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海を渡った七夕祭り

タイに来て2ヵ月が経ちました。私はタイ北部のナーン県に派遣されています。
私が赴任しているプア学校では、7月7日に七夕祭りを行いました。授業で七夕の物語を紹介したり、笹の飾りつけをしたりして、準備を進めてきました。もちろんタイには七夕用の笹や短冊はありませんから、すべて生徒の手作りです。笹は生徒が家から持ってきてくれました。短冊を書くときには、日本語履修者以外の生徒や先生方にも参加してもらいました。日本語履修者の生徒が、履修していない生徒に日本語を教えてあげている姿が頼もしく印象的でした。願い事は「幸せになれますように」「日本に行けますように」「良い成績がとれますように」「恋人ができますように」などなど。国は違えど、子供たちの願いは似ています。生徒たちの願いには希望が満ちていて、真っ直ぐな思いが伝わってきました。みんなの願いが叶いますように。

集合写真1
M6の生徒と七夕の準備

全校朝礼では、日本語履修の生徒がダンスを発表しました。高校2年生は浴衣を着たいという要望があったので、浴衣の着付けを教えて「きのこ音頭」を踊りました。自分たちできのこの着ぐるみを用意するなど、アイディアに溢れた発表でした。高校3年生はソーラン節を踊りました。休みの日も学校に来て、一生懸命練習していました。クラス全員の生徒が参加して踊れたことが、私は何よりも一番嬉しく感じました。

    集合写真2
七夕祭りで日本語履修のM5・M6・先生方と

「七夕」という行事を通して、学校のみんなに日本のことを知ってもらえた1日でした。そして、日本の一つの文化が、こうして海を越えて楽しんでもらえたことを嬉しく思います。これからも日本のことを好きになってもらえるように、この町唯一の日本人として頑張っていきます。

Writer
タイ ナーン
池上 誠さん

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