最新情報はこちら 最新情報はこちら

日本式バレンタインで実った恋

こんにちは、インドネシア3期中央ジャカルタ派遣の山口菜摘です。すでに帰国をしていますが、今回、ある生徒のささやかな恋の話を紹介します。

派遣終了が迫ったある日、1年生の女子生徒のユリさん(仮名)から帰国日を聞かれました。あと少しですね、寂しいですと会話をしていたら、唐突に「5月3日はリツキ先輩の誕生日です」と彼女に言われました。リツキさん(仮名)は3年生の男子生徒です。どちらも日本語クラブに所属する生徒で、よく話をします。それがどうしたのだろう、クラブで誕生日会でもするのかと思って話を聞けば、「リツキ先輩は私の恋人です」と、思ってもみなかった言葉が返ってきました。以前に聞いたときは彼女には恋人はおらず、しかも、新しくできた恋人が日本語クラブの生徒であることにとても驚きました。なんと、バレンタインに彼女が告白をしたというのです。

実は、日本文化紹介として、2月にバレンタインデーの紹介を行いました。インドネシアでは、バレンタインデーは感謝や愛を伝える日であり、そこに性別や恋愛感情は関係がありません。それに対し、日本では「女性から男性に愛の告白をします」「チョコレートをあげます」「本命チョコ・友チョコ・義理チョコ等があります」と説明をしました。そして、生徒一人一人にいつもありがとうと伝えながら小さなクランチチョコを渡しました。活動のあとに、ある生徒から告白をしたいからもうひとつもらいたいと相談されました。その生徒がユリさんで、告白する相手がリツキさんだったのです。バレンタインデー当日ではありませんでしたが、彼女はチョコレートを渡しながら告白をしたそうです。

ユリさんが勇気を出した結果、彼女の恋が実ったのです。その恋を実らせるお手伝いができたこと、彼女の忘れられない青春の1ページになったであろうことをとても嬉しく感じています。

写真1
日本文化祭にて、日本語クラブの生徒たちと
写真2
いつでも素直な感情を伝えてくれる生徒たち
Writer
インドネシア ジャカルタ
山口 菜摘さん

インドネシアの記事

よく読まれている記事

PAGE TOP