着任から一週間余が過ぎたが、まだ一度も日本語の授業に入っていない。赴任校が中間試験期間に入ってしまったからだ。さらに運悪く、CPの先生(“日本語パートナーズ”がサポートする現地の日本語教師)、具合が悪くてお休みされ(初日に私の付き添いで普段は歩かない距離を歩いたのが引き金になった模様)、ひとりで職員室にぽつり。
他の先生方が気を使って色々と話しかけてくださるのだが、限られた語彙では追いつかず。それでも自分の知っている単語でなんとかやりくり。インドネシアでは初対面から個人的な質問をすることが一般的、と事前に聞いていた。「歳は?結婚は?子供の数は?」極め付けは「お給料はいくら?」。日本ではあり得ない質問を本当に聞かれたのには驚いた。
しかし、これも自分、ひいては日本を知ろうとしてくれているホスピタリティの表れ。“日本語パートナーズ”の役割のひとつは、日本をインドネシアの方々に伝えること。少しでも自分を通じて何かを知っていただけばと願っている。