり、より幸せに、そしてより健康に生きる権利があることを伝えていきたいと考える。
野中 葉(慶應義塾大学総合政策学部准教授)
専門は地域研究(インドネシア)。主な関心は同地域におけるイスラームの受容と広がり。2011年、慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。業績に『インドネシアのムスリムファッション -なぜイスラームの女性たちのヴェールはカラフルになったのか』(福村出版、2015)、「イスラーム短編小説の広がりとインドネシアの女性たちのイスラーム覚醒」(東京外国語大学アジア・アフリカ言語研究所『アジア・アフリカ言語文化研究』87号、2014)など。
アサディ みわ(静岡ムスリム協会事務局長)
米国ポートランド州立大学大学院公共行政学修士。24歳の時に、単身でイスラームに入信。子育てを通じ、日本で暮らすムスリムとして社会と積極的に関わっている。イスラームやムスリムの実生活を紹介する講演多数。観光、食、多文化共生分野における関心が高い。アイ・ソリューションズ代表。ふじのくにしずおか観光振興アドバイザー。
小川 忠(跡見学園女子大学教授)
1982年に国際交流基金入社。ニューデリー事務所長、ジャカルタ日本文化センター所長等を歴任し、2017年より跡見学園女子大学教授。国際交流政策、アジア現代文化、比較宗教社会等を研究。著書に『インドネシア イスラーム大国の変貌』(新潮選書、2016年)、『戦後米国の沖縄文化戦略』(岩波書店、2012年)『テロと救済の原理主義』(新潮選書、2007年)、『インドネシア 多民族国家の模索』(岩波新書、1993年)他。
イベントチラシ
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