新型コロナウイルス感染拡大の影響により、令和元年度は一部の国・地域で派遣期間を短縮したほか、令和2年度は派遣の全てを中止し、令和3年度は一部の国・地域について、派遣を中止または延期しました。

派遣が延期、中止となった場合も、JFによる経済的な補償はありません。
また、派遣が中止となった場合も、次期派遣への振替措置は行いません。

身近で日常的な事柄について、英語で短い簡単なやりとりができるレベル(身の回りのできごとについて、知っている単語や表現で会話のやりとりができること)が必要です。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)のA2相当が目安です。ただし、派遣先によっては、より高度な英語の運用能力が求められる場合があります。

※CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、外国語学習者の言語運用能力を示す共通の指標です。CEFRの全体的な尺度や、CEFRと英語の資格・検定試験との対照表については、公表されているウェブサイト等をご参照ください。

第1次選考(書類)通過者には、「健康診断個人票」および「健康自己申告書」をご提出いただきます。健康診断個人票の検査項目については、「海外派遣労働者の健康診断(労働安全衛生規則第45条の2)」の項目を準用しています。(「健康診断個人票」のサンプル[PDF:432 KB])

登録後、書類ダウンロードが可能です。第2次選考(面接)に進まれた方は、期日までに各自医療機関で受診してください。提出いただいた書類をもとにJFが委託する専門医療機関にて海外渡航判定を行い、健康上安全に派遣できるか判断します。

令和6年度の募集までは、派遣先政府の方針や現地の感染状況等に鑑み、日本語パートナーズとして学校現場にて円滑に活動いただくための要件として接種回数を設定した国もありましたが、令和7年度募集では、特に接種の要件はありません。
今後は新型コロナウイルスに限らず、新たに脅威となる感染症がまん延した場合、派遣先政府による規制および要請等によっては、募集開始後や内定後に必要な接種に関する新たな条件を追加する可能性があります。

みなさん、Apa khabar?(マレー語で「お元気ですか」の意味)
マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
私たち10期がマレーシアに到着した3月12日は、ちょうどイスラム教の断食月が始まった日でした。今回は、その1か月の断食期間が終わったときに行われる、断食月明けの大祭「Hari Raya Aidilfitri(ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ)」の様子についてお伝えします。

今年の「Hari Raya Aidilfitri」は4月10日と11日。マレーシアではこの前後約1週間が休みとなるため、それぞれの故郷に帰る人が多く、かなりの人が移動する期間です。そして「Selamat Hari Raya Aidilfitri ! (断食明けのお祝いの挨拶)」の声が飛び交う期間です。そのHari Raya Aidilfitriの初日に、派遣先校の先生が私をお祝いの席に招待してくれました。当日、最初に向かったのは、その先生のご主人の実家。
まずは食事をいただきます。ルンダン(肉の煮込み料理)やサテ(串に刺した肉を焼いたもの)、クトゥパッ(ヤシの葉でひし形に包んだちまきのようなもの)等たくさんのお祝いの料理が並びます。そしてお腹いっぱいになったところで、家族で行うセレモニーがあります。家族が順番に年長者に一年の許しを乞うのです。子どもは両親に、孫は親と祖父母に、妻は夫に、跪いて「Maaf Zahir dan Batin(私の罪をお許しください)」と順番に挨拶します。許して欲しい色々なことを、小声で親密な様子で伝えあっていて、このやり取りをしながら涙を流している様子から、家族にとって非常に神聖なセレモニーであることが伝わってきました。そんな大事なセレモニーに、なんと私も参加させてもらいました!「Selamat Hari raya Aidilfitri. Maaf Zahir dan Batin」の挨拶に加えて家に招待してくれたお礼を言うと、先生の義父さまからは「マレーシアで元気に活動できますように」、義母さまからは「マレーシアで友人に恵まれますように、あなたはもうここの娘だからまた来てね」という内容の言葉をかけてもらい、その言葉に心が温かくなりました。

一年の罪の許しを乞うセレモニー。和やかな温かい雰囲気です

挨拶のあとはduit raya(お祝いの日のお金)をもらいます。子どもたち嬉しそう!

私も最後に挨拶をさせてもらいました。このハグの優しかったこと!

家族写真もたくさん撮ります。マレーシアではお祝いの日に家族で同じ色のBaju Melayu(男性が着用する民族衣装)やBaju Kurung(女性が着用する民族衣装)で揃える家庭も多いです

その後、帰宅するかと思いきや、知り合いの家を2軒ほど回り、それぞれのお家でまたまた食事をいただきました(1回目の食事で私以外は少食だった理由はこれでした!)。

2軒目の訪問先でいただいたビリヤニ。食べることはコミュニケーション。Hari Raya Aidilfitriから始まる1か月はお祝いの期間。この間にオープンハウス(家にお客を招待して一緒に食事をする)もたくさん行われます

どこに行っても見ず知らずの外国人である私を自然に受け入れてくれて、マレーシアのイスラム教の温かさや穏やかさ、また、家族や友人との連帯感を感じることができ、とても素敵な一日を過ごすことができました!

