事前にもらった学校情報の備考の欄には「シャイな生徒が多い」との記載。そんな一抹の不安とともにタイ北部ナーンへ。
学校生活が始まってみると、生徒は日本語が話せないどころか、タイ語訛(なま)りの強い英語が少々できる状況。私も覚えたてのタイ語を使って会話を試みるが、声調がうまくできずになかなか会話が成り立たない。
そんな時、体育館でセパタクローをしている生徒たちを見つけた。タッゴーと呼ばれるボールを足でうまく扱い、バレーボールと同様のルールでプレイしているようだ。興味をもった私は「デュアイガン(一緒に)」とだけ言って、そこに参加させてもらった。見ていた以上に難しく、長年サッカーをしてきたにも関わらず、ミスを連発。しかし、生徒がフォローしてくれたり、素晴らしいプレイをしたらみんなで笑いあったり。日本人免疫ゼロの生徒たちとこうやって近い距離で接すれば、打ち解けていけると確信した。私はスポーツを通してに寄り添い、日本や日本文化を伝える機会を探っていきたい。