
タイ2都市で開催
2025年10月のシンガポール開催に続き、12月にはタイ・チェンマイおよびバンコクで「ハイパー江戸博:明治銀座の時間旅行」を開催しました。
本展では、東京都江戸東京博物館が開発・制作したXRコンテンツ「エクストリーム江戸博」を中心に、日本の歴史や文化への理解を深める体験型展示を実施するとともに、本展のクリエイターである株式会社ライノスタジオの谷口勝也氏を派遣し、大学生との交流会や映像制作ワークショップを実施しました。

チェンマイでは本展として初めて、展示内容をコンパクトに再構成した簡易版を導入し、限られたスペースでも体験性を損なわない新たな展示手法として実施しました。会期は2日間と短期間でしたが、多くの来場者が訪れ、XR技術を活用した新しい歴史体験への高い関心がうかがえました。
※XR(Extended Reality)は、VR(仮想現実)、MR(複合現実)、AR(拡張現実)など、現実世界と仮想世界を融合させる先端技術の総称です。

大学生との交流で制作の舞台裏を紹介
また、チェンマイ大学理学部情報科学科のSutasinee Thovuttikul教授とゼミ生との交流会も実施しました。交流会では、本展のクリエイターである谷口勝也氏が、本展の制作背景やコンセプトに加え、VRを活用して明治時代の銀座を実際に歩いているような体験を生み出すことを目指した制作プロセスについて紹介。また、ゲーム開発で培った発想や体験設計の考え方にも触れ、技術やストーリーづくりについて参加者と活発な意見交換が行われました。

バンコクでは、「エクストリーム江戸博」に加え、東京都江戸東京博物館所蔵の版画レプリカや模型なども展示し、デジタルコンテンツと資料展示を組み合わせながら、日本の歴史や文化を紹介しました。

映像制作ワークショップを開催
バンコクでは、会場となったThailand Creative and Design Center Bangkok内のFabCafe Bangkokにおいて、谷口氏による映像制作ワークショップを開催しました。
Mater Dei SchoolおよびSarasas Ektra Schoolから学生・教員合わせて18名が参加し、3グループに分かれて動画制作に挑戦。参加者は全員ヘッドマウントディスプレイを装着し、バーチャル空間の中で演者、カメラマン、ディレクターなどの役割を分担しながら協力して作品づくりを進めました。制作には、VR体験に登場する背景やキャラクターに加え、FabCafe Bangkokが提供し、谷口氏がVR用に制作したタイならではの風景やキャラクターも活用され、各グループが個性豊かな動画を完成させました。
ワークショップを通じて、参加者はVR空間における表現の可能性や、新しいテクノロジーを活用した映像制作の面白さを体感。XR技術を活用した体験型展示とワークショップは、日本の歴史・文化への理解を深めるとともに、新たな文化交流の機会となりました。

谷口 勝也(たにぐち かつや)
筑波大学芸術専門学群総合造形専攻卒業後、セガに入社。ゲーム開発やリアルタイムコンピュータグラフィックスの研究開発に携わる。現在は株式会社ライノスタジオのCTO/アートディレクターを務める。アピチャッポン・ウィーラセタクン《太陽との対話》のVRクリエイションなど、アートとデジタル表現の接続を追求している。
| チェンマイ | 2025年12月14日(日曜日)~15日(月曜日) |
|---|---|
| バンコク | 2025年12月19日(金曜日)~26日(金曜日) |
| 会場 | Light Bulb Art and Creative Space(チェンマイ)、TCDC(バンコク) |
| 主催 | 国際交流基金 |
| 共催 | タイ・クリエイティブ・エコノミー・エージェンシー、ライトバルブ・アート&クリエイティブハブ |
| 特別協力 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館 |







