タイ人の先生と意見がぶつかることがあります。その時、私は先生を立てながら話すことを意識しています。ある日、日本に奨学金で送る生徒を決めるための面接をしました。英語の先生は、面接をする前からすでに1人の生徒に決めていました。先生に理由を聞くと、個人的な感情のようでした。それでは真剣に面接にくる生徒がかわいそうなので、面接した後にもう一度話し合うようにお願いしました。
そして面接後、先生は私の言っていることを理解し、考えなおしてくれました。もし、私があの時何も言えずに賛成していたら英語の先生の考えを変えることはできなかったでしょう。これも、“日本語パートナーズ”の役割の一つではないでしょうか。日本人が入ることで現地の人たちの考え方も少しずつ変わってくると思います。
話は最初に戻りますが、なぜ先生を立てるのかというと、タイでは上下関係がしっかりしています。年下が年上に面と向かって考えを否定してしまうと、年上の人を尊敬してないように捉えられてしまいます。なので、私は先生を尊敬し、立てながら話をするように心がけています。