チェンライ県のダムロンラットソンクロ高校で活動を開始して早くも6カ月。ベテランの先生方、学習意欲溢れるかわいい生徒たちに囲まれ充実した日々です。着任当初と比べ、一ヶ月がなんてあっという間なのでしょう。
今月、担当させて頂いている日本語クラブでうれしいことがありました。11月は浴衣の着付け、生け花、箸の使い方などの文化紹介を、必要な物品の借り出しを受けたり、購入したりして順調に楽しく活動をこなしてきました(*)。しかし4回目のクラブで問題浮上。10月に北海道を旅行して紅葉に感動していたタイの友人からヒントをもらい、「もみじを描く」予定をたてたまではいいのですが、アートの才能がないため「見本」の出来栄えは今一つ。悩んでいる内に当日になってしまいました。そしてそのことをお昼ご飯時に隣の席の美術のケイ先生にぼそっと打ち明けたのです。すると先生はスケッチブックその他一式を携えて午後のクラブの時間に来てくれました。
サプライズに生徒たちは歓喜し、私は感涙。微妙な色合いのもみじを描くケイ先生の筆さばきに感嘆の声が。生徒も負けじと制作に取り組むことができました。
私が用意した絵の具よりケイ先生のを使いたがる生徒たち。わいわいと、とても和やかなもみじ作成の時間となりました。
「日本の紅葉をスケッチするのが夢」というケイ先生。その時は私が秩父の山をご案内しますね。ほんとうにありがとうございました。
このクラブの様子は日本で短期研修中のCPの先生にもさっそく画像を送りました。さて次回は「お好み焼き」の準備です。あと何回授業が、クラブができるのか、いつのまにか数え始める時期となっています。
(*)文化紹介に必要な物品を、国際交流基金の海外事務所から借りたり、一定の限度額内で購入費用の支給を受けることができます。