ムスリムは一か月の断食後、一か月のハリラヤ(断食明け祭り)に入ります。この期間にはマルハバンをします。マルハバンとは、家族そろって、親戚や友達・先生の家にハリラヤの挨拶回りをするというものです。訪問者はその家主のために歌を歌い、お祈りをし、ハリラヤの料理とお菓子をふるまわれます。 え!お祭りが1か月もあるの?と思われるかもしれませんが、子供が多いマレー系。すべての親戚の家をまわるには1か月あっても足りません。
さて、先日は学校の中でミニマルハバンがありました。生徒たちはお世話になっている先生に、招待カードを配り、各クラスで用意したハリラヤの食事をふるまいます。 この行事の名前はSambutan (お祭り)Rimup(すべての民族が一緒に!) Raya(ハリラヤの)。
その名の通り、民族を越えて、すべての生徒が楽しんでいました。また、非マレー系以外の生徒が、マレー系の食事・祝い方を知ることができる、大切な行事だと思いました。 マレー系の生徒は、きれいで新しいバジュクロンに、色がぴったり合ったトドゥン(ヴェール)を被ります。中華系やインド系の生徒は、バジュクロンを着ている生徒もいれば、自分たちの伝統的なドレスを着ている生徒もいました。改めて多文化国家にいるのだと気づかされました。
私はCP先生と同じお祝いの服を着ていきました。マレー系ムスリムは毎年ハリラヤの時、家族で同じ色の伝統衣装を新調します。このオレンジ色の服は、今年のハリラヤのために先生が私にプレゼントしてくださったものです! この服で先生と一緒に歩いていると、「親子みたいでかわいい!」といろんな人にチヤホヤされました。生徒たちにも、「一人ではなく、必ず2人で一緒に来てね!」と言われました。本当にお父さんのようなCP先生と一緒に、大好きな自分たちのクラスにマルハバンできてとても幸せでした。