はじめまして、タイ第二期生としてペッチャブリー県に派遣されている奈良美智子と申します。先日は日本語クラスとクラブで「どら焼き作り」をしました。生徒が総勢186名いたので、一日ずっと朝から放課後までどら焼きを焼いていた日もある程たくさん作りました。
タイでは一般的な家庭にキッチンはありません。その代わり、家の外に調理場があったり、部屋の中で電気鍋やホットプレートで料理をしたりします。学校も調理室が無かったので職員室の前の廊下で調理しました。
タイではドラえもんがとても人気です。なので「どら焼きを今度作るよ~。」と言ったときも「どら焼き…?」とわからない生徒には「ドラえもんが大好きなお菓子!」と説明しただけで「あー!あれかー!やったー!」と大騒ぎになりました。
タイにあるセブンイレブンにはどら焼きが売っていますが、チョコレートやクリームを挟んでいることが多いです。袋に入ったあんこが珍しいのか「先生、これ、何…?」と不安がる子もいました。でも、一口食べて「アロイ!!(タイ語でおいしい!の意)」と何度も味見?をする生徒が続出…笑。また、生地を混ぜるまでは順調でしたが、いざ焼くときには引く油が少なすぎたり多すぎたり…電気鍋の温度調節が難しいことも重なり、なかなか苦戦していました。しかし回数を重ねるごとにコツをつかみ、だんだんきれいな焼き色が付くようになりました。
最後には、鍋いっぱいに生地を入れて巨大どら焼きを作っているクラスも!何層にも重ねたり、あんこで顔をつけてデコレーションしたり、見た目はあまりどら焼きっぽくはないですが、味は同じだから…と生徒のアイディアに任せました。
焼くのに失敗して「カイジャオ(タイ風卵焼き)みたいになったー!」と叫んでいるクラスもありました。それでもみんな残すことなく、最後は「アロイ!!」と食べきり、日本文化を楽しく体験してくれたようで安心しました。
匂いにつられて来た犬:学校には犬が何匹かいて、学校の中でたまにお昼寝しています。匂いにつられて来たのか、調理中はずっと近くで寝ていました。