派遣先校の授業に参加するようになってから2ヶ月半が経ち、オンライン授業にもだいぶ慣れてきました。
オンライン授業への参加の仕方は、日本語パートナーズ(NP)によって様々ですが、私は月〜木曜は自宅から、金曜は先生たちが学校に行く日なので学校から、参加しています。
金曜は、学校の大掃除等授業以外の仕事もあります。「今から○○します」と急に始まることが多いです。
オンライン授業では、生徒たちはスマートフォン等で参加し、画面も音声もオフの人が多いです。顔出しすると通信データが重くなり、お金がかかるので、生徒たちの事情を踏まえた対応をしています。日本のオンライン授業では当たり前のように顔出しができますが、そういった日本の環境は、恵まれているのかもしれませんね。
生徒たちは、顔は出さなくても、様々な工夫をしています。
例えば…
- アイコンを面白いものにする。
- アプリ等で音声を変える。
- 会話練習では、お嬢様風に、おじいさん風にとテーマを決めて話す。
- 発音練習では、大声で、囁くように、尋ねるように、友達と掛け合うように、何度も言う。
- チャットで問題に回答する時は、回答番号を、絵文字や画像にする。
など、生徒自身が授業を楽しむ姿が見られます。
これは文化の違いというより、先生や生徒のキャラクターによるものかもしれません。どういう授業スタイルがいいかは、好みによりますが、私はこの生徒たちが自由に楽しめる雰囲気がいいなと思います。
また、オンラインでは、NPにとって定番の文化紹介である、日本料理を作って食べるといった体験型の紹介ができません。PowerPointで紹介してクイズを出すのが、私の雛形になっていますが、オンラインでも何か体験できないかと、「梅雨」の紹介時には、家にあるもので作れる“てるてる坊主”を、生徒たちと作りました。その場ですぐ準備して、楽しんで作ってくれる生徒もいました。
オンラインでもできること、オンラインだからできること、これは今の私自身のテーマですが、生徒たちのように、もっとシンプルに“自分たちが楽しいこと”が大事なのだと感じました。