サワディーヂャーオ。チェンマイのサラピーピタヤコム学校に派遣されている川谷紗知子です。派遣校は全校生徒800人ほどの中高一貫校で、チェンマイ独特のゆったりした空気が流れています。
普段わたしたち日本語パートナーズはCP(カウンターパート=タイ人の日本語教師)と共に活動しています。タイへ行く前は「どんなCPだろう?」とワクワクドキドキしたものです。いざ一緒に活動して見ると太陽のようなパワフルな先生でした。先生の明るい性格のお陰で、生徒や他の先生方と良い関係を築くことができ、楽しい毎日をすごしていました。
後期の授業が始まってしばらく経ったある月曜日、CPが重大報告をしました。それは…「公務員の試験に合格しました!金曜日でこの学校を辞めて、来週からバンコクの学校で働きます。」というもの。これを聞いたとき、「先生、本当におめでとうございます!」という気持ちで心がいっぱいになりました。しかし、派遣校にはCP以外に日本語の先生はいません。「生徒とわたしはこれからどうなるの!?」という気持ちも同時に湧き上がりましたが、CPが努力をしていたのを知っていたし、とても嬉しそうに報告していたので、心細さを押し殺して笑顔で送り出してあげようと決めました。
CPが転勤した次の週から新しい先生が採用されるまで、わたしと生徒の大冒険の毎日が始まりました。いつにも増して前のめりでわたしの話に耳を傾ける生徒たちや、分からないながらも通訳を買って出てくれる生徒の姿に胸が熱くなりました。周りの先生方もサポートして下さり、中国語の先生やオーストラリア人の先生は実際に授業に参加してくれました。改めて周りの人に支えられていることを実感しました。
CPの突然の転勤はタイに来て一番の大事件でしたが、そのお陰で生徒たちや先生方との絆が強まりました。校内から聞こえてくる「せんせー!」という生徒たちの声に元気を貰って、今日も楽しむぞ!