マレー系の「もしもし」は「セルコーム」と言っているように聞こえます。 私は国際交流基金からcelcom(セルコム)という会社の携帯電話を持たせてもらっているので、最初は「電話の時に携帯会社の名前を言うんだ……」と思っていました。 でもそうではなくて、これはマレー系のあいさつでした。
「Assalamu alaikum (アッサラーム アライクム)」。アラビア語で「あなたに平等あれ」。 「アッサラーマレーコー」って聞こえます。 そして、この「アッサラーマレーコー」をめちゃくちゃ早口で言うと、「セルコーム」になります(笑)。と言うか、私にはそう聞こえます。 ちなみにその返しは「Waalaikum salam(ワライクム サラーム)=あなたにも平等あれ」です。
私は人に会った時、「selamat pagi(スラマッパギ~)=おはよう」 を使っていますが、 みなさん「セルコーム」や「sudah?(スダァ?)=もう(食べた?)」を使っています。 この「shdah?」の使い方また難しくて! 1日5食食べることもあるマレーシア人。午前10時ごろに聞かれる「shdah?」は何ごはんについてなのか……答えに困ります(笑)。 そんなに深く考えなくてもいいみたいです。おなかがいっぱいかそうでないか(笑)。 「あいさつに食がつきもの!」っていうところもマレーシアらしいですね。
「Salam(サラム)」は、丁寧なマレー系のあいさつの所作です。右手で握手をしてその手を胸に持っていきます。まるで、相手にもらった幸せを体にしまうかのよう。もっと丁寧になると、握った相手の手の甲を自分の額に付けます。
私は木曜日だけ、トゥドン(イスラム教徒の女性がかぶるスカーフ)をかぶるようにしているのですが、マレー系の生徒は私に対してサラムをしてくれます。小さい子どもも、人に会った時、親にサラムをするようにしつけられています。とっても恥ずかしがり屋の子も、きちんとやってくれます。
私も、最初はなんだか抵抗があって握手だけしかできなかったのですが、最近、自然に丁寧なサラムができるようになりました。マレー系の方はサラムをすると本当にうれしそうにしてくれます。なんでもやってみないとだめですね!
ちなみに異性に触れることはイスラム教では良くないことなので、男性と女性は握手をしません。だから男性に対しては、日本の「おじぎ」をするようにしています。男性の先生方同士は、毎朝必ず全員とサラムをします。とてもいい文化だと思います。
ちなみに! マレーシアでポピュラーな携帯会社はセルコムではなくてサムソンです。iPhoneを持っていると「お金持ちだね」と言われます。
ちなみに!! 「Assalamu alaikum」のあいさつを気に入っていたら、私がアシスタントをしている日本語の先生が歌を教えてくれました。 すごい好き! ぜひみなさんも聞いてみてください!! Assalamualaikum ♪ Faizal Tahir https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=2X_oOzj3UeE