“日本語パートナーズ”としての滞在中、現地の日本語の先生とさまざまな活動をしました。参考までに、私の活動を紹介したいと思います。
＜授業での活動＞
★授業を円滑に、効果的に行うためのチームティーチング
教科書の内容を学習する際は、現地の日本語の先生がインドネシア語で説明をし、私は主に単語の発音や会話練習の相手を行います。日本語の先生と私とで会話の見本を紹介するなど、役割分担をして教えました。授業は45分が2コマ、または3コマ連続と長時間に渡ります。そのため、日本語の先生と相談して、映像資料を用いたり、生徒が先生にインタビューする活動を取り入れたりして、全体的にメリハリをつけた飽きない授業を工夫しました。
★ゲーム感覚で楽しく復習するためのサポート
日本語の先生と相談し、インフォメーションギャップを利用した復習を実施しました。例えば、インドネシアのことをもっと知りたい私に、インドネシアの好きな場所について、生徒が学習済みの文型を用いて教える。逆に、生徒が日本について質問して、私が答えるなど、学んだ文型を復習しながらの情報交換です。また、ひらがなカタカナビンゴなど、ゲーム感覚で復習できる取り組みを行いました。
★体験を通してインドネシアの生徒たちに日本文化を紹介
私が日本語で紹介をして、インドネシア人の日本語の先生がインドネシア語に翻訳して説明します。
各月の活動内容
2月：節分、バレンタインデー、折り紙体験
3月：ひなまつり、浴衣体験
4月：書道、ダンス、消しゴムハンコ作り
5月：子どもの日、日本の昔遊び、母の日、ポップカルチャー、高校生生活
★試験問題作成や試験監督など、さまざまなサポート
試験問題作りや試験監督など、現地の日本語教師をサポートする活動はさまざまです。試験監督サポートは、生徒たちが緊張して真剣に取り組む姿を見ることができた貴重な体験となりました。
＜授業以外の活動＞
★クラブ活動に参加
現地の日本語の先生が担当する「日本クラブ」の活動に参加し、日本文化を楽しく体験できる活動を提案、実施しました。活動の最後は、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のダンス撮影です！
★インドネシアの生徒たちと深く関わることができたホームルーム活動
日本語の先生が担任しているクラスのホームルーム活動にも参加することができました。掃除活動や保護者会にも参加し、私もまるで担任になったかのように、長い時間、生徒たちと関わりました。
★インドネシアのあいさつ運動
毎朝学校の入り口で担当の先生が生徒たちとあいさつをする運動を、日本語の先生と一緒に行いました。こちらの生徒は、先生の手を自分の頭に当ててあいさつをして、とても礼儀正しいです。
＜学校外の活動＞
日本語の先生と一緒に地域のお祭りに参加して、現地の人々と交流したり、日本語の先生に観光地を案内してもらったりして過ごしました。特に貴重な体験だったのは、日本語の先生のご実家を訪問したことです。インドネシアの家庭・家族の様子を知ることができました。
＜インドネシアの日本語教師：Rudy先生からのコメント！＞
「2人で授業をするためには、事前に相談して役割を決めるなど、準備が大変な部分もありました。でも、その分授業は楽しくなって、文化もたくさん教えてもらえました。“日本語パートナーズ”が来てよかったです。もっと長くいてほしかったです*。」
*2015年6月上旬に帰国。インドネシアにおける“日本語パートナーズ”の滞在期間は約6カ月。
本当は全部の活動を写真付きで紹介したいですが、長くなってしまったのでこの辺にしておきます。私のインドネシア生活は、Rudy先生にとても良くしていただいたおかげで、とても有意義なものとなりました。旅行では絶対にできない経験をしてみたい方は、ぜひ“日本語パートナーズ”に参加してみてください！