こんにちは!マレーシアのサラワク州ミリに派遣中の上羽友香です。
早くも派遣先校で活動を始めて1か月以上が経過しました。

実は着任直後はひどいホームシックに陥っていたのですが(笑)、徐々に生活に慣れてきて、今ではかわいい生徒たちと優しい先生たちとおいしいご飯に囲まれて、毎日を心から楽しむことができています!

今回は、活動1か月目に私が試行錯誤しつつ実施した取り組みをご紹介したいと思います。

① 「とも新聞」の発行

生徒たちに日本について知ってもらう機会を増やし、少しでも「楽しい!面白い!」と思ってもらうきっかけをつくりたいと思い、日本について紹介するニュースレターを発行し始めました。

日本の文化や生活のことを、やさしい日本語と英語で紹介しています。
生徒たちは、毎回マーカーを引いたりノートに切り貼りしたりして、興味をもって読んでくれているようでとても嬉しいです!

「とも新聞」記念すべき第1号です!
② 放課後「ともの部屋」オープン

モチベーションが高い生徒たちが、もっと日本や日本語に触れられる機会をつくりたい。
でも、授業の時間は限られている……。

そこで、「放課後の時間を活用したい」と現地の日本語の先生に相談し、実現したのがこの時間。

放課後、少人数でフリートークをしながら、日本に関するアクティビティをしています!

初回は桜の切り紙づくり

この時間では、より密に生徒たちと対話することができるため、私としても生徒たちについて理解するとても大切な時間になっています。

みんなオリジナリティあふれる桜を作っていて素敵!

この1か月を通して感じるのは、「最初から完璧になろうとしなくていい」ということです。

最初はまず環境に慣れることに専念して、慣れてきたら少しずつ生徒や学校の実態を観察し、自分にできることを試行錯誤しながら考えていく。
その繰り返しで、少しずつ自分なりのスタイルが確立されていくのだと感じ始めています。

最初は色々な焦りや不安が多くあると思いますが(私もそうでした!)、未来の日本語パートナーズの皆さんにはどうか焦らず自分のペースで楽しんでほしいと思っています!

こんにちは!マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
Kolej Sultan Abudl Hamidという中等教育の男子校(マハティール元首相の出身校!)で活動しています。アロースターに着任してから10日ほど経ちました。今回は学校での最初の1週間についてお伝えしたいと思います。

この学校では1~3年生まで各学年2クラスの生徒が日本語を勉強しています。最初の1週間、各クラスの初授業ではまず自己紹介をしました。最初は私の日本語での自己紹介。習ってない日本語でも「食べ物」「おいしい」「好き」などなんとなく分かるのでしょう、「マレーシアは食べ物がおいしくて、人もみな親切で、マレーシアが大好き」というのは伝わったようで、生徒たちは笑顔で拍手してくれました。次は生徒たちの番。彼らは日本語を勉強していても、実際ネイティブの日本人と話すのは初めて。自分の覚えた日本語が伝わるかどうか不安なのでしょう、さっきまでの笑顔はどこへやら、緊張した表情になります。CP先生(現地の日本語の先生)の話では、この自己紹介を何度も練習したとのことで、みんな一生懸命話してくれました。流暢に話せる生徒もいれば、時々間違えながら話す生徒もいます。私は彼らの姿を見て愛おしさでいっぱいになりました。自己紹介は教科書の文面と同じですが、彼ら一人ひとりにとって初めて日本人に自分の日本語を伝える瞬間なのです。聞いている私は絶対に気が抜けません。それぞれのこの瞬間を大事にしようという心持ちで向き合いました。

3年生の授業

日本語の授業は日本語室で行っています。日本語を選択している生徒は、空き時間は日本語室で過ごすことができます。「なつこ先生は何のアニメが好きですか?」など話しかけてくれたり、ひらがなを覚える自習をしたり、私が7か月後に日本に帰ることを知るとしょんぼりした表情になったり、とにかく生徒たちは素直でかわいい!! 帰国時のことを考えると早くも悲しい気持ちにさせてくれる、そんな素敵な生徒たちですが、CP先生の悩みは生徒の日本語へのモチベーションが落ちてきていること。

空き時間
ひらがなを勉強する生徒たち

今、学校はHari Raya Puasa(ラマダン明けの祭)の連休です。CP先生と相談して、私は連休中にひらがな文字カードと記録表を作りました。50音順に文字カードを並べるアクテビティのタイムを計り、生徒たちが自分の記録が短くなっていくことでモチベーションを上げる作戦です。さてうまくいくでしょうか……?

ひらがなカード
自分の文字の癖に注意して3セット作成

まだ活動は始まったばかり。これからいっぱい考えて悩むことでしょう。でも一番は自分自身が楽しむこと!これからの7か月、いつも笑顔で生徒に接して、日本や日本語に興味を持ってもらえるような活動ができればいいなと思っています。

2年生の生徒と
イスラムの式典がある日で生徒たちはBaju Melayuという民族衣装を着ています