みなさま、こんにちは。ベトナム ハノイに派遣されている北野真理です。
ベトナム料理で、「Bánh(バイン) ○○」といえば、小麦粉や米粉をつかった料理です。関西でいうところの「粉もん」にあたり、関西出身の私としては、まさにソウルフードです。Bánhが示すものは幅広く、パンや麺、ケーキ、スナックなど、とにかくいろいろありますが、すべてがとてもおいしいです。今回は部門別に私のお気に入りを紹介します。みなさま、Bánh(バイン)の世界へようこそ。
お食事部門では、Bánh Xèo(バイン・セオ)とBánh khọt(バイン・コット)。Bánh Xèoは、お好み焼きと言われます。パリッと焼き揚げた米粉生地にモヤシや肉、エビなどがはさまれていたり、のっていたりします。これに対してブンタウの名物Bánh khọtは、たこ焼きと言われ、肉そぼろやエビがのっています。野菜やライスペーパーで包んでいただきます。
麺部門では、Bánh Đa Cua(バイン・ダー・クア)。港湾都市ハイフォンの名物で、カニのスープに茶色の平たい麺、シャコ、練り物などの海の幸がふんだんに惜しみなくトッピングされています。
スイーツ部門では、Bánh đậu xanh(バイン・ダウ・サイン)。緑豆を粉にして1cm3のキューブ状に固めたお菓子で、ココナッツ、紫芋、茶などいろいろな味があります。どこか懐かしいほっとする味で、蓮茶とともにいただくと絶品です。
このほかにも、Bánh mì(バイン・ミー)という野菜たっぷりのサンドイッチ、なめらかでまろやかなプリンのBánh Flan(バイン・フラン)など、Bánhの世界は奥が深く、一度、はまると抜け出せそうにありません。ベトナムへお越しの際は、ぜひBánhの世界をのぞいて見てください。おいしい幸せが待っています。