サワディーカー(こんにちは)!
3か月半の活動を終え、タイのバンコクから帰国して今日で7日目です。けれども、まだ帰宅は叶いません。入国者隔離施設から、タイも恋しく、自宅も恋しい状況での投稿です。
思えば、2019年、初めてのタイ、初めての海外生活にわくわくしていた自分が懐かしく思い出されます。あの頃、まさかその後、世界がパンデミックで一変するとは夢にも思っていませんでした。派遣延期の1年を無駄にしたくない!と思い、2020年は日本語教師養成講座を受講しました。そして2021年、いよいよ出発!と意気込んだのもつかの間、先の見えない状況は続き、11月、ようやくタイの地を踏むことができました。
コロナ禍でのオンライン授業、しかも3か月という短期間で、一体何ができるだろう?派遣当初は焦りと不安が先行していたように思います。しかし、それを一変させてくれたのがカウンターパート(CP)となる現地の日本語の先生と生徒たちの温かさでした。オンライン授業に参加してまだ2日目というのに、M6(高校3年)の生徒たちが、サプライズで私の誕生日を祝ってくれたのです。明るく温かい生徒、そしてCP先生の心遣いに不安も吹き飛び、「とにかく彼女たちのために全力で頑張ろう!」と気持ちも変化していきました。
それからというもの、相変わらずのオンライン授業で、生徒、先生とも自宅からリモートが続きましたが、「楽しく、やる気が高まる授業にするには」と常に考えて臨みました。文化紹介では、日本の高校生と年賀状交換やZoom交流会をするなど、できるだけ双方向の活動となるよう心がけました。
派遣期間中、学校が開校されたのはわずか9日間。でも、開校初日にはM4(高校1年)の生徒数名が職員室の私のところに「おはようございます」と挨拶に来てくれ、「やっと会えたね」と喜び合ったこともありました。
正直、様々な学校行事を体験できなかったという淋しさはあります。しかし、3か月だったからこそ味わえた感情も多くあったと思います。1日も無駄にしたくないという強い思いが、私をより行動的にさせました。週末はCP先生たちや日本語パートナーズ(NP)仲間とよく出掛けました。人と人との繋がりがいかに大切かを痛感した3か月。今までの人生の中でも味わった事のない、本当に貴重な3か月となりました。
私をサポートしてくれたCP先生、NP仲間、その他のすべての人に感謝しています。これからも、日本語を教えることを通して、人に寄り添い、さらに視野を広げていきたいと思っています。