日本語パートナーズの活動で欠かせないのが「文化紹介」。フィリピン2期派遣の9名も、日々工夫を凝らし、各地で様々な文化紹介を行っています。
私は週に1回、メイン校・ダバオ市ナショナル高校にて文化紹介をしています。どのように日本文化と学習者「日本語人」の間で橋渡しをすれば興味を惹くことができるのか、時々悩み、しかし授業より質問が多く、私も生徒を通して新たな発見があったりと、文化紹介はとてもやりがいを感じている活動です。
「あさがおProject」の様子。1枚目:Grade8「きんようびグループ」の水やりの様子。2枚目:種植えから3日後。早くも芽が。
道具や環境が思うように整わないこともしばしば。それでも、伝える者がそれをよく理解し、丁寧に計画を練り、そして生徒たちと一緒に楽しむことができれば、きっと彼らの心に残る文化紹介の場が開けるはずです。
Grade7「緑茶&抹茶セッション」の様子。1枚目:緑茶の色を観察する生徒たち。2枚目:緑茶への反応は?中央生徒の表情にご注目!
時にはいきなり、授業は中止です。先生、何かお願いします!なんて言われることも。不意のお願いに面食らいつつも、道具なしで楽しめ且つ日本語を使う文化紹介を考えます。
日本語の授業を通してももちろん、文化紹介を通じて感じているのは、生徒の態度に変化が表れていること。例えば表情や言葉の使い方、というか…日を重ねるごとに日本語・文化に向ける目の「キラキラ度」が増し、日本語での挨拶や、英語で話をするときすら、振る舞いが「日本人ぽく」なってきています。特に今年から日本語を学び始めた生徒たちにそのような変化を強く感じ、これが「日本語人」になるってことか〜と、嬉しく思っています。
「緑茶&抹茶セッション」の感想シート。授業で言うのは遠慮したのかな、本音もちらり。いや、がっつり。
まだまだフィリピンの「日本語人」たちに伝えたい日本の文化が沢山あります。生徒たちにとっても、そして私にとっても、お互いどんな新しい発見があるのか。すごくすごく楽しみです!