マレー半島東海岸のトレンガヌ州は、日本人にとってまだ馴染みが浅い地域です。そこで私は現地での体験をもとに“トレンガヌ紹介冊子”を作ってみることにしました。今回はその中から、トレンガヌのスゴイところ4選をご紹介します。

1.マレー文化の故郷
多民族国家マレーシアにおいて、トレンガヌ州はマレー系の割合が95%を超えており、「最も多民族化されていない州」と呼ばれています。敬虔なイスラム教徒が多く、昔ながらのマレーの伝統が深く浸透しています。
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あまりにも良くしてくれている彼らのことを、私は生涯忘れないでしょう。

職人たちの巧みな技は必見です。

魚のすり身と小麦粉を練って揚げた“クロポレコー”はふんわりした食感で、
噛むごとに甘辛チリソースと魚の旨みが広がります。
もちもちの米麺をくるくる巻いて輪切りにし、ココナッツミルクと魚だしのスープで食べる
“トレンガヌラクサ”は一度食べるとクセになる味です。
2.世界中のダイバーたちの憧れ
州名は「Terang Nun(あそこに光がある)」という古いマレー語に由来しており、同州の美しい砂浜を表現しています。南シナ海に臨む海岸線にはウミガメが産卵に帰ってくる村があり、沖に浮かぶ島々には多種多様なサンゴと魚類が生息する海洋保護区があります。
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この辺りの海ではジンベイザメやウミガメと遭遇する確率が高いです。
3.活気溢れるゲートシティ
毎年3月から10月はダイビングシーズン。州都クアラトレンガヌの港はそれぞれのビーチリゾートへの中継地点として賑わっています。国内最大規模の博物館、そして世界で最も有名なイスラム建築物22件のレプリカが飾られているイスラム文明公園などは、島に出かける前に立ち寄っておくと楽しい場所です。
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パンフレットの表紙風の写真が撮れます。
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
たいてい次の瞬間には口の中に入れられています。
4.底知れぬポテンシャル
昔から農林水産業で有名な同州ですが、現在はその豊富な資源の開発で国内の経済成長を支えています。マレーシアが世界に誇る石油企業“ペトロナス”の石油工場、東南アジア最大の人口湖の水力発電ダム、地平線まで続くパームツリー畑、山のように積まれた南国フルーツなど、日本では珍しい光景を見ることができます。
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大自然ならではのアクティビティーも充実しています。
トレンガヌ紹介冊子はまだ作成途中ですが、「私の宝物になります!」とカウンターパートの先生には喜んでいただいています。「これで私も日本のトレンガヌファンを増やします」とのこと。
残りの任期4ヶ月間、他のパートナーズと共にDEEPな現地情報をまとめながら、マレーシアへの恩返しをしていきたいと思っています。