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先がよめない状況からみえた希望の光

 日本語パートナーズとして内定をいただいた直後、世界は新型コロナウイルス感染症との闘いの日々に突入しました。私は約2年弱の待機期間を経て、ようやくこのベトナムの地に辿り着きました。いまだに、ベトナムにいることが信じられないような、夢の中にいるような気持ちになることがあります。到着後の健康観察期間と活動準備期間を経て、ハノイ市内の派遣先校での活動が始まり、教室いっぱいに広がる生徒たちの元気な声を聞いたら、「ベトナムにいるんだ!これが現実なんだ!」と実感し、本当に嬉しかったです。

 初めての授業は緊張しましたが、CP(現地の日本語の先生)の先生がしっかりサポートしてくださるので、授業に慣れていない私でも無事に楽しく終えることができました。
CPの先生からは、「生徒は日本人の先生が大好きです」と伝えられていましたが、本当にその通りだなと日々の活動を通して実感しています。これも、今までの日本語パートナーズとして活動されてきた方々の功績なのだと思います。先輩たちが築き上げてきた活動の証をしっかりと引き継ぎ、私の活動によってさらに磨きがかかるよう努力していかなければと、身の引き締まる思いです。生徒たちが日本に興味を持ち続けてくれるように、「私」という日本人を通して日本が好きになってくれたら良いなと思います。

 現在の私たちの活動は、コロナ禍ということで通常とは異なる活動形態となります。ですが、そういうときこそポジティブに、マスクの下はいつも笑顔を心がけています。口元の動きで言葉を伝えられない状況は、コミュニケーションを取る上で、少し難しいこともあります。ですが、「ゆっくり・アイコンタクト・身振り手振り」この3つを教室内では意識して活動に励んでいます。生徒の目をしっかり見て話すことは、生徒との距離をぐっと近づけてくれるような気がします。派遣期間は短く、残された期間はあと1か月半ですが最後まで笑顔で活動を頑張りたいと思います。

折り紙の写真
派遣中の日本語パートナーズの写真
Writer
ベトナム ハノイ
斎藤 柊奈さん

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