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地元民の足、アンコット

私が赴任しているボゴール市には「Angkot(アンコット)」という交通機関があります。

 

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青い車がアンコット。路線上であればどこからでも乗り降りできます!

 

路線は決まっていますがバス停はなく、路線上ならどこからでも乗降可。時刻表もありません。朝4時ごろから夜10時ごろまで走っています。地名とアンコットの番号さえ覚えれば、ボゴール駅へも市場へも、ショッピングモールへも隣町へも行けます。

 

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アンコットへ乗り込みます!

 

道端で待っていると、さまざまな行き先のアンコットが「乗ってくれ~」と擦り寄ってきます。乗りたいアンコットを見つけて、指を差し出せば止まってくれます。写真は「Parung」という地域とボゴール中心地をつなぐアンコットで、私が通勤に使っているものです。降りたい時は「Kiri ya,Ban(左ね、おじさん)」と運転手に言うと、アンコットは左にすっと寄り停車します。

 

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腰をかがめて降りようとしている様子

 

おっ、腰をかがめて降りようとしている(←私)写真もありますね。

 

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アンコットから降りて、運賃を支払います

 

アンコットはワゴン車程の小さい乗り物です。料金は3500ルピア(約35円)。でも、切り下げて3000ルピア(約30円)でいい場合が多いです。500ルピアを確認するのが面倒なのか、あるいは市民の足なので安くしているのかもしれません。反対に、切り上げて4000ルピア払う乗客も少なくないです。

 

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私がアシスタントをしている日本語の先生、スルニ先生です!

 

ボゴール滞在も3カ月が過ぎ、アンコットは人間味あふれて面白いと感じてきました。ドライバーの中には、他のアンコットとスピードを競って飛ばすちょっと危ない人もいます。反対に、私が「長距離バスの時刻に間に合わないかも」と言ったら、長距離バスのドライバーに掛け合って間に合わせてくれた親切な人もいました。ギター弾きの物乞いも頻繁に乗ってきます。外国人の私に話しかけてくれる乗客も多く、「どこに住んでる?」「仕事? 旅行?」「今からどこへ行く?」「行き方、わかる?」と質問が飛んできます。

ラッシュになると他人同士、体をぎゅっとくっつけて13人くらいまで乗れたことがあります。日本へ帰ったら、暑くて狭いアンコット車内が懐かしくなりそうです。

※アンコット内での撮影は、周囲の方々の了承を得て行っています。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
片野 聡子さん

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