日本語パートナーズタイ3期として、タイ東北部のナコーンラチャシマー県(通称コラート)におります櫻井晶(さくらいあきら)です。
タイ東北部はイサーンと呼ばれ、タイ人も「イサーンは田舎」と言う地域ですが、コラートはそのイサーンの玄関口にあたり、県都は広い市街を持つ大都会です。その県都から路線バスで南へ1時間弱。パクトンチャイという町に私の勤務するパクトンチャイ・プラチャーニラミット学校はあります。
ここの生徒たちはいつも明るく楽しそうに見えます。赴任してから英語語学キャンプ、スポーツデイ、県の日本語キャンプに参加しましたが、生徒たちの笑顔にいつも癒されます。よくタイを「微笑みの国」と言いますが、我が校の生徒は弾けるように笑ってくれるので、「笑顔の国」という気がしています。
先日の帰宅時にバンドとダンスの練習をしている生徒たちがいました。週末に県都でコンテストがあるとのことでした。見に行くつもりでいたら思わぬところで見る機会がありました。定年退職する先生の送別パーティに、その生徒たちのグループが参加したのです。
煌びやかな衣装に身を包んだそのパフォーマンスには驚いたのなんの。まるでプロのようなしっかりした歌と華やかなダンス、そして演奏でした。たとえ振りを間違えても笑顔で堂々と続けるのでちっとも雰囲気を壊しません。歌い手にはOBであるプロもいたそうですが、生徒たちの歌もとてもうまくてびっくりしました。彼らは昨年全国でも上位に入ったグループで、翌日の県のコンテストでも勝ったそうです。
同じ舞台にタイの伝統楽器を演奏する生徒のグループも出ていて、こちらもまた見応えがありました。特にケーンというイサーンの伝統楽器の音色はとても魅力的でした。
まだ着任したばかりですが、ここは生徒の個性を伸ばすのがうまい学校かもしれないという気がしています。もしかするとそれが素敵な笑顔の理由のひとつなのかもしれません。