JF×YPAM 舞台専門家交流事業(招へいプログラム・YPAMディレクション)

日本

国際交流基金は、舞台芸術分野における日本とASEAN諸国の次世代の交流担い手育成を目的として、国内外の舞台芸術関係者が集まるアジア最大規模のネットワーキングの場である横浜国際舞台芸術ミーティング(英語名称:Yokohama International Performing Arts Meeting)との共催により、専門家交流事業を実施しています。

本事業では、YPAM会期中に「舞台芸術専門家招へいプログラム」と「YPAMディレクション」の2つのプログラムを展開しています。舞台芸術専門家招へいプログラムでは、アジア・大洋州地域で活動するアーティスト、フェスティバル・劇場ディレクター、ステージプロデューサーなどを中心に、各国の舞台芸術界をリードする専門家を日本へ招へいしました。ASEAN諸国8か国を中心に15名を招き、日本の舞台芸術関係機関・専門家との交流を促進しました。招へい期間中、各参加者はYPAMミーティングポイント(ネットワーキングプログラム)において、自国での活動紹介に加え、協働と資源共有による持続可能な運営、教育・地域と芸術の関係などをテーマとしたセッションに登壇し、東南アジアの舞台芸術を取り巻く現状や課題について多角的な視点から共有しました。これらのトークイベントの総参加者数は約370名にのぼり、舞台芸術関係者からの高い関心がうかがわれました。

また、YPAMディレクションでは、日本およびASEAN諸国を中心に、創作途上の作品に取り組むアーティストと、その創作に深く関わるメンター(サポーター)を招へいし、フォーラム形式によるプロジェクト発表を実施しました。参加アーティストは自身のプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、簡易的な上演も行いました。

本プログラムは、社会的・文化的環境が急速に変化し、観客との対峙を作品発表の前提として当然視できなくなりつつある状況のなかで、芸術作品を「創作し」「発表する」とは何を意味するのかを探究することを目的としています。初年度となる今回は、2010年代から2020年代にかけて台北、シンガポール、バンコクで画期的なアーティスト育成プログラムを展開してきた3名を各アーティストのサポーターとして招へい。それぞれのプロジェクトを触媒として、今アジアにおいて作品を創作することの意味や方法、さらには「作品」という概念そのもののあり方について、プロフェッショナルの視点から参加者とともに時間をかけて検証しました。事業後に寄せられた参加者のコメントでは、本プログラムの実施形式について、創作プロセスやその背景への理解を深める機会となり、より広範で有意義な対話を生み出していたとの評価が寄せられました。

本事業を通じて、日本とASEAN諸国の舞台芸術関係者による相互理解とネットワーク形成が促進されるとともに、変化する社会環境のなかで舞台芸術の新たな可能性や創作のあり方を探究する貴重な機会となりました。

概要(招へい)

マイクを手に持った女性が笑顔で聴衆に向かって話しかけています。
屋内で参加者が集まって撮影した集合写真。
発表を行っているスピーカーが、前方のホワイトボードの横に立ち、マイクを握ってスライドを指し示しながら熱心に説明しています。国内外から集まった参加者たちが、発表に耳を傾けています。
派遣期間 2025年12月7日(日曜日)~14日(日曜日)
派遣国(都市) 日本(横浜)
派遣者 【インドネシア】ヘリー・ミナルティ(キュレーター/ドラマトゥルク/研究者/ LINGKARAN | koreografi 創設者)
【インドネシア】ユスティアンシャ・ルスマナ(ジャカルタ国際演劇プラットフォーム 芸術監督)
【インドネシア】レベッカ・ケジア(aRRRah ディレクター/インドネシア・プロデューサーズ・ネットワーク 共同創設者)
【カンボジア】カー・クー(カンボジア王国文化芸術省舞台芸術局 アーティスト)
【タイ】クンタラ・チャイチャーン(バンコク国際舞台芸術ミーティング オペレーション・マネージャー)
【タイ】パーンラット・クリッチャンチャイ(バンコク演劇祭 ディレクター)
【フィリピン】アイシー・ポ(フィリピン教育演劇協会 マネージング・プロデューサー)
【ベトナム】グエン・ハイ・イェン(レッド)(MORUA/Project Day San 共同設立者)
【マレーシア】リドゥワン・サイディ(Moka Mocha Ink 共同創設者/ディレクター)
【ミャンマー】ピー・キューブ(Artis–Hood キュレーター/アーティスト)
【ラオス】シパイ・タマヴォン(Garavek Theatre ストーリーテラー)
【オーストラリア】クリス・ネルソン(シドニー・フェスティバル ディレクター)
【オーストラリア】ブラッド・スポルディング(Bunjil Placeパフォーミングアーツ・プログラム責任者)
【オーストリア】クリスティーネ・シュタントフェスト(ImPulsTanz –ウィーン国際ダンスフェスティバル ドラマトゥルク/キュレーター)
【韓国】キム・ソンヒ(Ob/Scene Focus 芸術監督)
クレジット 主催:国際交流基金、横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会

概要(YPAMディレクション)

参加者全員が大きなホールに一堂に会して、ディスカッションをしている。
撮影:前澤秀登
撮影:前澤秀登
実施期間 2025年12月9日(火曜日)~11日(木曜日)
会場 急な坂スタジオ
アーティスト/作品名 【フォーラム】
1.アユ・プルマタ・サリ(インドネシア)× ハシマ・ハリス(シンガポール)『Batu』
2.スー・ピンウェン(蘇品文)(台湾)『長男』
3.タナポン・ウィルンハグン(タイ)/バックルーム 『同志たち、奇跡、呪い』
4.敷地理(日本)『ユアファントムアイ、アワクリスタライズペイン』
サポーター 【フォーラム】
1.ダニエル・コック(Dance Nucleus 芸術監督)(シンガポール)
2.リヴァー・リン(林人中/インディペンデント・キュレーター)(台湾)
3.ササピン・シリワーニット(プロデューサー/バンコク国際舞台芸術ミーティング 芸術監督)(タイ)
4.ステファ・ホーファールト(ベルギー)
クレジット 主催:国際交流基金、横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会

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